■プレミアムセダンはクーペのように美しい!?
日本ではセダンのラインナップが減少し、すでにセダンの生産から撤退してしまったメーカーもあります。
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一方、海外ではまだまだセダン人気が健在で、数多くのモデルが販売されおり、高額なものほどスタイリッシュなデザインのモデルが増えています。
そこで、まるでクーペのような美しいセダンを、最新モデルのなかから5車種ピックアップして紹介します。
●BMW「M8グランクーペ」
2020年1月28日に発表、発売されたBMW「8シリーズグランクーペ」のMモデル「M8グランクーペ」は、美しさだけでなく、過激な性能を持つセダンです。
ボディサイズは全長5105mm×全幅1945mm×全高1420mmと低く伸びやかで、BMW独自のボディ造形技術とカーボンコア技術によって実現した美しいフォルムをまとっています。
搭載される4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、BMW M社が培ってきた最先端の技術を採用し、最高出力600馬力を発揮。
さらに、よりアグレッシブなスポーツ走行を想定したモデル「M8グランクーペ コンペティション」は、最高出力がプラス25馬力の625馬力を誇ります。
走行性能は最高速度250km/h(リミッター作動)、0-100km/h加速は3.2秒と、完全にスーパーカーの領域に達しており、まさにスーパーセダンです。
●ジャガー「XJ」
イギリスの老舗メーカー、ジャガーのフラッグシップセダン「XJ」は50年以上の長い歴史があるセダンで、現行モデルは2010年に発売されました。
先代までは初代からのイメージを踏襲するデザインでしたが、現行のXJからはデザインを大きく変更し、それまでのクラシカルな趣を排除して、現代的な美しいクーペスタイルとなりました。
ラインナップは大きく分けてスタンダードホイールベースの「SWB」シリーズと、ロングホイールベースの「LWB」に分かれ、「SWB」のスタンダードエンジンは340馬力の3リッターV型6気筒スーパーチャージャー、「LWB」では510馬力の5リッターV型8気筒スーパーチャージャー、そして最高峰の高性能グレード「XJ SWB XJR575」は文字取り575馬力を発揮。
また、XJの特徴として、強さと軽さを両立するリベット打ちされた100%アルミニウムモノコックシャシと、ボディ構造を採用し、同セグメントでトップクラスの軽量化を実現しています。
●アストンマーティン「ラピード」
100年以上前に設立された「アストンマーティン」は、イギリスの老舗スポーツカーメーカーとして知られており、現行ラインナップのなかで唯一のセダンが「ラピード」です。
ラピードは2010年に発売された5ドアハッチバックのクーペセダンですが、生産は2020年をもって終了し、EV化される予定となっています。
そこで、アストンマーティンはラピードの最後を飾る「ラピードAMR」を発表。世界限定210台で、価格は日本円換算で約2830万円に設定されました。
車名のAMRは「アストンマーティン・レーシング」という高性能ブランドで、その名に恥じない603馬力を誇る6リッターV型12気筒エンジンを搭載。
カーボン製のエアロパーツやボンネットの採用と、カーボンセラミックブレーキが装着され、専用サスペンションにより走行性能が飛躍的に向上しています。
外観では最上級の美しさと評されたボディのセンターに、クラシカルなイメージのストライプが入れられ、美しさに加えて英国車伝統のレーシングカーを連想させる力強さが表現されています。
■日本のセダンも美しさでは負けていない!?
●トヨタ「アバロン」
トヨタ「アバロン」は1994年に、北米向けトヨタブランドの最高級セダンという位置づけで発売されました。かつて日本でも販売されていましたが現在は導入されていません。
現行モデルのアバロンは2018年に登場。搭載されるパワーユニットは3.5リッターV型6気筒と、2.5リッター直列4気筒+ハイブリッドの2種類が用意されています。
大きく口をあけたようなフロントグリルからはダイナミックな印象を受け、そして横長デザインのLEDヘッドライトや立体的なテールランプによって、よりワイドに見えるフォルムが特徴です。
前後バンパーやボディはエッジによってメリハリが強調され、大きな車体ながらもシャープさや軽快さが感じられます。
●ホンダ「アコード」
ホンダ初代「アコード」は1976年に「シビック」の上位車種として発売されました。2代目からはアメリカで生産と販売を開始して高い人気を獲得し、以降は北米でホンダを代表する車種として定着します。
そして、2019年10月の「第46回東京モーターショー2019」のホンダブースで、グローバルセダンである新型アコードの国内市販予定モデルが公開されました。
発表された新型アコードは10代目で、2017年10月のアメリカでの発売を皮切りに、カナダ、南米、中国、アジア大洋州の各国、各地域で販売されており、2018年には北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。そのほかの国や地域でも30以上の賞を受賞しています。
外観は従来型から大きく変わり「6ライトウインドウ」となったことが特徴で、ロー&ワイドなプロポーションの流麗なシルエットとなり、力強いフロントフェイスと美しいルーフラインの対比が斬新です。
日本仕様のパワーユニットには、2リッター直列4気筒エンジンに、ふたつのモーターを組み合わせたホンダ独自のハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を採用。リニアで軽快かつ上質な走りを楽しめるハイブリッドモデルに仕上がっているといいます。
なお、グレード展開や価格など詳細な情報は2020年2月の発表です。
※ ※ ※
かつてセダンは「3ボックス」と呼ばれていました。これは、ボンネット部、キャビン、トランク部の「3つの箱」を組み合わせているということを意味しています。
今回紹介した5台は、もはや箱と呼べる要素はまったくありません。しかし、スタイルが優れている反面、なかには後席の空間に余裕がないというモデルもあるようです。
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みんなのコメント
それよりもクーペ好き、クーペ乗りからするとSUVでクーペを名乗らんでほしい。
クーペとは、あくまでも車高はセダンと同等か以下じゃないと。
日本でも売ってほしいです