現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > まさにホモロゲーションマシン!──新型トヨタ・GRカローラ試乗記

ここから本文です

まさにホモロゲーションマシン!──新型トヨタ・GRカローラ試乗記

掲載 2
まさにホモロゲーションマシン!──新型トヨタ・GRカローラ試乗記

一部改良を受けたトヨタの「GRカローラ」に今尾直樹が試乗した。マニアックな改良点の効果はいかに?

改良ポイントのおさらい

新型ロータス・エメヤが、かなりカッコいいぞ!!!──GQ新着カー

GRカローラの次の生産分、550台のweb抽選受け付けが8月23日13時30分から始まっている。締め切りは9月11日8月59分。まだ申し込みしていない方はこんな記事を読んでいる場合じゃない!

今度のGRカローラはしかも、スーパー耐久シリーズへの参戦等、「モータースポーツ現場での学びを生かした改善」が、実施されている。

ひとつは、従来よりも結合剛性の高いボルトを一部に採用したことだ。具体的には、フロントサスペンションのメンバーとステアリングギヤボックスをくっつける2本の6角ボルトを、細かいリブを入れたフランジ付きに換えている。

ここの部分のネジは、従来からフランジボルトを使っている。フランジボルトはワッシャーの必要がない。ということで手間が省け、しかも接触部分が多くなるから、ゆるみ止めの効果もある。今回、そのフランジにリブを入れて、剛性を高めている。

さらに、リヤ・サスペンションメンバーとボディをくっつける、6角ボルトの頭の部分の幅を22mmから24mmに増やしたネジに換えている。

これら前後2カ所、全部で4本のネジを換えることで、ステアリング操作に対する応答性と直進安定性が向上し、クルマとの一体感、運転操作に対するダイレクト感が向上しているという。う~む。なんてマニアックなんでしょう。たかがボルト、されどボルト。ネジ1本、おろそかにしてはいけない。

フロントバンパーのダクト形状も、空力的に改善し、ホイールハウス内の空気の流れを最適化して、スタビリティを向上させているという。こちらもネジ同様、超マニアックなカイゼンで、部品交換で済ませられる。ということは、従来型のオーナーもわりと気軽にアップデートできそうだ。

以前乗ったときより、さらにヨカッタ!実際、今回の試乗車は本年2月にGQで筆者がテストした個体に、新しいネジと新しいダクト部分を取り付けた改良版である。2月の試乗時の走行距離は750kmのザ・ド新車だったけれど、今回は3700kmにまでのびていた。

ネジ4本とダクトの形状がチョコッと変わっただけだし、従来車と直接、乗りくらべをしているわけではないので、その効果のほどを断言することは筆者にはできないけれど、こうはいえる。およそ半年ぶりに乗ったGRカローラ、以前乗ったときより、さらにヨカッタ!

剛性感たっぷりのボディ、カッチリした足応えのあるクラッチを繋いだときにエンジンの振動が伝わってくる感じ、重めのステアリング、カチリカチリと節度よく決まる6MT、ヴォーヴォー唸るエンジン音……これらは筆者の記憶そのままで、たいへんヨイのである。ブレーキも相変わらず強力。まさにホモロゲーションマシン!

実際にはホモロゲーション用ではなくて、モータースポーツからのフィードバックでつくったハコのスポーツカー、いわゆるホットハッチなわけだけれど、ドライビングフィールはあちらの世界に極めて近い。

でもって、従来よりも好ましいと思ったのは、自己暗示もあるのでしょうか……ボルト4本が違うだけなのにクルマとの一体感が増している。ステアリングへの入力とクルマの動きの間に隙がないというか。乗り心地も、以前試乗したときほど跳ねない、ような気がした。

もちろん硬いことは疑いない。相変わらず硬派のスポーツカーである。けれど、日常づかいができそうな硬さに感じられた。走行距離がのびたことがよい方向に作用している、のかもしれない。

車両価格はこれまでとおな525万円。新たに、「シアンメタリック」と呼ぶブルーのボディ色に、専用内装色のブラック×ブルーでコーディネートした限定50台の仕様も登場している。

購入希望者にとって喜ばしいことに、550台の予定販売台数は半導体不足が緩和しつつあるということで増える可能性もあるという。

GRカローラにご興味のある読者のみなさんに、もう一度言います。こんなの読んでいる場合じゃないです!

文・今尾直樹 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

F1関係者への入国拒否が続くラスベガス。角田裕毅も足止め「危うく帰国させられるところだった。来られてラッキー」
F1関係者への入国拒否が続くラスベガス。角田裕毅も足止め「危うく帰国させられるところだった。来られてラッキー」
AUTOSPORT web
Team HRC、S耐の2年計画を完遂。初期メンバーの武藤「楽しい環境がいつまでも続けばいいな」
Team HRC、S耐の2年計画を完遂。初期メンバーの武藤「楽しい環境がいつまでも続けばいいな」
AUTOSPORT web
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
くるまのニュース
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
VAGUE
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
ベストカーWeb
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
WEB CARTOP
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
くるまのニュース
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
motorsport.com 日本版
コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025
コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025
レスポンス
[圧倒的燃費]と環境性能! [トヨタ・ヤリス]を超えるクルマってぶっちゃけある? 
[圧倒的燃費]と環境性能! [トヨタ・ヤリス]を超えるクルマってぶっちゃけある? 
ベストカーWeb
給与が高いスイスに拠点を置くザウバーは例外? ハースF1小松代表、FIAが検討する予算上限”優遇措置”に反論「皆反対している。シンプルなままでいい」
給与が高いスイスに拠点を置くザウバーは例外? ハースF1小松代表、FIAが検討する予算上限”優遇措置”に反論「皆反対している。シンプルなままでいい」
motorsport.com 日本版
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
くるまのニュース
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
バイクのニュース
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
レスポンス
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
ベストカーWeb
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レスポンス
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
motorsport.com 日本版
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
WEB CARTOP

みんなのコメント

2件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

525.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

569.51150.0万円

中古車を検索
GRカローラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

525.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

569.51150.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村