一部改良を受けたトヨタの「GRカローラ」に今尾直樹が試乗した。マニアックな改良点の効果はいかに?
改良ポイントのおさらい
新型ロータス・エメヤが、かなりカッコいいぞ!!!──GQ新着カー
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今度のGRカローラはしかも、スーパー耐久シリーズへの参戦等、「モータースポーツ現場での学びを生かした改善」が、実施されている。
ひとつは、従来よりも結合剛性の高いボルトを一部に採用したことだ。具体的には、フロントサスペンションのメンバーとステアリングギヤボックスをくっつける2本の6角ボルトを、細かいリブを入れたフランジ付きに換えている。
ここの部分のネジは、従来からフランジボルトを使っている。フランジボルトはワッシャーの必要がない。ということで手間が省け、しかも接触部分が多くなるから、ゆるみ止めの効果もある。今回、そのフランジにリブを入れて、剛性を高めている。
さらに、リヤ・サスペンションメンバーとボディをくっつける、6角ボルトの頭の部分の幅を22mmから24mmに増やしたネジに換えている。
これら前後2カ所、全部で4本のネジを換えることで、ステアリング操作に対する応答性と直進安定性が向上し、クルマとの一体感、運転操作に対するダイレクト感が向上しているという。う~む。なんてマニアックなんでしょう。たかがボルト、されどボルト。ネジ1本、おろそかにしてはいけない。
フロントバンパーのダクト形状も、空力的に改善し、ホイールハウス内の空気の流れを最適化して、スタビリティを向上させているという。こちらもネジ同様、超マニアックなカイゼンで、部品交換で済ませられる。ということは、従来型のオーナーもわりと気軽にアップデートできそうだ。
以前乗ったときより、さらにヨカッタ!実際、今回の試乗車は本年2月にGQで筆者がテストした個体に、新しいネジと新しいダクト部分を取り付けた改良版である。2月の試乗時の走行距離は750kmのザ・ド新車だったけれど、今回は3700kmにまでのびていた。
ネジ4本とダクトの形状がチョコッと変わっただけだし、従来車と直接、乗りくらべをしているわけではないので、その効果のほどを断言することは筆者にはできないけれど、こうはいえる。およそ半年ぶりに乗ったGRカローラ、以前乗ったときより、さらにヨカッタ!
剛性感たっぷりのボディ、カッチリした足応えのあるクラッチを繋いだときにエンジンの振動が伝わってくる感じ、重めのステアリング、カチリカチリと節度よく決まる6MT、ヴォーヴォー唸るエンジン音……これらは筆者の記憶そのままで、たいへんヨイのである。ブレーキも相変わらず強力。まさにホモロゲーションマシン!
実際にはホモロゲーション用ではなくて、モータースポーツからのフィードバックでつくったハコのスポーツカー、いわゆるホットハッチなわけだけれど、ドライビングフィールはあちらの世界に極めて近い。
でもって、従来よりも好ましいと思ったのは、自己暗示もあるのでしょうか……ボルト4本が違うだけなのにクルマとの一体感が増している。ステアリングへの入力とクルマの動きの間に隙がないというか。乗り心地も、以前試乗したときほど跳ねない、ような気がした。
もちろん硬いことは疑いない。相変わらず硬派のスポーツカーである。けれど、日常づかいができそうな硬さに感じられた。走行距離がのびたことがよい方向に作用している、のかもしれない。
車両価格はこれまでとおな525万円。新たに、「シアンメタリック」と呼ぶブルーのボディ色に、専用内装色のブラック×ブルーでコーディネートした限定50台の仕様も登場している。
購入希望者にとって喜ばしいことに、550台の予定販売台数は半導体不足が緩和しつつあるということで増える可能性もあるという。
GRカローラにご興味のある読者のみなさんに、もう一度言います。こんなの読んでいる場合じゃないです!
文・今尾直樹 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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