この記事をまとめると
■ナナサンカレラを現行モデルで再定義した911スポーツクラシックを限定発売
俗に言われるフェラーリの馬とポルシェの馬は「同じ馬」説が怪しい! 調べに調べてわかった「ほぼ確実」な事実とは
■ワイドボディ、ダックテールスポイラー、ダブルバブルルーフが特徴
■現行モデルのMT仕様としては最強となる550馬力のフラット6ツインターボ搭載
現代に蘇った伝説のナナサンカレラ
1964年のデビューから50年以上の歴史を誇っているポルシェ911。その長き歴史のなかには、911にとって決して忘れることができないモデルがいくつか存在する。初代モデルのラストイヤーとなる1973年に登場した911カレラRS2.7、通称「ナナサンカレラ」もそんなアイコニックなモデルの1台だ。
そんなナナサンカレラに敬意を表し、現行モデルとなる992型をベースに、そのスタイルを再定義した「911スポーツクラシック」が限定販売される。これは、4モデルのリリースが予定されている「ヘリテージデザインモデル」の第2弾となるもので、その第1弾は1950~60年代のデザインエレメントを採用した「911タルガ4Sヘリテージデザインエディション」として2020年に発売されている。
今回、限定発売となる911スポーツクラシックには、911ターボのようなワイドボディと、ナナサンカレラの特徴でもある固定式ダックテールスポイラー、そしてダブルバブルルーフが与えられる。外装色には、スポーツグレーメタリック、ブラック、アゲートグレー、ゲンチアンブルーメタリックが用意され、ボンネットからルーフ、リヤスポイラーにかけてスポーツグレーでペイントされた2本のストライプが、911スポーツクラシックのスポーティなキャラクターを強調する。
インテリアでは、初期911の特徴でもあった千鳥格子模様がドアパネルやシート中央部分を彩り、アニリンレザーを使ったブラックとコニャックの2トーンレザーが、エクステリアカラーとの上品なコントラストを生み出している。
パワートレインは3.7リッター水平対向6気筒ツインターボ。550馬力の最高出力は、シフトダウン時にエンジン回転数を調整する自動ブリッピング機能付きの7速MTを介してリヤホイールに伝えられることになる。また、標準装備されるスポーツエグゾーストシステムは、911スポーツクラシックのために専用に開発されたもので、911スポーツクラシックに相応しいエモーショナルなサウンドを響かせてくれる。ショックアブソーバーの硬さを状況に合わせて瞬時に調整するポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)や、車高を10mm下げるスポーツサスペンションも標準装備だ。
911スポーツクラシックは、世界限定1250台の販売で、その価格は27万2714ユーロ(約3730万円/現地価格)から。911スポーツクラシックは、じつは997時代の2009年にも世界限定で250台が販売された過去があるが、そのときはわずか数十時間で全台が完売したという。今回の911スポーツクラシックは、当時よりも販売台数こそ多いが、それでも早期の完売は必至だ。購入希望者は、いますぐポルシェディーラーに行くことをおすすめしたい。
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