■大注目の新型SUVがいよいよ登場! 人気コンパクトもついに
2018年は国産新型車が大不作でした。日産からまったく新車出ず、ホンダもアメリカ向けに開発したクルマを日本でも売るという消極的な姿勢。トヨタですら、カローラ・スポーツとクラウンのみ。かくして2018年の新型車は9車種! 私(国沢光宏)がこの業界に入って40年近くなるけれど、こんなに新型車の少なかった年など記憶にないです。
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2019年やいかに? 新型車の発売時期を含めて公式なアナウンスはもちろん無いですが、大雑把なスケジュールと概要を紹介してみたいと思います。発売時期の微妙な差(2~3ヶ月)と、車両スペックの微妙な差は大きな気持ちで受け流して頂けると嬉しいです。また、2年に1度の東京モーターショーも開催されるため、その場でのお披露目になる車種もあると思います。
(1)2019年の新型車TOPバッターは4月発表のトヨタ「RAV4」になる。御存知の通りエクストレイルやフォレスターのライバル車種なのだけれど、先代モデルを日本で売らなかった。新型RAV4、2500ccのNAとカムリに搭載される2500ccハイブリッドモデルをアメリカで先行発売済み。CR-Vのような割高な価格じゃなければかなり売れると思います。
(2)連休明けに9年間フルモデルチェンジしなかったトヨタ「ヴィッツ」が、「ヤリス」という名前になって生まれ変わります。ヤリスという車名、御存知の通りヴィッツの海外向けモデル名です。日本も同じ車名にしましょうということ。コロンとしたフォルムの現行モデルから、ヨーロッパでも通用するスタイリッシュなデザインになりそうです。
(3)広州モーターショーでワールドプレミアされた新型「カローラセダン」と、パリサロン発表の新型「カローラツーリングワゴン」ながら、日本発売は少し時間が掛かり夏休み後になりそうです。どちらも超スタイリッシュなボディを持ち、「カローラスポーツ」と同じハイブリッドシステムが搭載されるようです。価格次第では「プリウス」のガチンコなライバルになるかもしれません。
(4)2018年のLAショーでワールドプレミアされた新型「MAZDA3」は秋の発売になる予定。これまで国内では「アクセラ」の車名だったが海外名の「MAZDA3」に統一する模様。ガソリン圧縮着火のスカイアクティブXエンジンに、マイルドハイブリッドを組み合わせた燃費自慢のクルマになるらしいです。このクルマからマツダデザインも次のフェーズに入っていきます。スカイアクティブXで、マツダはディーゼルエンジンの代替パワーユニットを目指すカタチです。
(5)日産「デイズ」&三菱「eKワゴン」も2019年にフルモデルチェンジするようです。日産と三菱にとって貴重な新型車。今回の新型「デイズ」&「eKワゴン」は、日産主導で開発されたといいます。現行モデルも昨年の小変更で安全性を大幅に向上させてきました。スズキやダイハツを圧倒する性能の自動ブレーキや、全グレードにサイド&カーテンエアバッグが装備されると思います。
■出るぞ! ついにトヨタ/ホンダの人気車がフルモデルチェンジ!
(6)ホンダは、リコール続きで人気を落としてしまった3代目「フィット」をフルモデルチェンジします。登場は、東京モーターショー2019での発表になるかもしれません。日産「ノートeパワー」と同じ2モーター式のハイブリッドを採用(高速巡航用の直結駆動モードを持つため日産式より燃費よい)。トヨタ「アクア」を凌ぐ実用燃費を実現するかもしれないです。圧倒的なスペースユーティリティとコストパフォーマンスの高さを引き継げば、新型フィットは間違いなく人気車になることでしょう。
(7)2014年に発売されたスバル「レガシィ」のフルモデルチェンジが迫っています。早ければ東京モーターショー2019に出展される可能性大。新型モデルもアメリカ市場がメインになるため、一回り大きくなる? ただ「アウトバック」のようなクロスオーバーなら大きい方が魅力的。デザインと価格次第では存在感を増してきた輸入車の手強いライバルになる可能性も大きいです。
(8)トヨタ「アクア」は2011年12月の発売なので、すでに8年目。1500ccエンジンを使うハイブリッドシステムも2003年デビューの2代目プリウスと基本的に同じ。さすがに現行アクアは新鮮味が無く、ここにきて売れ行きも伸び悩んでいます。そろそろ一新する時期になった、ということで、東京モーターショー2019で新型「ヤリス」をベースとしたプロトタイプがお披露目されると思います。
2019年、国産車の新型モデルは東京モーターショーに合わせ、秋から冬に発表が集中しそうです。とくにこれまで人気車だったクルマがフルモデルチェンジするので、日本新車市場はかなり盛り上がると思います。
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