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ルノー「カングー」フルモデルチェンジ 先進装備を搭載して日本上陸

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ルノー「カングー」フルモデルチェンジ 先進装備を搭載して日本上陸

ルノー・ジャポンは2023年2月24日、3代目へとフルモデルチェンジし、広大な室内空間と抜群のユーティリティ、そしてひと目でカングーとわかるデザインが特徴の新型「カングー」(カングーIIIと呼ぶ)を発表した。従来よりさらに広い室内空間、2種類のパワートレイン、先進の運転・駐車支援システムを新たに備え、これまでの遊びの空間は「もっと遊べる空間」へと大きく進化した。この新型カングーは3月2日から正式発売される。

カングーIIIは2020年11月にフランスで発表され、当初は商用モデル「エクスプレス」のみであった。このカングーIIIはアライアンスのCMF-C/Dプラットフォームを採用しており、日産では従来のNV200/NV250の後継モデル「タウンスター」として2021年秋にヨーロッパ市場で登場している。

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なお、バリエーションとしてPHEVがすでにヨーロッパでは設定され、その後はEVモデルも追加されると推測されている。

カングーIIIは、CMF-C/Dプラットフォームにさらに専用の補強を行なうことで剛性をより高めている。サスペンションのストローク量は従来と変わらないものの、ロールを抑え、これまで定評のあった乗り心地を損なうことなく、走行安定性と応答性を高めている。

またステアリングレシオが17:1から15:1へと速められ、ハンドリングが向上。ブレーキは新設計のフロント・ブレーキキャリパーの採用でブレーキの操作感が向上し、大柄なボディを意識させないスムーズなブレーキングができる。

カングーIIIのボディサイズは、全長4490mm(+210mm)と伸びたことで室内空間はより広くなっている。全幅は1860mm、全高は1810mm、ホイールベースは2715mm(+15mm)となっている。荷室容量は前モデル比で+115リッターとなる775Lに、リヤシートを倒した状態では+132Lとなる2800Lへと拡大され、より多くの荷物を積めるとともに、使い方の幅が大きく広がっている。

また荷室床面の地上高は594mmと低いため、重い荷物を高い位置まで持ち上げることなく積み込むことができる。荷室は、幅が1190mm、高さが1111mmと余裕があり、出っ張りがほぼない四角い形状のため、 荷物の出し入れがしやすく、デッドスペースが生まれにくくなっていいる。このあたりは商用車で使用したときの利便性を追求した結果である。

カングーのアイコンともいえるダブル・バックドアは、新型にも装備されている。エクステリア・デザインの大きな特徴となるバンパーは、ボディ同色バンパーに加え、ブラックバンパー(クレアティフ)が設定されている。ダブルバックドア+ブラックバンパー仕様は、日本仕様のために特別に作られており、日本での高い人気に本社が応えた結果である。

エクステリアは、ひと目でカングーとわかる親しみのある個性はそのままに、先進のエッセンスを取り入れている。フロントガラスを寝かせて流線形となったフォルムは、空気抵抗を低減させるとともにダイナミックさを感じさせる。ボンネットに入れられたリブや、ワイドなショルダーラインを始めとする抑揚のあるボディラインがより力強さを生み出している。

またルノー・デザインを象徴するフルLEDヘッドライトとCシェイプ・デイタイムランプが装備されたフロントエンドは、クロームで縁取られたフロントグリルとの組み合わせで上質感を大幅に向上。フロントバンパー両端に装備されたエアディフレクターは、フロントホイールが発生させる空気の乱れを抑えることで空気抵抗を減らし、燃費を向上させている。

インテリアは、フランス流の高い実用性と使い勝手の良さが融合したデザインとし、乗員全員が快適で楽しい時間が過ごせるよう工夫された装備もアピールポイントだ。形状が見直されたフロントシートは一回り大きくなり、サポート性も向上。3座独立タイプ、 6:4分割式リやシートには、大人3人がゆったりと乗車することができる。

水平基調デザインのダッシュボードは、ブラッシュアルミ調とダークグレー塗装パネル、各部に配されたクロームパーツで質感をアップ。本革を使用したステアリングホイールは、マットクロームフィニッシャーで装飾され、ステアリングホイール両側には先進の運転・駐車支援システムの操作スイッチやメーター表示の切り替えなどのコマンドスイッチが配置されている。

インフォテイメントでは、視認性に優れる7インチ・デジタルインストゥルメントパネル(インテンス、クレアティフ)、8インチ・マルチメディアはEASY LINK(イージーリンク/スマートフォン用ミラーリング機能)を搭載し車両の操作や設定が可能。同時に、スマートフォンのナビゲーション機能、音楽再生、通話機能などが使用でき、Siri やGoogleアシスタントを利用して音声入力も可能だ。その他に2ゾーン・オートエアコン、後席エアダクトなど最新装備を充実させ、さらに室内の静粛性を大幅に向上させるなど、利便性、快適性を格段に高めている。

パワートレイン

搭載されるエンジンは、新たに131ps/240Nmを発生する1.3Lの直噴ターボ・ガソリンエンジンと、116ps/270Nmを発生する1.5Lのターボ・ディーゼルエンジンがラインアップされている。どちらのエンジンでも、組み合わされる トランスミッションは高効率な7速・湿式DCT(7EDC)だ。

1.3Lガソリンエンジンは、ルノー・日産・三菱アライアンスとダイムラーにより共同開発された最新のエンジンで、メルセデス・ベンツ Aクラスに搭載しているシリーズと共通だ。低回転域ではスムーズなレスポンス、高速道路での加速の際はパワフルで、余裕のある走りを実現。コンパクトな燃焼室内に、250バールの高圧で燃料を直接噴射することで燃焼の効率化を実現。シリンダー内には特殊なナノスライド・コーティングを採用し摩擦を低減するなど高効率のエンジンとなっている。WLTCモード燃費は、15.3km/L。

1.5Lのターボ・ディーゼルはガソリンエンジンと比較して、最大トルクは30Nm大きく、ディーゼルエンジンならではの低中速トルクを発揮する。排ガス処理はDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)、アドブルーを噴射するSCR触媒を備えNOxを抑制する最新の仕様だ。WLTC燃費は17.3km/L。

なお、走行モードはノーマル、エコ、ペルフォの3モードがある。ペルフォは積載量が多い場合などパワーが必要な走行シーンに使用するモードだ。

そしてカングーIIIには、渋滞ストップ&ゴー対応アダプティブクルーズコントロール、レーンセンタリングアシスト、 アクティブエマージェンシーブレーキ、そして日本導入モデルでは初となるエマージェンシーレーンキープアシスト、ブラインドスポットインターベンション、交通標識検知などの最新の運転・駐車支援システムが装備されている。

グレード展開はベースグレード「ゼン」(受注生産)、クレアティフ、インテンスの3機種だ。

なお新型カングーの発売を記念し、クレアティフの特別仕様車「カングー プルミエール ・エディション」が同時に販売される。特別仕様車のプルミエール・エディションは、 カタログモデルのクレアティフには設定のないボディカラーのブラウン テラコッタM、グリ ハイランドM、 ブルー ソーダライトMにペイントされた、特別なモデルとなっている。

価格

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みんなのコメント

6件
  • カングーが400万て旧ユーザーは乗り換えませんよね、
    内装を削ぎ落とした道具と割り切った感じが良かったのにね
  • モデルチェンジで車体が大きくなるのは
    世界的な安全基準の高まりで仕方ないこと。
    とはいえルックスも含めて
    もうカングーじゃない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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