デビューから早7年、そろそろ世代交代のタイミング
マツダの誇るライトウェイトスポーツカーの代名詞「マツダロードスター」も現行「ND」型のデビューから7年が経過し、そろそろフルモデルチェンジの噂が囁かれ始めた。既に欧州ではプロトタイプのテスト模様がスクープされており、ネットではパワートレーンの電動化を予想する声もある。そこで今回は今わかっている情報から、次期ロードスターの姿を予測してみたい。
まず、これまでのフルモデルチェンジ時期をおさらいすると、それぞれのデビュー年は初代「NA」型が1989年、2代目「NB」型が1998年、3代目「NC」型が2005年、そして現行の4代目「ND」型が2015年となる。つまり、これまで概ね7~10年で世代交代されており、7年という「ND」型のモデルライフからすると、いつ次期型が登場してもおかしくない時期に差し掛かっている。
>>マツダ、ロードスターを一部改良。新色「ジルコンサンド」と特別仕様車「ブラウン・トップ」が追加、価格も改定
一方、マツダはこの11月に新色の追加やブラウンのソフトトップを奢った特別仕様車の設定などロードスターに一部改良を実施したばかり。さらに、後で述べるパワートレーンの刷新に関する見通しも踏まえると、早くてもフルチェンジは2024年以降と見るのが自然だ。
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パワートレインの電動化は必至
では、次期ロードスターは現行型から何が変わるのだろう。この点、大きく変化すると見込まれるのはパワートレーンだ。マイルドハイブリッド機構の装備など、電動化が実施されるのがほぼ確実だろう。というのも、マツダは2030年までに電動化比率を100%にするとのコミットメントを発表済で、これまでのフルモデルチェンジサイクルを考えると次期ロードスターは2030年を超えるモデルライフになるため、何らかの電動化を実施せざるを得ない状況なのだ。
ただ、マツダはロードスターに対応したフルハイブリッドやプラグインハイブリッド、さらには完全なEV用のFRプラットフォームを持たないので、ライトウェイトスポーツというアイデンティティを維持する観点からも、可能性としては現行のプラットフォームを改良したマイルドハイブリッド化が濃厚といえそうだ。
そのため、仮に現行の1.5L程度のエンジン排気量でもスペックはある程度向上するだろうし、マツダ自慢の火花点火制御圧縮着火を採用したスカイアクティブXユニットが搭載されれば、さらなる出力上乗せが期待できるだろう。
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重量増と価格上昇は避けられないかも
また、パワートレーン以外のポイントでは、スクープされたテスト車両のルックスからリアのトレッドがワイド化することがうかがえる。これもエンジン出力の向上に対応した変更かもしれないが、コーナーでの安定感は現行型よりも増しそうだ。
と、予想どおりならフルモデルチェンジは良いことづくしに思えそうだが、一概にそうとも言えないところもある。なかでも、相当数いるであろう「ロードスターの美点は何よりも軽さ」と考えるドライバーは現行型を確保しておいた方がいいかもしれない。なぜなら、マイルドハイブリッド化やボディのワイド化は確実に重量増に繋がるためで、特に現行型は990kgという歴代でも特筆ものの軽量モデルである。このことを考えると、現行型がNA型のように歴史に残る名車となる可能性がある。だとすると今から買っても損はないと思えるからだ。
また、268万9500円というスタート価格も、次期型では電動化に加え資材価格高騰等の影響で上昇は必至だろう。なお、ある程度値上がりしたとしても、車格や価格帯の点でライバル不在という状況には変化なしと見る。
ということで、次期型はパワーや先進性の面ではさらなる進化を遂げる一方で、軽さやお買い得感はややスポイルされると思われる。はたして実際のところはどうなのか。今後もあらゆる情報にアンテナを立てていきたいところだ。
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みんなのコメント
何か1つでも情報があるのか?全て与太話に見えるのだが?