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【MotoGP】バニャイヤとの契約延長は大変な仕事だった? チアバッティの後を継いた幹部「みんな当然だと考えていただろうけどね」マルケス獲得の可能性にも言及

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【MotoGP】バニャイヤとの契約延長は大変な仕事だった? チアバッティの後を継いた幹部「みんな当然だと考えていただろうけどね」マルケス獲得の可能性にも言及

 ドゥカティはフランチェスコ・バニャイヤとの契約を2024年シーズンの開幕前に、2年間延長した。この契約更新自体は驚かれるようなものではなかったが、チームは考えられているよりも楽な仕事ではなかったと語った。

 バニャイヤは2022年にドゥカティでケーシー・ストーナー以来のチャンピオンに輝き、2023年は連覇。これまでドゥカティ一筋で来ているイタリア人のバニャイヤとしては、2025年以降の残留が既定路線と捉えられてきた。

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 ドゥカティはスポーティングディレクターを務めてきたパオロ・チアバッティが昨年限りでオフロード部門へ異動となったため、後任としてマーケティング部門で長いキャリアを持つマウロ・グラッシーリを起用した。

 グラッシーリにとってはバニャイヤの契約更新が最初の大仕事ということになったが、彼は周囲の考えと違い大変なものだったと語った。

「これまでのところ、私はスポンサーから資金を集め、レースに投資することには慣れていた」

 グラッシーリはmotorsport.comにそう語った。

「契約交渉をするのはこれが初めてのことだった。私が財布、そして資金を握っていた。私は当初簡単にできるだろうと思っていたんだが、想像していたよりもずっと難しいものだった」

「関係者全員のおかげで、合意に達することができたよ」

「誰もがペッコ(バニャイヤ)の契約更新は当然だろうと考えていたと思う。しかし人々が考えているように簡単なことではなかった」

 グラッシーリの頭を悩ませている問題は経済環境を考えつつ、どの程度の投資を行なうかのバランスだ。ライダーの年俸という点で、最近では親会社のアウディが望む以上に支出が増えているという。

「我々のファーストサテライトチームであるプラマックのマネジメントも変わってきている」

「世界的な経済状況により、我々もレースへの投資の量には最新の注意を払う必要があるんだ」

「我々はチームのマネジメント面と、ライダーの給与に関して、より持続可能なモノへと立ち返ろうとして努力している」

 なおバニャイヤの新しい契約では、年俸が700万ユーロ(約11億円)とされ、そこに結果次第でのボーナスという形で合意されたと伝わっている。

 2025年にドゥカティで走るもうひとりのライダーは、少なくともこの金額よりもかなり低い契約内容になってくるはずだ。

 現状で2025年以降のバニャイヤのチームメイト候補は、現在在籍しているエネア・バスティアニーニ、そして昨年ランキング2位のホルヘ・マルティン(プラマック)、さらに2024年からグレシーニへと加わったマルク・マルケスの3人が挙げられる。

「ホルヘは驚異的なポテンシャルの持ち主でありドゥカティと契約している。彼は望むところへはどこへでもいけるが、常々目標はファクトリーチームだと口にしてきた」とグラッシーリは言う。

「マルクは非常にこのブランドから好かれている。彼は幾度も勝利してきており、素晴らしいカリスマの持ち主だ。それら全ての理由から、彼は考慮に入れられる必要がある。そしてエネアの場合は、昨年は怪我によってポテンシャルを発揮できなかった」

「我々の優先目標はペッコと契約を更新することにあった。2台目のバイクについては急いではいない」

 グラッシーリのまた別の優先事項には、現在バイクを供給しているVR46との将来も挙げられる。VR46は2025年で一旦ドゥカティとの契約が節目となるが、彼らはヤマハに使用するバイクをスイッチする可能性が繰り返し噂されている。

「VR46とも話し合っている。彼らとは続けていきたいと思っているよ」

「しかしそれも簡単ではない。新しい経済的な枠組みに合わせる必要があるためだ。我々としても彼らが他のメーカーと話をしていることは分かっている。それは普通のことだし、我々もそれほど急いではいない」

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