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史上最もアクティブなクラウン!?トヨタ「クラウンスポーツ Z HEV」の遊び方

掲載 更新 17
史上最もアクティブなクラウン!?トヨタ「クラウンスポーツ Z HEV」の遊び方

 2022年7月、トヨタは新型「クラウン」を発表した。発表会の会場には4種類の「クラウン」が並べられていた。その4車は外観もネーミングも異なっていたが、それぞれ、セダン、スポーツ、クロスオーバー、エステートと名付けられ、ボディースタイルやサイズも別ものだった。

今回、試乗したのは「スポーツZ」

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 最初に登場したのは、クロスオーバーで、2022年秋にデリバリーがスタート。続いて、2023年10月に、スポーツが登場した。それは新しいカタチのスポーツSUVで、クロスオーバーより全長は210mm短く、ホイールベースも80mm短いが、全幅は40mm広く、全高も25mm高いというプロポーションだった。フロントマスクのデザインもクロスオーバーとは異なり、リアにはワゴンのようなゲートが設けられている。

 パワーユニットは、ハイブリッドとプラグインハイブリッドが展開されると発表されたが、2023年10月時点ではハイブリッドだけだった。プラグインは2か月遅れの2022年12月に発表されたが、2023年初めの時点でデリバリーはまだスタートしていなかったようだ。

 今回、試乗したのは「スポーツZ」。パワーユニットは、シリーズパラレルハイブリッドで、FF車ベースの4WDシステムが組み合わされている。スポーツは、プラグインモデルも含めてすべて4WD方式を採用。エンジンは直列4気筒2.5Lのガソリン仕様で、156PSの最高出力と221Nmの最大トルクを発生する。モーターは、フロントが119.6PS、202Nm。リアは54.4PS、121Nmを発生する。バッテリーはニッケル水素電池を採用している。変速機は電気式無段で、シフトパターンはR/N/D/Bで、パドルシフトは備わっていない。

 運転席に座ると、小径で握りの太いハンドルが目に入る。着座位置は少し低めにしないとAピラーの傾きが運転者に迫ってくる。全高は「クロスオーバー」より25mm高いのだが頭上の圧迫感はある。その理由のひとつとして、試乗車はガラスルーフだが、ルーフとシェードの間隔が3cmあり、それが天井を低くしている。シェードの形状を工夫するなどして、圧迫感が気になるので、試乗中はシェードを開けておくことが多かった。



気になる燃費、乗り心地は?

 ハイブリッドのパワーユニットだが、2.5Lエンジンが始動すると、うなり音が室内に入ってくる。とくに2000回転あたりでのアクセルオン・オフの音が、耳障りのある印象だった。このエンジンは、アクセルオフですぐに停止し、クルマはコースティング状態で走るが、アクセルオンですぐに始動する。制御が細かいのは素晴らしいことだが、エンジンからの音をもう少し抑えてほしいと思った。



 燃費は、アクセルを踏む機会が多かったこともあり、12.0~15.0km/L。カタログ値の21.3km/L(WLTCモード)より大幅に下回ってしまった。パワーユニットに関しては2023年12月にプラグインハイブリッドモデルが発表されたので、いずれ試乗報告もできると思う。そこで比較してみたい。ちなみに、車両価格はハイブリッドが590万円、プラグインは765万円と発表されている。



 乗り心地だが、試乗車のタイヤ/ホイールは、標準装備の235/45R21(ミシュラン「eプレマシイ」)を装着していた。オプションとして225/45R21もあるが、どちらもタイヤチェーンの装着はできないとカタログに表記されていた。余談だが、最低地上高が160mmと高いクルマで、スポーツという名称ではあるが、雪や凍結路を好んで走るユーザーは、サイズダウンのタイヤ/ホイールを別途、購入することになるだろう。

 気になる乗り心地だが、低速域では路面からのゴツゴツ感があり、目地などを通るとドンッと乗り上げる堅さもある。しかも、高速域ではタイヤの影響か車体の横揺れとロールが気になった。ピシッとしていない印象だ。

 横幅と全高が大きくなった室内だが、スポーツのリアシートは、着座がやや低めになり、身長170cmクラスはヘッドスペースが確保されている。床面中央のトンネルはやや高めで足は入らない。左右1名ずつが快適定員。乗り心地だが、若干ザラつきがシートに伝わってきた。もうひとつ残念なのは、リアドアウインドウを全開にしても、前方にわずかにウインドウが残ってしまうことだ。

 リアシートの背もたれは4対6で前倒しできる。ラゲージスペースの床面とほぼフラットになるので、使い勝手はよかった。ラゲージスペースも横幅はほぼ1m以上、奥行きも1mに近いので、広く使える。「クラウン」の新しいラインナップに加わったスポーツSUVは、クロスオーバーより200mm以上短く(ホイールベースは80mm)、全長が扱いやすい。また、最低地上高も160mmあるので、1880mmの横幅が気にならない人にとっては、アクティブなマイカーとして楽しめるクルマになるだろう。新たに追加されたプラグイン・ハイブリッドの実力も早く試してみたい。



■関連情報
https://toyota.jp/crownsport/

文/石川真禧照  撮影/萩原文博

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みんなのコメント

17件
  • roo********
    クラウンスポーツって、フェラーリプロサングエとかなり似てるよね。
    どっちが先かは知らんけど。
    でも、トヨタにはウィッシュやアルファード、シエンタ等の前例があるから、推して知るべしだろう。

    ただ、似てはいるが、両車を比べてみるとクラウンスポーツの全体のフォルムやディテールはフェラーリプロサングエのそれとは雲泥の差。
    どちらが先にせよ、出来上がった車を見ればクラウンスポーツはフェラーリプロサングエの劣化コピーとしか言いようがない。

    真偽はともかくとして、常識的に考えればトヨタがフェラーリをパクったと見るのが普通だが、プロサングエのデザインが高度に完成されている以上、いくら猿真似をしてもオリジナルを超えることはありえないってことなんだろうね。
    仕方ないことだね。
  • 貧乏粘着マンに何故か叩かれる車
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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