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超ド級お金持ちのための「クルマのテーマパーク」! マガリガワに潜入したら値段も施設もアゴが外れるほど衝撃だった

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超ド級お金持ちのための「クルマのテーマパーク」! マガリガワに潜入したら値段も施設もアゴが外れるほど衝撃だった

 この記事をまとめると

■コーンズが運営する「THE MAGARIGAWA CLUB」に潜入取材

単なるサーキットじゃない! クルマで全開走行できるリゾート!? 温泉・プール・ジムまである会員制ドライビングクラブが「千葉」に爆誕する

■施設内には宿泊施設やレストラン、プールやジムなどを完備

■会員権は400万円から購入可能だ

 日本唯一の超高級ドライビングクラブがオープン目前

 あれは2020年頃だっただろうか。業界に身を置いて2年そこそこだった私は編集部で仕事をしていると、オフィスのどこかからかとある会話が聞こえてきた。「日本に会員制のドライビングクラブができるらしいぞ! しかもあのコーンズが運営するとかなんとか……」。

「ドライビングクラブとはなんぞや? サーキットとは違うのか?」と、当時は何を言っているのかよくわからなかったが、聞こえてきた内容を脳内でまとめると、「なんか凄そうな施設ができるんだな」くらいにしか思っていなかった。ただ、あのコーンズが関わるだけに、プレミアムな要素が目一杯詰め合わせられたものだろうことは想像できたのを覚えている。

 そのドライビングクラブの正体こそが、いよいよオープン間近になった「THE MAGARIGAWA CLUB」だったのだ。

「いやいや、ドライビングクラブってなんだよ? サーキットじゃないのか?」となる人が大勢いると思うが(筆者もそう)、それもそのはず。このような施設は日本中探してもどこにもないからだ。要は日本初の施設でもあると言える。ちなみに海外には数カ所あるそうだ。

「クラブ」と聞けば、なんとなく我々が思い浮かぶのは「◯◯カントリークラブ」なんて名付けられているゴルフ場ではないだろうか。ゴルフ場というのは、誰でもプレイできる場所もある一方で、「会員権」と呼ばれる「プレイする権利」を持つユーザーのみが入れる超一流のゴルフ場というのが存在する(一般的なゴルフ場にも会員権は存在するが)。この会員権はもちろん高額(数百万~数千万円)なほか、購入前に面接が必要であるケースもあり、お金があれば買えるとは限らない、まさにプレミアムアイテム。また、名門クラブの会員権であれば資産としても運用できるので、バブル期に流行したアイテムでもある。

 この「THE MAGARIGAWA CLUB」は後者にあたるもの。誰でも走れるコースではなく、会員権を持った限られたユーザーのみが走れる”ドライビングコース”なのだ。そして、ここはあくまで「ドライビングコース」。サーキットではないので、レースをするような場所ではないという運営スタイルだ。極端な例えをするならば「愛車のポテンシャルを開放して思う存分すっ飛ばす場所」といったような具合。

 運営母体であるコーンズといえば、フェラーリやランボルギーニ、ベントレーやらポルシェやらと、世界中のスーパーカーを販売する日本を代表する老舗販売代理店。そんなコーンズでは、世界屈指のスーパーカーを販売する一方で、それらを購入したユーザーが愛車の性能を思う存分発揮できるようにサーキット走行会なんかを開いていたりするのだが、サーキットはぶっちゃけ敷居が高い。見るのも走るのも好きな筆者でさえ本音で言えばそう思うほど。ぶっちゃけ、クルマ好きでない人からすれば過酷でしかない環境だ。

 それはなぜか? ネガなことを並べると「うるさい」「とにかく何もない場所が多い」「ピットは夏は暑いし冬は寒い」「レストランはあるにはあるがメニューが充実していない」「コースが広すぎるし見る場所が少ない」「日陰がないしあっても寒い」「僻地にありすぎる」「走行会は朝早い」「ゆっくり休む場所がない」……などなど、そこだけにスポットを当てればなんとでも言えるくらいだ。好きな人でなければなかなか足が向かないのも頷ける。

 クルマ好きのパートナーについて行った先がこのような場所ともなれば、正直同情もしたくなる。子どもが仮にクルマが好きだったとしても走行会の同乗は基本なし。クルマ好きの英才教育を受けていなければ絶対に飽きるだろう。

 これまでに数々のクルマを販売してきたコーンズは、そんな環境をなんとかしたかったという。それに、サーキットに行くともなれば装備もある程度必要だし、好き者でなければ”気軽に”走りに行くことはできない。「THE MAGARIGAWA CLUB」の誕生は、そんな想いから実現した、クルマを愛する人へ向けた夢のテーマパークなのだ。

 ちなみに筆者の本心は「甘ったれるな! モータースポーツはそんなに甘い世界じゃねぇ!」ではあるが、いまどきこんな言い方は反感を買うだけ。時代錯誤もいいところ。なので本音はグッと我慢。

 そして今回、まだまだ秘密が多かった「THE MAGARIGAWA CLUB」への潜入が特別に許可されたので、オープン前に1日セレブ体験をさせて頂いた。次項より、その圧巻な施設の全容を紹介したい!

 食事もおもてなしも超一流! ラウンジは1棟数億円!?

 さてさて、コーンズが運営する「THE MAGARIGAWA CLUB」だが、前述したとおり、ここは会員制の施設。それも超がつくほどプレミアム。「1日1万円で誰でも走り放題ですよ~」なんてことは残念ながら叶わない。

「じゃあ会員権はいくら?」「いくら払えばいいんだ?」となるわけだが、一旦ここでは野暮なお金の話は置いておいて、施設を見ていこうじゃないか。どうしても金額が気になる人は3ページ目の1番下までスクロールされたし!

 まず、この「THE MAGARIGAWA CLUB」がある場所だが、住所は千葉県南房総市。羽田空港などを含む東京都心から東京湾アクアライン使っておおよそ1時間強で来られる場所だ。「サーキットは僻地にあることが多いので、日本の都心からそう遠くない場所に建てたい。しかし広大な敷地が必要」ということもあってこの場所になったそう。敷地面積は約100万平方メートルということで、これは同じ千葉県にあるディズニーランドの約2倍。つまり、世界最小国家でお馴染みのバチカン市国のおおよそ2倍とも言える数値だ。かかった総工費は約300億円ということで、これはディズニーランドの10分の1ほどとだけお伝えしておく。

 入口にそびえる巨大な門を潜ると、いきなりコースが見えるのだが、メインの建物は目の前の坂を上がって行って辿り着くような行程なのでずっと上り勾配。詳しくは後述するとして、とにかく勾配が半端ではない。非力なクルマではギヤを落とさないと上がって行かないほど。アップダウンが激しいことはコースに入る前から感じ取れた。

 メインの建物は、どこか和を感じさせるような雰囲気を持つ落ち着いた外観となっており、聞くところによると、この茶色を主としたアルミの外板は、なんと1枚1枚色を変え、周囲の自然に馴染むよう調整しているという。この「THE MAGARIGAWA CLUB」は、山を切り開いて作られているので、溺れるほど自然豊かなのが特徴。こういった細かい自然への配慮の元に各施設が建てられているという。ちなみに、当日はまだオープン前とのことで、参加者全員が靴の裏にカバーをつけて内部を見学した。

 内部に入ると、まず最初にガラス張りのピットレーンのような場所がいきなり目に飛び込んでくる。ここは、コースへの出入り口を兼ねた場所となっており、ここから各車がスタートする仕組み。ピットなのに完全屋内かつ冷暖房と柔らかいソファが設置されており、泥臭いサーキットで育ってきた人からすれば「なに贅沢言ってんだ!」とゲンコツが飛んできそうなほど優雅な空間となっている、日本中探してもこんなにも豪華なピットレーンは存在しないはずだ。初っ端から度肝を抜れてばかりである。

 続いて我々が案内されたのはダイニング。いわゆる食堂だが、もはや高級ホテルのそれ。クルマとはまったく無縁の空間がそこには広がっていた。それもそのはず。レストランをはじめ、施設のホスタピリティに関わる運営は神奈川県の箱根エリアの老舗「金谷リゾート」。出てくる料理もサーキットで食べるものとは一線を画す。いままで限られた時間でカレーやもつ煮、うどんなんかを必死に胃に詰め込んできた我々はなんだったのだと、その落差にため息しか出ない。到着して10分でもうクルマのことは忘れそうに。しかし、ダイニングからはコースの一部を見ることができるので、「クルマもちゃんといますよー」とコース側から訴えてくる。

 また、そんなダイニングエリアの横にはプールまであるではないか!? あまりの異世界感にすでに「走る」という目的を忘れそうだ。と、言いたいところだが、やはりプールからもコースが見えるので、クルマのことは忘れられないような”配慮”もされている。

 そのほか、六本木や銀座のお高いエリアで受けられそうな本格的なエステサロンや麻雀やカラオケが楽しめる娯楽室、サーキット走行に欠かせない体力作りができるトレーニングジム、高級シャンパンやワインが楽しめるバーや、疲れが取れること間違いなしな天然温泉も用意されており、完全にここは高級ホテルそのもの。木材を多く使った贅沢なキッズルームもあり、よく見ると遊具はちゃんと角を丸くする処理もされている配慮も。もちろんクルマのオモチャも忘れてはいない。

 そのほか、日本庭園も建造中だった。なお、施設内にはさまざまな装飾品や美術品が飾られているが、これらも日本中の一流アーティストによる作品で、そういった環境作りにも抜かりない。

 施設内は宿泊も可能なほか、一棟買いできるラウンジも存在する。もちろんガレージ付きであるほか、海外製の高級家具も備え付けられているとのこと。簡単に言えば別荘のような感覚で運用することができる施設となっており、ベットルームやシャワールームも複数あるので、走り好きの仲間とワイワイガヤガヤできそうな雰囲気。もちろん部屋からコースを眺めることができる。ここではきっと庶民には暗号のように聞こえるプレミアムな会話が生まれるに違いない。

 このラウンジ一棟の気になるお値段だが、「まぁいいところ2500万円くらいではないか?」と予想。しかし、この予想が如何に世間知らずだったかを思い知らされる。

 その気になる価格だが、なんと1棟あたり「2億~8億円(仕様により異なる)」とのこと。顎が外れそうなほど高額であったので聞かなかったことにした。なお、9棟あるうちの5棟が現在完成しており、募集をかけたところ、なんと即日完売だったそう。なので、建設途中の残り4棟とは別に追加で空いている敷地に10数棟建てることを急遽決めたとのことだが、「お金持ちってそんなに日本にいるんですか!?」と叫ばずにいられない。

 施設内には愛車を補完できる空調完備の屋内ガレージも用意されているほか、メカニックによる定期点検サービスなどもある(有料)ので、着いたらすぐに全開走行も可能だ。さらには”ヘリ”で来ることもできるそう。なんたってヘリポートもありますからね! ヘリで現地に来てクルマを走らせてヘリで帰るとかF1ドライバーか!

 なお、ここでは各エリアから見える景色はどれもコーナーが多い。これは、「直線ばかりだと見ている人が飽きてしまうから」といったコーンズ側からの配慮でもあるそう。

 ティルケが手がけた珠玉のコースを疾走!

 目眩がするほどの施設の数々を見せつけられたところで、いよいよお待ちかねの「THE MAGARIGAWA CLUB」のメインディッシュ、コースを走るときがやってきた。

 コースの全長は3.5kmと国際レーシングコースに近い長さを誇り、上り勾配20%、下り勾配16%、ストレートは800mというスペック。コーナーは22箇所あり、標高差は80mだ。ストレートではマシン次第ではMAX280km/hまで出せる計算だという。コース幅は10m前後となっており、狭く感じるかもしれないが、これは 何度か述べているように「サーキット」ではないからだ。腕に物を言わせて追い越し&追い抜きをする場所ではないので、このようなスペックになっているという。

 コースのデザインは、世界中の名サーキットを手掛けてきたデザイン事務所「Tilke Engineers & Architects(以下:ティルケ)」によるもの。なので、ただ線を引いて素人が作ったコースでないことは、このことからもおわかりいただけるはず。ただし、ここは前項でも述べたようにサーキットではないので、ティルケ側は「FIAの基準や観客席のことを考えないで思う存分デザインできたから凄く楽しい仕事だった」と語る。

 コースの舗装は日本の大手ゼネコン「前田建設」によるもので、アスファルトの舗装も段差を極力無くして滑らかなになるように手がけている。これにより極上の走行フィーリングを味わえるのだ。

 コース各所には、近年各サーキットへ導入が進んでいるデジタルフラッグを各ポストに設置。マーシャルはいないが、コース全域を監視する管理室があるので、そこで安全を管理する仕組み。なお、このコースは「自然に馴染むように」という理念のもと、エスケープゾーンがほとんどない。したがって、通常のタイヤバリアであれば1000万円ほどで完成するガードレール関係を、コーンズでは3億円以上かけてFIA公認の樹脂製の連結式バリアである「テックプロバリア」、プロ用のサッカーネットで使われるような超強靭なナイロン製ネットを導入し、徹底した安全対策を行なっているとのこと。

 今回筆者は、コーンズが用意したフェラーリ458スパイダーで3周ほど走る機会を得たが、山を切り開いて作られた関係からか、オープン状態で走り抜けるのは爽快で非常に気分がいい。「オープンモデルで走るのが1番オススメ」と言われていたところでのこのクルマだったから、前世で何か徳を積んでいたのかもしれない。

 いざコースに入ると、エキゾーストが山に反響し、日本ではなかなか味わえない環境がそこには広がっていた。先導車がいたので全開で踏めてはいないが、メインストレートではなかなかスリリングなスピード域まで出せるので、思う存分すっ飛ばすことができると感じた。アップダウンもかなり激しいので、ワインディングを駆け抜けるような楽しさも同時に持ち合わせており、全国数カ所のサーキットをなんとなく走ってきた筆者でさえ、可能であれば半日ほどずっと走っていたい魅力を早速感じた。

 ただ、少し気になったのは、やはり「エスケープがほとんどない」点だ。SNSでも少しざわついていたが、スピードが出るハイパフォーマンスモデルは、アクセルを踏めば怒涛の加速をするが、それを殺すためのブレーキングスキルも要求される。もちろん、ただドライブする程度であれば問題ないだろう。しかし、目を三角にしてすっ飛ばしたらそれ相応のスキルが要すると感じられた。また、勾配がキツい関係から、道の先が見えないゾーンもあった(こういう演出だそう)。スリリングで楽しいとも受け取れる設計だが、十分にコースレイアウトを理解してから全開で走るのが理想だろう。余計なお世話だろうが……。

 また、結構なタイトコーナーもあったので、クルマの基本的な動かし方をある程度把握しておくのが、ここで楽しく安全に楽しむための要素だ。それと、後続車とのスピードの違いも把握しておいた方がいいだろう。200km/h程度で走るマシンと250km/h程度で走るマシンの速度差であれば、一歩間違うと大事故になりかねないからだ。

 もちろん、コースを走る前にレクチャーを受ける機会もある。これは、サーキット経験有り無しに問わず、コース走行前に必ず、インストラクターの講習を受講し、インストラクターから合格がもらえた方のみ単独走行が可能となりる制度だ。ただ、スキルを見るのではなく、走行上の注意・マナーをしっかりと理解し、注意を受けた場合でも真摯に受け入れてくれるかなどが、合否判断基準になるとのこと。

 服装に関しては、ヘルメット・レーシングギア着用のクラスと長袖・長ズボンレベルで走行可能なクラスが用意される。詳しい全容はまだ明らかになっていないが、少し飛ばす程度のドライブもできるようになっていると思われる。

 この日は体験できなかったが、計測機とデータロガーを車内に装着するので、タイムやライン取りも確認することもできるそう。レースをする場所ではないが、後続が来た際には追い抜きや追い越し可能なポイントも用意されているとのこと。

 なお、「そんなに飛ばしてガソリンはどうすんだよ」というツッコミは心配無用。施設内にはガソリンスタンドも用意されているので、ガソリン問題は解決だ。ちなみこの近辺は外へ出てもあまりガソリンスタンドがないエリアなので非常にありがたい。1リッターあたりいくらなのかは不明だが、お金持ちにそんな心配はご無用(なはず)。

 気になる「コースを走れるクルマ」にも触れてこう。

 じつは、コースを走れるクルマはコーンズで購入したマシンのみではないという。なので、ヤリスクロスやシビックタイプRやGT-R、シトロエン2CVみたいなクルマでもOKだ。もちろん「改造車」も大丈夫。「世界中の名だたるスーパーカーに国産チューニングカーでタイムを破りに行く!」みたいな遊びもできそうだ。ただ、モラル的に”アレ”なクルマやクラブメンバーが不快に感じる場合は走行をお断りする場合もあるそう。

 なので、「お金を払ったからなんでもアリ」というわけにはいかなそうだ。後述するが、高額な会員権を購入して訪れる施設なので、その辺りの配慮は当たり前と言えば当たり前と言えよう。ただし、改造車の類でもっとも話題となる音量については、「何db以上の車両は走行不可」という基準はまだ設けていないそうで、開業後、「db以上の車が何台走ったときに何km先まで音が届くか」など計測し、近隣住民の生活に配慮しながら運営していくとしている。

 さてさて。かなり長くなったが、最後に会員権のお話をしよう。

「THE MAGARIGAWA CLUB」の会員権だが、これには2種類が用意されている。ひとつがアソシエイト会員というもの。こちらは会員の上限が750名、入会金は400万円、年次諸費用が105万円、5年毎の更新、更新費が180万円というもの。会員券の譲渡は不可能となる。コースは年270日利用可能だ。

 もうひとつは正会員。こちらは会員上限が500名で、入会金が3600万円(2023年6月までで今後変動あり)、年会費は22万円、有効期限と更新費はなし。会員権の譲渡は6年目から可能で、コースは年間315日利用可能というもの。

 どちらの会員もコースの利用料は半日で1万1000円、ゲストドライバー(招待した友人など)は半日5万5000円かかる。そのほか施設内で有料なのは宿泊(オーナー以外)、ダイニングでの食事、スパ、ヘリコプターチャージ、車両へのガソリン給油などだ。一方で無料で利用できるのはプール、温泉、ダイニング個室、トレッキング、ドッグラン、キッズルームなどとなる。

 正会員とアソシエイト会員のサービス内容の違いは、先述した金額や利用できる制度以外ではそれほどないという。ただ、一部サービスでは正会員の方が優先されることもあるそうだ。金額が金額なので仕方ないだろう。

 走行料金が違うことからわかるように、会員権を持つオーナーの友人や知人の招待は可能だが、福利厚生の一環として会社名義での会員権購入はできないので、もしそれをするのであれば、記名しているユーザー(会社であれば社長や会長など)と一緒に来る必要があるとのことだ。一緒に行って楽しいか、気がおもくなるかどうかは人間関係次第だが……。

 会員権の購入にはコーンズでのクルマの購入歴はとくに不要とのこと。また、購入前には面接もあるそうだ。どんな内容なのかは非公開とのこと。施設が施設なので来る人を選ぶ権利だってもちろんあるだろう。

 なかなか一般庶民は体験できないような施設であるが、こういった場所が日本にできる意味は非常に大きいと思う。いまはカーボンニュートラルだのなんだの環境にうるさい時代ではあるが、豪快な音を奏でるスポーツカーを思う存分走らせられる施設は、可能であればもっと増えてもいいのではないだろうか。会員権の値段やこういった制度の是非は別としてだ。個人的にはそう思う。

 さまざまな要素が織り込まれた、前代未聞となる超弩級のクルマ好きのための施設のオープンはすぐそこだ! なお、28歳の筆者があと60年ほど生きたとしても、またここに取材以外で来ることはきっとないだろう……。人生の最初で最後の経験がすでに終わってしまったことは少々残念に思う。誰か招待してくれたり、会員権を譲渡してくれてもいいのよ!?

 なお、WEB CARTOP公式YouTubeチャンネルでは「THE MAGARIGAWA CLUB」のコース試走動画をアップしているので是非ご覧あれ!

https://youtu.be/_38kOfabz7I

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みんなのコメント

8件
  • 陸の孤島って場所
    年々維持管理費用が掛かる。いつまで施設を維持できるかな?
    手放したら一気に心霊スポットに
    昔ここで事故があって炎上した赤いヘラーリが
    真夜中ぬ走っている。。とか
  • アクセス悪いチーバくんの脚の方だからね。
    ヘリでアクセスできたらまた違うんだろうけど
    まぁリゾートとは程遠い田舎の山中って感じでしたね。
    舗装前のダート状態の時に少し走らせてもらいましたが
    結構木々も近くて圧迫感があります。
    景色を楽しむわけじゃないけど、なんか企画も場所も閉鎖的でわたしには息苦しい場所だったなぁ。
    メイン客層は海外の富裕層なので、彼らがどう感じるか?
    道楽として友人を誘うにしてもすぐ飽きられてしまうかも
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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