プジョーのベストセラーSUV、3008にプラグインハイブリッド(PHEV)が加わった。このモデルは、歴代市販モデルの中でも最強の出力を誇り、さらにラインアップ唯一の四輪駆動車でもある。ここでは、その真価を確認する。(Motor Magazine 2021年6月号より)
プジョー唯一の四輪駆動、そして初めてのPHEV
プジョーはSUVを積極的に展開、2008、3008、5008、そしてリフターをラインナップしている。そしてその中で唯一の四輪駆動車であり、プジョー初のプラグインハイブリッド(PHEV)となるのが今回の主役、3008 GTハイブリッド4である。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
そもそも3008は、2016年のグローバルローンチ以来80万台以上が生産されているCセグメントSUVのベストセラーである。またプジョーは「POWER OF CHOICE」を謳っている。この3008シリーズにもガソリン、ディーゼル、PHEVというパワートレーンの選択肢を用意し、ライフスタイルに合ったモデルが選べるようになっている。これはこのブランドの大きな魅力でもあり、それが評価され、現在の好調な販売にもつながっているのだろう。
今回の3008のマイナーチェンジでは、PHEVの追加に加え、グリルのデザイン変更や3008エンブレムをフロントフード先端に装着、GT系にはフルLEDヘッドライトを採用するなど、フロントフェイスのデザインを大きく変えた。さらにADASを進化させているのが特徴である。
さてそのPHEVだが、2基の電気モーターをフロントとリアそれぞれに搭載、フロントはエンジンモーター、リアはモーターのみで駆動する4WDシステムを採用している。
エンジンは1.6L 直4ターボで最高出力200ps、最大トルク300Nmを発生する。これに加えて最高出力110ps/320Nmを発生する電気モーターを内蔵したPHEV専用トランスミッション(e-EAT8)、リアに独立した112ps/166Nmを発生する電気モーター、13.2kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、トータル出力300ps/520Nmを発生。これはプジョーの歴代市販モデル最強スペックである。
充電残量がゼロでも後輪を駆動する電気は残されている
ドライブモードは、リアモーターで後輪を駆動する「4WD」、エンジン主体で走る「SPORT」、システム始動時のデフォルトとなる「HYBRID」、電気モーターのみで走行する「ELECTRIC」が用意される。ちなみに「ELECTRIC」では、最高速度は135km/hに制限され、EV走行換算距離はWLTCモードで64kmとなる。
普通充電のみに対応し、スマートフォンから充電操作ができるリモートチャージ、遠隔でエアコンなどを作動できるプリコンディショニングがアプリをダウンロードすれば使用可能だ。
まずはデフォルトの「HYBRID」で走り出した。運転席に座り右足をアクセルペダルに軽く乗せただけでPHEVらしくスルスルとスムーズに動き出す。少し踏み増しただけでは、ほとんどエンジンはかからない。後輪を駆動する電気モーターによる力強い加速力を味わえるだけだ。
「SPORT」でワインディング路も走ったが、これが実に楽しい。最高出力300psは伊達じゃない、実に刺激的な走りだ。出力&トルクに不足を感じることはまったくなかった。3008シリーズに選択肢は多いが、このHYBRID4が一番お勧めだと感じられた。この刺激的な走行フィールは、ぜひ自らハンドルを握って確認することをお勧めする。
オフロードコースは「4WD」で走ったが、あらゆる場面で安心できる安定した走りを見せてくれた。ところでバッテリー残量計がゼロになると前輪駆動になるのか?それはノーだ。常に後輪を駆動させる電気モーターの分、何%か電気は残されているのである。
最後になったが、ADASにも触れておきたい。3008シリーズは、衝突被害軽減ブレーキ、レーンポジショニングアシスト/レーンキープアシスト、ストップ&ゴー機能付アクティブクルーズコントロール、アクティブブラインドスポットモニター、インテリジェントハイビームなど数多くの安全機能をすべて標準で装備している。これは嬉しいかぎりだ。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:井上雅行)
プジョー3008GTハイブリッド4主要諸元
●全長×全幅×全高:4450×1840×1630mm
●ホイールベース:2675mm
●車両重量:1850kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1598cc
●最高出力:147kW(200ps)/6000rpm
●最大トルク:300Nm/3000rpm
●モーター最高出力:前81kW(110ps)/2500rpm、後83kW(112ps)/1400rpm
●モーター最大トルク:前320Nm/500-2500rpm、後166Nm/0-4760rpm
●システム最高出力:300ps
●システム最大トルク:520Nm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・43L
●WLTCモード燃費:15.3km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):565万円
[ アルバム : プジョー3008GTハイブリッド4 はオリジナルサイトでご覧ください ]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
もはや“ミニ”Sクラス──新型メルセデス・ベンツCLA詳報
なぜ「免許センター」を「電車で行けない場所」に作ってしまうのか…SNSで共感の声多数!?「栃木やばい」「京都も遠すぎ」不便な立地には「納得の理由」があった!?
約“7000cc”の「V型12気筒/ツインターボエンジン」搭載! 超パワフルな「新型セダン」発表! 斬新すぎる「大神殿グリル&豪華内装」採用した新型「ゴースト・シリーズII」ロールス・ロイスが発売!
京都~敦賀が「無料でほぼ信号ゼロ」に!? 北陸最短ルート「琵琶湖西縦貫道路」工事どこまで進んだのか 「激烈渋滞エリア」4車線化もまもなく!?
赤信号を無視した女、警察官に「緊急のオペがある。人が死んだらどうする」と説明… その後再三の出頭要請に応じず逮捕! 一体何が起きた?
「うわぁ!懐かしい!」 “腕回しバック駐車”は過去の話? 昭和で当たり前だったけど“令和で消えそう”な「クルマ運転あるある」5選!
軽の「黄色いナンバー」を「普通の“白い”ナンバー」に変えられる!? 「黄色は恥ずかしい…」「むしろかわいい」意見も? 軽専用の「目立つナンバー」に反響あり
使える!遊べる!もっと自由なクラウン「エステート」公開。大人の好奇心に応えるロングツーリング性能も磨かれている。
レクサス「LBX」が「スピンドルグリルをぶっ壊した」理由とは?【レクサス・インターナショナル プロジェクトチーフデザイナー袴田浩昭氏:TOP interview】
赤信号を無視した女、警察官に「緊急のオペがある。人が死んだらどうする」と説明… その後再三の出頭要請に応じず逮捕! 一体何が起きた?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
乗り心地、燃費、
最高です。