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アウトランダーPHEVは結局「全部乗せ」だった! アウトドア最強SUVだとプロが推す5つの理由

掲載 更新 19
アウトランダーPHEVは結局「全部乗せ」だった! アウトドア最強SUVだとプロが推す5つの理由

オフロード性能とエコ性能、さらに給電性能まで揃った究極のSUV

 およそ8年ぶりに新型となった「三菱アウトランダー」。筆者は以前から、アウトランダーこそ最強のSUVであると考えている。その理由は、三菱自慢の四輪駆動システム、ランエボ譲りの「S-AWC」によるオン/オフを問わない走行性能。そして悪路の走破性に加え、新型では唯一のパワートレインとなったPHEVに備わるAC100V/1500Wコンセントの装備にある(輸入SUVにはまずない装備)。

お湯が沸かせるどころか電子レンジも使える! 災害時に圧倒的な強みを発揮する100Vコンセント付きのSUVとは

理由その1:悪路も悪天候も恐れない圧倒的な走破性

 S-AWCによってどんなところにもたどり着けるし、AC100V/1500Wコンセントは車内外で1500Wまでの家電品が使え、アウトドアやキャンプはもちろん、災害時にも電源車や給電車として威力を発揮。空前のアウトドア&キャンプブームのなか、災害大国・地震大国の日本における、これ以上望めない頼りがいあるクルマと言っていいのである。災害時には、それこそアウトランダーの車内がマイ避難所にもなりうるのだ。

 つまり、稀にある悪路の先にあるアウトドアフィールドに行くにしても、あるいはアウトドアやキャンプの際、天候が急変してもS-AWC+最低地上高200mmのアウトランダーであれば安心・安全そのもの。高級感あるダイヤル式ドライブモードセレクターはエコ、ノーマル、ターマック(ここまでが常用)、グラベル、スノー、マッドの7種類が用意される。ターマックでのスポーティな走りから、グラベル、スノー、マッドモードを用いた、アプローチアングル18.3度、デパーチャーアングル22.2度、ランプブレークオーバーアングル18.0度(20インチタイヤ/18インチタイヤ車は16.8度)による、高度な走破力に支えられたアウトドア・キャンプへのドライブが、精神的余裕さえもって、楽しめることになる。

理由その2:ただでさえ優秀な積載性がさらに進化

 そして新型アウトランダーは荷物の積載性、車中泊性能もまた、優秀だ。PHEVのみとなった新型には、先代PHEVになかった7人乗り3列シート仕様をPグレード(標準)とGグレード(2列5人乗り/3列7人乗りの選択可)に用意。しかも、3列シートの7人乗りでも、3列目席をフラットに床下格納することができ、2列5人乗りと変わらないラゲッジスペースが備わっている。

 具体的には全車、開口部地上高780mm、開口部幅1150mm、開口部高790mm、フロア奥行き970mm、フロア幅980~1070mm、天井高980mmと十二分。容量としては、先代の463Lから469L(VDA測定方式)に拡大しているのだ。PHEVゆえに床下に電装品が収まっているため、床下収納はないに等しいが、フロア部分だけでもアウトドアやキャンプの荷物を積載するにはまったく問題ないはずだ。

理由その3:コンセントも備え快適な車中泊が可能

 では、車中泊性能はどうか。すでに3列目席を格納するとフラットな、2列5人乗り仕様とまったく変わらないラゲッジスペースが出現すると報告した。3列目席格納状態で、フロア奥行きは最大1120mmまでフラットに拡大(2列目席スライド位置による)できる。さらに2列目席まで格納すれば、さすがに2列目席部分には多少の段差ができてしまうものの、それをマットレスなどでフラット化すれば、身長172cmの筆者はもちろん、175cmの人でも真っすぐに足を伸ばして横になれるベッドスペースが出現。室内高の余裕もあるから、閉鎖感ほぼなしの車中泊が可能になるのである。

 当然、すでに説明したAC100V/1500Wコンセントもあるから、車内外でコーヒーメーカーや簡易電子レンジ、ホットプレート、湯沸かしポット、照明などを使うこともできるから快適すぎる。筆者なら、寒い夜はクルマの暖房に頼らずに済む、蓄熱式コードレス湯たんぽを使う。約20分の充電で、毛布などに包めば室温15度で最大8時間、ホカホカを保ってくれるのだ。その充電も車内でできるのだから、やはりAC100V/1500Wコンセントの威力は絶大と言っていい。

理由その4:クリーンなEV走行の航続距離と充電性能もバツグン

 ところで、「MIパイロット」と呼ばれる先進の運転支援システム(日産のプロパイロット1.5相当)を備えた新型アウトランダーPHEVは、運転に関わるストレスフリーで目的地に着けるのはもちろん、アウトドア、キャンプフィールド周りの環境に優しいクルマでもある。

 EV走行可能距離は現実的なWLTCモードでP・Gグレードで83km、Mグレードで87kmを実現。実質65~70km(先代は55~60km)は走れることになり、例えば、目的地に手前の高速道路のSA/PAなどの充電スポットで充電(普通充電のみのRAV4 PHVと違い、普通充電と急速充電に対応!)、あるいはチャージモードでバッテリーを溜めた状態で、高速道路の出口などから実質65~70 kmを電気だけで走れるEV走行でアクセスすれば、アウトドア、キャンプフィールドの周りのきれいな空気を汚さないことにもなるのである。

 ちなみにバッテリーの増強(13.8kWhから20kWhに)、ガソリンタンクの増量(45Lから56L)によって、最大航続距離はなんと満充電、ガソリン満タンで約1000kmにもなっているから、ドライブ途中のガソリン補給はまずしなくていいだろうし、充電もBEVと違い、最小限で済むのである。

理由その5:ドッグフレンドリーカーとしてもお勧め

 というわけで、新型アウトランダーPHEVがアウトドアに最強、車中泊にも適したクルマであることがおわかりいただけただろうか。なんだか、この記事を書いていたら、無性に欲しくなってきてしまった! 個人的には今は3人家族+愛犬だから3列シートは不要。Mグレードの5人乗りを選択するだろう。愛犬家のためのドッグフレンドリーカーとしても申し分ない、日本における究極のSUVだと断言したい。

 もし、新型アウトランダーPHEVベースの「デリカD:5 PHEV」があるとすれば、アウトドア、キャンプシーンでの、世界最強のミニバンの皮をかぶったSUVになりうる……とも思えるのだが。

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みんなのコメント

19件
  • 良い車だ。マジで欲しいです。
  • Gに試乗して来た。市外の店で担当は好印象。
    RAV4PHVに1年。全てが異なるフィーリング。
    率直に悪くはない。
    シフト回りが少し高く平らで広い。レバーが後ろぎみ。
    アクセルのタッチと発進感覚が軽い。
    メーターは大きいモニター。パドルの切替モード表示で乗ると見ないですむはずの姿をわざわざ見せられる。これからはメーター表現センスの競争になる反面、陳腐化が加速する。車のデザインと同じ。大きい表示は歓迎だがシンプルな情報だけで充分。
    Gは内装質感はさほどでなく、2列目がフルフラットにならない。3列目は狭く子供用との説明。プラドでは使わなかった。
    家充電は200V切替が必要。取替設置またはオプション機器で100V充電可能とのことだが別出費は覚悟。
    20%(比較記事37%)劣る燃費値が気にならないなら有り。車重が残念。
    運転感覚について素人なので試乗の街乗り程度では曲がりの違いはわからない。
    どちらも静か。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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