LAショーで登場した小型SUVのコンセプトEV
トヨタが、LAオートショーにて「bZコンパクトSUVコンセプト」を発表しました。
この名前は、トヨタのBEV(電気自動車)専用ブランドである「bZシリーズ」の小型SUVモデルのコンセプトカーということを示しています。
>>「Toyota bZ Compact SUV Concept」が米国で公開。bZ4XよりコンパクトなSUVタイプのBEV
コンセプトカーとしては初披露となりますが、じつは「bZコンパクトSUVコンセプト」という名前については初登場というわけではありません。2021年12月、東京お台場でトヨタがレクサスを含めて16台ものBEVモデルを一気に発表したときに、bZコンパクトSUVコンセプトも並べられていたのです。
そのときにはおそらくドアも開かないであろう完全なるモックアップ(実物大模型)といった風情でしたが、LAオートショーでお披露目されたbZコンパクトSUVコンセプトは違います。
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メカニズムはbZ4Xと共通の可能性が高い
カクカクしているのが印象的なドアガーニッシュなどアクセントこそ、2021年12月に発表されたショーモデルから受け継いでいますが、左右のフロントフェンダーに充電リッドを思わせる要素が追加され、シャークフィンアンテナも備わっています。
今回は、スタイリング中心の発表でメカニズムなどは未公表ですが、充電リッドの位置からするとbZ4Xと似たようなパワーユニットのレイアウトを想定しているのかもしれません。そうだとすれば、同系統のプラットフォーム(e-TNGA)に基づく、新しいBEVのラインナップと想像することができます。
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順当なモデル名は「bZ3X」か?
モックアップのデザインスタディからコンセプトカーへ進化したbZコンパクトSUVコンセプトは量産時にどんな名前になるのでしょうか。bZ4Xと同じプラットフォームだとすれば「bZ3X」という風になる可能性が大きいと思えます。
このようにBEV専用ブランドのアルファベットと数字で車格を表現するというのは、フォルクスワーゲンが「ID.」シリーズで採用しているネーミングルールと似ています。
BEVの場合は、エンジン排気量というわかりやすい差別化ポイントがありませんから、数字で車格を表すという手法はスタンダードになっていってもおかしくありません。
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トヨタの電動車戦略には今もハイブリッドが含まれている
とはいえ、トヨタは電動車についてBEV一本やりとは考えていないようです。bZコンパクトSUVコンセプト発表についてのリリースの最後は、次のような一文で締められています。
“(今後もトヨタは)各地域のエネルギー事情を踏まえ、HEV/PHEV/BEV/FCEVといった電動車をはじめ、一人ひとりのお客様に寄り添った幅広い選択肢を用意することで、CO2排出量の削減に貢献したいと考えています。”
電動車というと排ガスを出さないBEV(電気自動車)をイメージする人が多いと思われますが、トヨタはあくまでも電動車にはHEV(ハイブリッドカー)が含まれるというスタンスを崩していません。
むしろ、ゼロエミッションではない排ガスを出す電動車(HEV、PHEV)もCO2排出削減につながるソリューションとして有効であるという主張を強めている印象です。
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ゼロエミッション車じゃなくてもC02削減はできる
トヨタのビジネスモデルを強化するポジショントークとしては、HEVやPHEVの有効性をアピールするというPR手法は悪手ではないと思います。なにしろ、直近でも新型HEVのプリウスやレクサスRXを発表していますし、それぞれPHEVモデルもあります。PHEVはトヨタの人気モデル「ハリアー」にも追加されたばかりですから。
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しかし、それはBEVブランドであるbZファミリーにとっては逆風になります。なぜなら、HEVやPHEVでもCO2削減効果が高いのだとすれば、裏返せばBEVはカーボンニュートラル化に向けて高コストなソリューションということになるからです。
メーカー自身が「BEVでなくとも環境問題を解決できる」と主張すれば、わざわざ高価なBEVを買うというマインドを持ったユーザーは、トヨタにロイヤリティを持たないでしょうし、そうなればbZシリーズがビジネス的に拡大する未来は描きづらいといえます。
もっとも、こうした姿勢はbZシリーズを発表した当初から感じられていましたから、驚くようなことではありません。BEV専用ブランドを立ち上げていますが、BEV以外の選択肢を「広く用意しておこう」というトヨタの電動車戦略はいまも変わっていないといえそうです。
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文:山本 晋也
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みんなのコメント
ユーザーもその不安から売れ行き伸びてないじゃない。
いつでも出せる体制だけ整えておけはね。
それができるメーカーなわけだし、
今する必要なんてまったくないね。
多くの人にとって車は移動のための道具に過ぎないので、水素をガソリン代わりに使用しようが、電気自動車にMT車風の装置を付けようがどうでもいい。この社長の道楽が吉と出るか凶と出るかは分からないが、体力のあるトヨタだから出来ること。