この記事をまとめると
■クルマの関連パーツやグッズのなかでのちのち入手が困難になる可能性のあるものを紹介
「乗らなくても」じゃなくて「乗らないほうが」ボロくなる! 長期間動かさないクルマがみるみる劣化するワケ
■新車としての販売が終了すると入手が困難になるグッズがある
■ノーマル部品は製造終了になる前に入手しておきたい
過去モデルになると無料で手に入らなくなるカタログ
念願叶って手に入れた愛車……。眺めているだけ、運転席に座っているだけで幸せ。気もちが落ち着く。手もとにある、自分が所有しているという満足感、充足感は何ものにも代えがたいはず。
欲しいクルマは手に入れた。次に気になる、押さえておきたいのは関連グッズやパーツの確保です。そこで、「気に入った愛車だったら早めに手に入れるべし! 手に入れないとあとで後悔するアイテムたち」をまとめてみました。迷ったら、そして迷っていたら……即ゲットです!
●カタログ(予備も含む)
気に入った愛車のカタログは何としても手もとに置いておきたい。その気もち、わかります。
比較的高年式のクルマであっても、現行モデルでなくなった瞬間、カタログの入手が難しくなります。ディーラーの店頭からカタログが消えるからです。ネットオークションなどで出品されているものを入手することは可能です。しかし、「もともとタダで手に入ったものなのにお金がかかるようになる」ことも事実です。さらに、年式が古くなればなるほどカタログの入手が困難となり、さらにはプレミア価格がつくことでより出費がかさみます。
よほどのことがない限り、短期間で欲しいクルマのカタログの相場が急上昇することはありませんが、それでも欲しい場合、まずは早めに1冊入手しておきましょう。さらに、保存用・予備の3冊を押さえておきたい「コレクター気質」の人は、ネットオークションの出品状況をこまめにチェックして、精神安定剤として「ひとまず必要な数のカタログを確保しておく」ことが大事だと考えます。
●ミニチュアカー
カタログと同様、あるいはそれ以上に手を焼くのが、愛車の仕様に近いミニカーの確保です。ミニカーはまとめて生産し、売り切ったらそこで販売終了となるケースが多く。店頭やネットショッピングで確実に手に入れたいなら、予約販売の時点で押さえておくことが大事です。店頭(またはネットショップ)から在庫がなくなった時点で、ネットオークションの価格が高騰するケースが多いためです。
絶版品となった段階で入手しようとすると、ネットオークションでは最低でも数千円単位、下手をすると数万円単位の出費が必要です。さらに、近年はミニカー自体の価格高騰もあり、長きにわたってメインストリームだった43分の1から64分の1サイズに移行しつつあります。これは、ただでさえ高額になったミニチュアカーにさらにプレミア価格が上乗せされることを意味しています。
愛車のカタログと同様に、ミニチュアカーを確保しておきたいのであれば、早めの確保をおすすめします。ただ、愛車の仕様と完全一致するケースは稀(そもそも設定がない確率が高い)なので、「近い仕様で妥協する」ことも重要です。
●純正フロアマット
フロアマットは、もともとクルマの内装を汚さないために敷くためのカー用品です。土足禁止にしない限り、あっという間に汚れていきます。さらに、洗うのも乾かすのも大変です。フロアマットの性格上、汚れたり、穴が空いた時点で「捨てられる」運命にあります。つまり、消耗品なのです。
オーナーからしてみれば、そんなことは百も承知です。それだけに、製造廃止になる前に予備のフロアマット(できれば新品か新品同様のもの)を押さえておきたいところ。純正フロアマットの上にさらに汎用品のゴムマットを敷いて普段は保護。予備のフロアマットは保存用、あるいはイベントや撮影時のみ引っ張り出してくる一張羅のようなもの。入手困難になる前に純正フロアマットを数セット確保しているマニアも実在します。
パーツはいつまでも生産されているとは限らない
●ダッシュボード
経年劣化と紫外線によるダメージでクラックが入る率が高い純正ダッシュボード。古いクルマともなれば欠品や製造廃止になっているケースが多く、コンディションのいいダッシュボードをネットオークションなどで入手するのもひと苦労です。コンディションのいいダッシュボードを探し求めて常にウォッチリストで出品状況をチェックし、よりよい状態のダッシュボードが出てきたら札束の殴り合いをしてでも入手。無事に確保できたところで手持ちのダッシュボードを出品して落札金額に補填する……といった涙ぐましい努力をしているオーナーもいます。
ごくまれに中古パーツ専門店の店頭に並ぶこともあり、これはもう運とタイミング次第でしょう。なお、多くの自動車用のパーツがそうであるように、ダッシュボードも自宅で保管すると意外とがさばります。同居人がいる場合はかなりの確率で小言をいわれるので、屋根裏部屋など、邪魔にならない保管場所を確保することも重要です。
●ノーマルホイール
車種にもよりますが、不遇な扱いを受けることも少なくないノーマルホイール。アフターメーカーのホイールに交換してしまうと、スタッドレスタイヤ用として使われることもあれば、どうせ使わないし、置き場所もないし……ということで、ネットオークションや中古パーツ専門店などを通じて処分してしまう人もいます。しかし、フルオリジナル派にとってノーマルホイールは外すことのできないマストアイテム。
また「クルマを購入直後にチューニング&ドレスアップしたけど、最近はオリジナル&ノーマルホイールの雰囲気もいいかなって……」と、一周した末に本来の姿に魅力を感じるオーナーもいます。
置き場所さえ確保できるのであれば、ひとまず使わなくとも手もとに置いておきたいものです。いちど手放してしまうと、コンディションのいい純正ホイールがなかなか見つからず。手に入れるのに苦労するケースも珍しくありません。
●まとめ:ノーマルパーツはできるだけ手もとに……
ノーマルホイールの他にも、ステアリングやシフトノブ、マフラー、シートなど……。新車で購入したクルマであれば可能な限りノーマルパーツを手元に保管し、中古車で購入した個体であれば予算が許す範囲で入手しておきたいところです。
その理由として、アガリのクルマ、一生モノだと心に誓った愛車であっても、いつ何が起こるかわからないからです。誰だって考えたくはないけれど、なくなく売却することになった際、少しでもオリジナルに近い状態のほうが高い値段で売却できるからです。いわゆるひとつひとつのノーマルパーツが「保険」の役目を果たします(単品で売却しても利益になる確率がありますし)。
それともうひとつ。若いときには真っ先に処分してしまった人も多いであろうノーマルパーツ。「当時はダサい」と思っていたものが、所有期間や年齢を重ねるにつれて「じつはカッコいいかも」あるいは「そろそろノーマルに戻してみよう」といった心境の変化に対応するための「保険」でもあるのです。
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みんなのコメント
カリーナ、カローラⅡ、セリカ、サイノス、MR-Sと過去のカタログを見ていると
自分の歴史を振り返っているようで感慨深いものです。