中古車購入チェックポイント [2024.04.14 UP]
【2024年版】トヨタ ヤリス VSトヨタ プリウスを徹底比較
トヨタから販売されているヤリスとプリウスは、いずれも高い性能と人気を誇る車種です。そのため、両車を比較すると「どちらを選べばいいのだろう」と悩む方もいるでしょう。
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今回は、車選びで迷っている方に向けて、ヤリスとプリウスの性能や特徴を比較して紹介します。
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トヨタ ヤリスのプロフィール
トヨタが手がけるヤリスは、高いコストパフォーマンスと多用途に使える扱いやすさが魅力のコンパクトカーです。「軽く、小さく、扱いやすい」のコンセプトのもと、軽快な走り心地と小回りの利きやすさで、バランスが取れた車です。
現行モデルの発売は2020年2月の4代目にあたり、安全装備のバリエーションと燃費性能が大幅に向上しました。
コンパクトカーの中でも比較的購入のハードルが低いため、新社会人の方が初めて買うエントリーカーとしてもおすすめです。
先代モデルとの比較
ヤリスの始まりは1999年に発売された初代ヴィッツからです。
国内でコンパクトカー人気が高まる中、開発されたヴィッツは、スターレットの後継機でありつつも、基本コンポーネント自体を完全に新設計。広い居住空間・省エネルギー・コンパクトサイズを実現しています。
高い性能にも関わらず、低燃費、低価格な面から、当時から高い人気を誇ってしました。
2005年発売の2代目ヴィッツは、コンポーネントの概念をそのままに、総合的なブラッシュアップが施されたモデルです。高い実用性に加え、インテリアやエンジンなど、運転面のクオリティが向上しました。
2010年に発売された3代目ヴィッツは、前モデルから基本設計を一新、時代の変化に合わせ「コンパクトカーのあるべき姿」を追求したモデルです。軽量なボディと広い室内空間はそのままに、燃費性能やユーティリティなど使いやすさに重点がおかれた改良が施されました。
トヨタ プリウスのプロフィール
トヨタのプリウスは、ガソリン車のグレードが存在しない、ハイブリッド車限定の車種です。
現行モデルは2023年1月発売の5代目。低燃費と静音性に優れたハイブリッドエンジンが、快適な走り心地を提供してくれます。
コンセプトは「Hybrid Reborn」です。先進的なデジタル装備とフォルムデザインで、新時代ハイブリッド車の先駆者としてデビューを果たしました。
プリウスが持つ最大の魅力は、高い燃費性能です。現行モデルに採用されている「シリーズパラレルハイブリッドシステム」「プラグインハイブリッドシステム」により、1Lあたりおよそ30km走行する、クラス最高レベルの燃費性能を実現しています。
先代モデルとの比較
初代のプリウスは、世界で初めての量産型ハイブリッドカーです。1997年発売の古い車種にもかかわらず、燃費効率が最高28.0km/Lと高水準。現在のハイブリッドカーたちと遜色ない燃費性能を誇り、当時は大きな話題を呼びました。
初代のキャッチコピーは「21世紀に間に合いました」です。現代のハイブリッドカー市場を導く代表車種として、今なお高い評価を受けています。
初代の登場から6年後、2003年に2代目プリウスが登場しました。フルモデルチェンジに伴い、エンジンシステムや安全装備を一新。燃費だけでなく出力やモーター回転数を含めた走行性能のブラッシュアップを実現したモデルです。
また、ディスプレイを使ったパーキングアシストシステムやEVドライブモードなど、現在のハイブリッドカーでも用いられている機能が、先進的に搭載されています。
2009年発売の3代目、2015年の4代目では、エンジン性能のブラッシュアップとボディデザインの変更がなされました。燃費性能がさらに向上し、4代目では最高40.8km/Lを達成しています。
グレードと価格の比較
こちらでは、ヤリスとプリウスのグレードと価格を紹介します。それぞれの現行モデルのバリエーションと新車価格は以下の通りです。
ヤリスのグレード
(ハイブリッド車 )メーカー希望小売価格Z(1.5L・E-Four)2,694,000円(税込)Z(1.5L・2WD)2,496,000円(税込)G(1.5L・E-Four)2,507,000円(税込)G(1.5L・2WD)2,299,000円(税込)X(1.5L・E-Four)2,287,000円(税込)X(1.5L・2WD)2,044,000円(税込)ヤリスのグレード
(ガソリン車 )メーカー希望小売価格Z(1.5L・CVT・4WD)2,352,000円(税込)Z(1.5L・CVT・2WD)2,154,000円(税込)Z(1.5L・6MT・2WD)2,050,000円(税込)G(1.5L・CVT・4WD)2,151,000円(税込)G(1.5L・CVT・2WD)1,953,000円(税込)G(1.5L・6MT・2WD)1,877,000円(税込)G(1.0L・CVT・2WD)1,799,000円(税込)X(1.5L・CVT・4WD)1,888,000円(税込)X(1.5L・CVT・2WD)1,655,000円(税込)X(1.5L・6MT・2WD)1,579,000円(税込)X(1.0L・CVT・2WD)1,501,000円(税込)プリウスのグレード
(プラグインハイブリッド車)メーカー小売希望価格Z(2WD)4,600,000円(税込)プリウスのグレード
(ハイブリッド車)メーカー小売希望価格Z(E-Four)3,920,000円(税込)Z(2WD)3,700,000円(税込)G(E-Four)3,420,000円(税込)G(2WD)3,200,000円(税込)ヤリスは歴代を通して、お手頃価格が人気のポイントだけあって、価格面ではプリウスより有利です。ヤリスは5ナンバーサイズでプリウスは3ナンバーと大きさの区分が異なるため、価格にも反映されています。
外観とボディサイズの比較
こちらでは、ヤリスとプリウスのボディサイズを比較します。具体的なサイズは下記の通りです。
ヤリス全長3,950mm×全幅1,695mm×全高1,495~1,510mmプリウス全長4,600mm×全幅1,780mm×全高1,420~1,430mm全長はヤリスのほうがコンパクトですが、全高はプリウスのほうが低めです。ヤリスは荷室容量が広い分、やや高めに設計されています。
駐車場に関してはどちらも問題なく使えますが、ヤリスのみ背の低い機械式立体駐車場だと断られる可能性があります。
室内の広さを比較
こちらでは、ヤリスとプリウスの室内空間を比較します。それぞれの寸法は以下の通りです。
ヤリス室内長1,845mm×室内幅1,430mm×室内高1,190mmプリウス室内長1,840mm×室内幅1,500mm×室内高1,130~1,135mm室内空間は若干の差があるものの、総合的な広さは両車ともほとんど同じです。
燃費性能の比較
ヤリスとプリウスの各グレードごとの燃費(国土交通量審査値)は下記の通りです。
ヤリスのグレード
(ハイブリッド車)WLTCモード市街地モード郊外モード高速道路モードZ(2WD)35.4km/L36.1km/L39.3km/L32.9km/LZ(4WD)30.2km/L31.3km/L33.1km/L28.1km/LG(2WD)35.8km/L36.8km/L40.0km/L33.0km/LG(4WD)30.2km/L31.3km/L33.1km/L28.1km/LX(2WD)36.0km/L37.3km/L40.4km/L33.1km/LX(4WD)30.2km/L31.3km/L33.1km/L28.1km/Lヤリスのグレード
(ガソリン車)WLTCモード市街地モード郊外モード高速道路モードZ/X(1.5L・CVT・2WD)21.3km/L15.9km/L22.4km/L24.0km/LZ/X(1.5L・CVT・4WD)19.1km/L14.8km/L19.8km/L21.3km/LG(1.5L・CVT・2WD)21.0km/L15.6km/L22.0km/L23.8km/LG(1.5L・CVT・4WD)19.1km/L14.8km/L19.8km/L21.3km/LG/X(1.0L・CVT・2WD)20.2km/L15.3km/L21.8km/L22.4km/LZ/G/X(1.5L・6MT・2WD)19.0km/L14.1km/L19.7km/L21.8km/Lプリウスのグレード
(プラグインハイブリッド車)WLTCモード市街地モード郊外モード高速道路モード2.0L(2WD)26.0km/L23.7km/L28.7km/L25.5km/Lプリウスのグレード
(ハイブリッド車)WLTCモード市街地モード郊外モード高速道路モード2.0L(2WD)28.6km/L26.0km/L31.1km/L28.2km/L2.0L(E-Four)26.7km/L23.4km/L29.3km/L26.8km/L1.8L(2WD)32.6km/L29.9km/L37.3km/L31.2km/L1.8L(E-Four)30.7km/L27.6km/L34.9km/L29.8km/L全体的な燃費性能はヤリスのほうが高いと言えるでしょう。購入価格の低さも考慮すれば、コストパフォーマンス面でヤリスがおすすめです。
現行モデルのプリウスはデザイン性と走り心地を重視したスポーティなモデルなため、過去モデルと比べて燃費性能は若干の向上にとどまっています。
動力性能の比較
こちらでは、ヤリスとプリウスの動力性能を見ていきましょう。両車のスペックは下記の通りです。
ヤリスのグレードエンジン種類総排気量最大出力ハイブリッド車全グレード直列3気筒1.490L67kW(91PS)/5,500r.p.mガソリン車1.5L直列3気筒1.490L88kW(120PS)/6,600r.p.mガソリン車1.0L直列3気筒0.996L51kW(69PS)/6,000r.p.mプリウスのグレードエンジン種類総排気量最大出力プラグインハイブリッド車2.0L直列4気筒1,986L111kW(151PS)/6,000r.p.mハイブリッド車2.0L直列4気筒1,986L112kW(152PS)/6,000r.p.mハイブリッド車1.8L直列4気筒1,797L72kW(98PS)/5,200r.p.m最高馬力はプリウスの方がやや勝ります。ハイブリッドだけで比較しても2倍近い差があるため、坂道や郊外の走行が多い方はプリウスが適しています。
タイヤサイズの比較
こちらでは、ヤリスとプリウスのタイヤサイズを比較します。それぞれで使用されているタイヤの規格は以下の通りです。
ヤリス175/70R14・185/60R15・185/55R16(メーカーオプション)、195/50R16(6MTにメーカーオプション)プリウス195/50R19・195/60R17(メーカーオプション)プリウスは車体が大きい分、大口径のホイールが搭載されています。
最小回転半径はヤリスが4.8m、プリウスが5.3mです。小回り性能ではヤリスのほうが優秀といえるでしょう。
安全装備の比較
製造メーカーが同じであるヤリスとトヨタには、共通の予防安全パッケージ「Toyota safety Sense」が搭載されています。
このシステムは、車体の各箇所に備え付けられたセンサーが運転上の危険を察知して、サポートしてくれる安全装備です。具体的な機能は以下の通りです。
・ドライバー異常時対応システム(運転が困難な急病の場合に減速・停車をサポート)
・プロアクティブドライビングアシスト(運転上の危険を検知して減速・操舵をサポート)
・レーダークルーズコントロール(車間距離を自動調整)
・プリクラッシュセーフティ(衝突のリスクを検知して警報や自動ブレーキ操作を行う)
・レーントレーシングアシスト(高速道路のクルージングをサポート)
・レーンディパーチャーアラート(車線からはみでそうなときに警告を行う)
・アダプティブハイビームシステム(夜間の運転で視界が悪いときにランプの明るさを自動調整)
・ロードサインアシスト(道路標識を自動検知してお知らせする)
・発進遅れ告知機能(先行車発進時や信号の切り替え時の出遅れをサポート)
・緊急時操舵支援(車線内の衝突回避をサポート)
・フロントクロストラフィックアラート(サイドから接近する車を検知)
なお、プリウスにはレーンチェンジアシスト機能(車線変更時の操作をサポート)も備わっており、危険が多い車線変更を安全に行えます。
ラゲッジスペースの比較
こちらでは、ヤリスとプリウスのラゲッジスペースを比較します。両車の寸法と容量は下記の通りです。
ヤリス奥行630mm×幅1,000mm×高さ830mm
荷室容量:最大270Lプリウス奥行800~815mm×幅930~1,160mm×高さ585~680m
荷室容量:最大410Lプリウスのほうが車体が大きい分、荷室容量は上です。ファミリーや友人と旅行によく行く方には、プリウスをおすすめします。
おすすめグレードの選び方
ここからは、車選びで悩む方に「走り」「価格」「装備」の観点からおすすめのグレードを紹介します。
車を選ぶ際、「できるだけ安いものを選びたい」「快適な走行性を重視したい」など、人それぞれ希望は異なります。決して上位グレードを選べばいいとは限らないため、用途に合ったグレードを探しましょう。
価格重視
コストパフォーマンスを重視するなら、ヤリスは「X(2WD)」、プリウスは「G(2WD)」がおすすめです。
ヤリスのXグレードは車両価格1,501,000円(税込)です。150万円前半で入手できるコンパクトカーはそう多くないため、普通自動車ナンバーで高いコストパフォーマンスを求めるならヤリスを選択しましょう。
プリウスのGグレードは3,200,000円(税込)と高めの価格ですが、3ナンバー車の中でも高い燃費性能を持つため、購入後の維持コストを安く抑えられます。近年はガソリン価格も上昇傾向にあるため、長期的な目線で購入するならプリウスがおすすめです。
走り重視
走行性能を重視するなら、ヤリスは「Z」シリーズのグレード、プリウスは「G」シリーズのグレードがおすすめです。
ヤリスのZグレードはオプションでタイヤを16インチホイールに変更可能です。口径が上がる分、安定感のある走り心地を味わえます。スポーティーな走りを求める方におすすめのモデルでしょう。
プリウスはG、Zともに2.0Lハイブリッドシステムが採用されており、走行性能で大きな差はありません。グレードの差は主にデザインや装備面にあるため、走行性能重視ならGグレードで問題ないでしょう。
装備重視
装備の充実さで選ぶなら、ヤリスは「G」グレード、プリウスは「Z」グレードがおすすめです。
ヤリスはGグレード以上の場合、オプションのバリエーションが豊富です。Zグレードならオプション装備の多くが標準で備え付けられていますが、自身で必要なオプションを選べるGグレードのほうが、融通を利かせやすいでしょう。
プリウスのZグレードは、前述したようにデザインと装備面が充実したグレードです。空気をキレイにする「ナノイーX」搭載の空調やLEDアクセサリーランプなど、運転環境を快適に過ごすための装備が標準で備え付けられています。ストレスフリーに運転したい方におすすめのグレードです。
※本記事は、2024年3月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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