“チープ”さがむしろイイ!? MTオンリーのスズキ「新型セダン」発表に称賛の声！ 約100万円の“超低燃費”「スイフト顔」セダン印市場導入

■全長4m切りの商用セダン「ツアーS」

　スズキのインド法人マルチ・スズキは、2023年2月10日、新型コンパクトセダン「ツアーS」を発表・発売しました。

　国内でも展開されるスズキ「スイフト」のセダン版「ディザイア」の商用モデルとも言えるこのクルマに、SNSなどではさまざまな反響が集まっています。

　新型ツアーSはインド市場におけるタクシー向け車両で、スズキは「ツアー」シリーズとして、他にもミニバンタイプの「ツアーV」と「ツアーM」、ハッチバックの「ツアーH1」を展開しています。

　新型ツアーSは、日本でも展開されるスズキ「スイフト」と同様の第5世代「HEARTECT」プラットフォームを採用する“スイフトのセダン版”とも言えるコンパクトセダン「ディザイア」をベースとした商用仕様車で、スチールホイールを装備するなど簡素な仕様となっています。

　ボディサイズは、全長3995mm×全幅1735mm×全高1515mm、ホイールベースは2450mmと国内で展開されるスイフトよりもわずかに全長が長いくらいのサイズ感です。

　パワートレインは最大出力113Nm・89馬力を発揮する1.2リッターガソリンエンジンと、98.5Nm・76馬力の同CNG（圧縮天然ガス）エンジンの2種類を用意。これに5速MTが組み合わされ、燃費はガソリンエンジンモデルでは23.15km／L、CNGエンジンモデルでは32.12km／kgで先代モデルより21％も向上しているといいます。

　また、チルト調整可能なステアリングやマイクロフィルター付きマニュアルエアコン、フロントアクセサリー電源、車速感応ドアロックを標準装備。安全性能も強化され、電子制御制動力配分システム（EBD）や横滑り防止装置（ESP）をはじめ、リバースセンサーやデュアルエアバッグ、ABSなどを搭載しています。

　新型ツアーSの価格（消費税込）は、ガソリンエンジンモデルが65万1000ルピー（約104万円）、CNGエンジンモデルが73万6000ルピー（約117万円）からです。

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　現地では100万円前後で買える安価なセダンとなる新型ツアーSについてさまざまなコメントが集まっています。

　一番多くみられるのは「スチールホイールが似合う！」「チープな雰囲気がいい」「メキシコなどでも需要がありそう」など称賛の声です。

　また、「安くていい」「日本でも欲しい」などという声もあります。

　新型ツアーSを始めとしたスイフトのセダン版について、国内での展開実績はありませんが、かつてスイフトの前身である「カルタス」にはセダン版が設定されていた時代もあります。

4mを切るインド特有のセダンがいま再び国内で展開されれば、唯一無二の存在となるでしょう。