Aston Martin Vantage GTE
アストンマーティン ヴァンテージ GTE
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WECをはじめ世界各国で多くのタイトルを獲得
2020年シーズンの世界耐久選手権(WEC)でチャンピオンに輝き、ル・マン24時間レースでダブルクラス優勝を達成したアストンマーティン・レーシングが、ヴァンテージ GTEでのワークス活動終了を発表した。9年に及ぶWECでのワークス参戦を終え、2021年シーズンはカスマターに対するサポートに集中することになる。
2020年シーズンは、11月に開催されたバーレーン8時間レースでマルコ・ソーレンセンとニッキー・ティームがWEC GTドライバーズ・タイトルを獲得。アストンマーティンはル・マン24時間レースで確定させたマニュファクチャラー・タイトルに続き、ダブルタイトルを決めている。
これによりアストンマーティンは、量産モデルのヴァンテージをベースにしたレーシングカー、4.0リッターV型8気筒を搭載するヴァンテージ GTEで設定したすべての目標を達成したことになる。
アストンマーティンは、2012年のシリーズスタート以来、WECに参戦を続けてきた3メーカーのうちのひとつ。WECに参戦した9年間で、47回のクラス優勝と103回の表彰台、9回のクラス王座を獲得。さらにル・マン24 時間レースでは4回もの優勝を記録した。ワークス参戦は終了するものの、ヴァンテージ GTEは2021年以降もパートナーチームを通じ、WECでさらなる存在感を示すことが期待されている。
F1への復帰に伴い、GTレースはカスタマー中心に
WEC以外でも、ヴァンテージのカスタマーレーシングカーは2020年シーズンに素晴らしい成功を収めてきた。アストンマーティンのカスタマーチームは世界中で開催された20以上のレースで323回のスタートを切り、 62回の勝利と157回の表彰台を獲得している。
これはレースに参戦したヴァンテージが5回に1回勝利し、半数のレースで表彰台を獲得してきたことを意味する。しかもスタートのうち、14%はポールポジション(クラスを含む)を獲得している。ヴァンテージは、アストンマーティン・レーシングが獲得した2つの世界選手権タイトルを含め、世界全体で合計26ものタイトルを獲得した。
既報の通り、アストンマーティンは2021年シーズンから1960年以来となるF1復帰を果たす。しかし、今後もGTレースの世界でもパートナーチームとともに、さらなる栄光を目指していくことになる。
インターコンチネンタルGTチャレンジ、GTワールドチャレンジ、アメリカのIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ、日本のスーパーGTなど、世界中の耐久イベントに2021年もヴァンテージは出走する。
依然として高いポテンシャルを持つヴァンテージ
アストンマーティン・レーシングのデイビッド・キング社長は、今回の決定について以下のように説明する。
「2020年は、国際的なモータースポーツ・シーンにおいて、ヴァンテージが前例のない成功を収めたシーズンとなりました。GTEやGT3、エントリーレベルのGT4まで、すべてのレベルの選手権で大きな成功を収め、世界、国際、国内シリーズで合計26ものタイトルを獲得しています」
「それでも達成すべきことはまだたくさん残されていますし、ヴァンテージは大きな可能性を秘めているマシンです。そのため世界の主要なGT選手権において、さらなる成功を追求するためにファクトリーサポートの焦点をパートナーチームに移すときが来たと判断しました」
アストンマーティンのトビアス・ムアースCEOは、次のように付け加えた。
「ヴァンテージは、2020年にWECにおいて世界チャンピオンの称号を獲得し、そのGTEバージョンは ル・マン24時間レースで優勝も手にしました。今回、非常に激しい戦いが繰り広げられているGTレースの世界で、ヴァンテージ GT3とともに、私たちのパートナーチームとカスタマーチームをサポートすることで、直接のライバルと戦うための最高の機会を提供したいと考えています」
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