5月12日(金)、WRC世界ラリー選手権の2023年シーズン第5戦『ラリー・ポルトガル』が競技初日を迎えた。このイベントに3台の『トヨタGRヤリス・ラリー1』を投入して参戦しているTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR WRT)は、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組の好走により総合首位に立っている。
一方、大会連覇を狙うロバンペラのチームメイトたちはトラブルやアクシデントに見舞われており、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組はメカニカルトラブルで、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組はクラッシュによりデイリタイアを喫した。
無念のデイリタイア、勝田貴元「プッシュせずとも良いタイムが出ていた」/WRC第5戦 デイ1後コメント
ポルトガル北部の古都コインブラを起点に行われたラリー・ポルトガルのデイ1。SS1からSS8の合計121.25kmで争われたこの日は日中のサービスが設定されておらず、各クルーはSS3とSS4の間に設けられた“タイヤフィッティングゾーン”での簡便な整備作業、およびタイヤ交換だけで一日を走りきらなくてはならなかった。
そんなラリー初日のステージは一日を通してドライコンディションが保たれたが、これはドライバー選手権で2位、3位につけるエバンスとロバンペラにとっては出走順で不利となった。しかし、前年大会覇者である22歳の“フライング・フィン”はオープニングのSS1と続くSS2で4番手タイムの奮闘を見せると、午前のループ最後に行われたSS3ではステージウインを達成。総合2番手に順位を上げる。
前述のタイヤフィッティングゾーンでセットアップの微調整を行ったロバンペラは、午後にはさらにペースを上げSS5とSS6で連続ベストを記録。SS5終了時点で総合首位に躍り出ている。SS8まで首位を守ったロバンペラと、総合2番手につけるダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)とのギャップは10.8秒だ。
ドライバーズランキング首位で今大会を迎えたエバンスは、出走順一番という誰よりも不利な条件でステージを切り開くことになり、苦しい戦いを強いられることに。それでも午前中のSS3では3番手タイムを記録するなど奮闘し、その時点で首位と18秒差の総合5番手につける粘りの走りを見せていた。
しかし、一日の最後から2番目となったSS7でコースオフ。マシンは大きく損傷し一時は火の手も上がったものの、エバンス、マーティンともに怪我はなくクルマから脱出している。この段階でエバンス組はデイリタイアとなった。なお、その後チームが車両をチェックした結果、同ペアは12日(金)のデイ2で再出走しないことが決定している。
TGR-WRTから自身2度目となるワークス出場を果たしていた勝田の戦いは、午前中に内に終わりを迎えてしまった。勝田/ジョンストン組はSS1で5番手タイム、SS2では3番手タイムを記録する好調な走りで、ロバンペラと同タイムで総合4番手に並んでいた。しかし、続くSS3へと向かう途中でオルタネータに問題が発生し走行不可能に陥る。これにより勝田はデイリタイアとなってしまった。
■ふたりが無事だったことが「何よりも重要」
ラリーの競技初日を終えて、TGR WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は「我々にとっては非常に複雑な心境の一日だった」とデイ1を振り返った。
「しかし、カッレ(・ロバンペラ)が示してくれたパフォーマンスはとてもポジティブなものだった。彼の勝利へのモチベーションが非常に高いことが伝わってきた。午前中はクルマに満足しきれていなかったようだが、セットアップを微調整することで自信を持ち、その後は最後まで快調だった」
「エルフィン(・エバンス)については、今日は出走順トップということで、厳しい戦いになることは分かっていた」
「それでも午前中はいい位置につけていたのだが、午後になって路面が荒れたり轍ができたりするなどコンディションが悪化し、残念ながら最後から2番目のステージで大きなアクシデントに見舞われてしまった。だが、何よりも重要なのは彼とスコット(・マーティン/コドライバー)が無事だったということだ」
勝田を襲ったトラブルについては「残念でならない」とラトバラ。同氏はそれに加えてデイ2の展望を語った。
「貴元は素晴らしいスタートを切っていただけに、午前中で止まってしまったことも残念でならない。それでも、ポジティブに考えて明日に備えたいと思う」
「明日のステージはそれほど荒れてはいないと思うが、タイヤをうまく管理して走らなくてはならない」
その競技2日目、13日(土)に行われるデイ2は、ポルト北東に広がるカブレイラ山脈を中心に、3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行し、一日の最後にウサダのラリークロス・サーキットでスーパーSSが行われる。全長37.24kmのロングステージ“アマランテ(SS10/13)”を含む計7本のSS合計距離は今大会最長の148.68km。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は667.88kmだ。
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