2022年10月24日、トヨタはバッテリー電気自動車(BEV)の「bZ3」を中国で発表した。中国の自動車メーカーBYDと合弁で設立したBYD トヨタ EV テクノロジー カンパニーと一汽トヨタが共同開発したセダンタイプとなる。一汽トヨタで生産・発売する予定だ。
「電」「動」「車」の3つの角度から、斬新な体験を提供
bZ3は、2021年に発表されたクロスオーバーSUVタイプのバッテリー電気自動車、「bZ4X」に続く、BEV専用プラットフォームをベースとしたbZシリーズの第2弾だ。
電気自動車ソルテラで初ドライブ。走り出しの瞬間からスムーズで素直、しかもワクワク感が満ち溢れていた
今回公表されたのは内外装とサイズ、Cd値くらいだが、全長4725×全幅1835×全高1475mm、ホイールベースは2880mmというサイズは、現行型カムリを少し短くしたくらいのセダンだ。クロスオーバーSUVのbZ4Xより25mm幅は狭いが、全長は35mm、ホイールベースは30mm長い。
「新しい自由、新しい体験」のために、bZ3は「電」「動」「車」の3つの角度から、斬新な体験を提供するという。
「電」:斬新な電動システムで600km+の航続距離を実現
bZ3に搭載されている電動システムは、BYDのリチウムイオンLFP電池(リン酸鉄リチウムを使用)をベースに、トヨタが長年HEV開発を通じて蓄積してきた電動化技術と経験を融合して、電池構造、冷却システム、制御システムと安全監視システムを新たに設計、高品質、高効率、先進的でかつ安心・安全な電動システムだ。CLTCモード(中国独自の燃費・電費試験基準)に基づく最長航続距離は600kmを超えている。
またユーザーの安心・安全のため、電池の耐久性はトヨタの電動化技術により「10年後でも90%の電池容量を維持する(トヨタ試算値)こと」を開発目標に、電池劣化抑制に努めている。
「動」:e-TNGA採用によりファン to ドライブを実現
bZ3は、e-TNGAによる、低重心、優れた操縦安定性で意のままに、そして気持ち良い走りを実現した。ドライビングポジションは筋肉への負担が少ない姿勢とし、遠距離運転の疲労軽減に貢献することで、運転をさらに楽しめる。「走る」「止まる」「曲がる」という走りの特性には、トヨタの80年以上のクルマづくりの経験や、モータースポーツで培ってきたノウハウを活用。アクセル、ブレーキ、ステアリング作動特性を最適にチューニングし、運転者にも同乗者にも、気持ち良い乗り心地を実現した。
「車」:快適で楽しい乗車体験を届ける
クルマは単なる移動手段ではなく、家族や友人と一緒に楽しめる大切な空間だと考え、開発コンセプトを「Family Lounge」とした。「人はすべての原点」という考えの下、快適な室内空間を目指し、ユーザーの好みに合わせて情報化と知能化を推し進め、快適な室内レイアウトを実現した。
デザイン面では、車両のフロント部にbZシリーズの特徴的なハンマーヘッド形状を採用し、BEV専用パッケージによるロングホイールベースとファストバックのロングキャビンを組み合わせた伸びやかなサイドシルエットとしている。
そしてバンパーのコーナー部分には風の流れを考えたエアガイドとエアカーテンを強調し、フラットなポップアップ式のドアハンドル採用や、アルミホイール、リアバンパーまわりは空気抵抗を減らす形状とすることで、Cd値=0.218という、優れた空力性能を実現した。
インテリアでは、縦型の大型センターディスプレイを採用。それを取り囲むようにトレイ型のコンソールを一体化させており「デジタルアイランド」と名付けた。ワイヤレス充電の他、スマートフォンとマルチメディアとの連携機能も持たせ、ユーザーに新しいデジタル体験を提供する。同時に、エアコン、音楽、トランク操作等の操作機能は大型ディスプレイに集約し、音声認識機能の採用も相まって、利便性と先進性を大幅に進化させた。
現段階では、パワートレーンのスペックをはじめ、bZ3がいつ日本に導入されるかは公表されていない。だが今回公開された画像には、bZ3だけでなく新たなbZシリーズ(開発中車両)のシルエット的な画像も公開されている。プリウス的な5ドアハッチバックのように見えるが、これがbZ5?なのか、それとも・・・? Webモーターマガジンでは、今後も新たな情報が入り次第紹介していく予定だ。
トヨタ bZ3 主要諸元
●全長×全幅×全高:4725×1835×1475mm
●ホイールベース:2880mm
●Cd値:0.218
●乗車定員:5名
●電池種類:リチウムイオン電池(正極にLFP=リン酸鉄リチウムを採用)
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みんなのコメント
合同とか合併て言ってるが殆どBYDだよ少し調べれば直ぐに分かるw
天下のトヨタが中国メーカーに泣き付いたのは情けないなw
大丈夫か?