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春まで待てない! ホンダ新型ステップワゴン 4つの見所 わくゲー廃止/新スライド機構シート

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春まで待てない! ホンダ新型ステップワゴン 4つの見所 わくゲー廃止/新スライド機構シート

今春発売 わくわくゲートはなし

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】新型ステップワゴン 細部まで見る【従来型と比較】 全110枚

編集:Tetsu Tokunaga(徳永徹)

ホンダが、6代目にフルモデルチェンジした「ステップワゴン」の内外装を発表した。

公開されたのは、デザイン、内装、パッケージングのみ。ボディサイズ、エンジンなどのスペックや、車両価格は明らかにされていない。

現行型ステップワゴンのセールスポイントであった、リアの「わくわくゲート」が採用されなかったのは、大きなニュースだ。

新型の開発陣によると、使いやすさの訴求がうまくできず当初考えていたような使い方が定着しなかったこと、また重量増・コスト高にもなることなどから、今回は採用を見合わせたという。

新型ステップワゴンの正式発表・発売は、部品供給の問題などもあり、2022年春の予定とアナウンスされた(4月ごろと噂されている)。

では、なぜ3か月も前にデザインだけを公開したのだろうか?

いちばん大きな理由は、最大のライバルであるトヨタのノア/ヴォクシーのフルモデルチェンジが間もなく発表されること。既存のステップワゴン・ユーザーやミニバンを検討している人への「新型をもうすぐ出しますので、待って!」というメッセージにほかならない。

新型は、現行型の標準モデルに代わる「ステップワゴン・エアー」と、これまで同様にカスタム系の「ステップワゴン・スパーダ」の2タイプで展開される。

では、実車の写真とともに、新型ステップワゴンの見所を紹介していこう。

新デザイン 実はタル型のボディ 

「#素敵な暮らし」というコンセプトの元に生まれた新型ステップワゴンは、「安心と自由」を感じさせるスタイリングとした。

ミニバンらしい、かたまり感のあるフォルムは、初代や2代目をオマージュ。

シンプルなフロントフェイスに、グリル上部の細いメッキのアクセントがクルマをワイドに見せている。精悍だが親しみある目つきのヘッドランプは、3ウェイL字型シグネチャーランプも内蔵した。

サイドビューでは、Aピラーの付け根を現行型より70mm後退させて立てることで、視界を確保してしっかりしたノーズを形成。ベルトラインを上げてボディに厚みを持たせ、力強いDピラーでフォルムをまとめた。

ボディは、真上から見るとBピラー部が、正面から見るとBピラーのドアハンドル付近がいちばん張り出していて、タル型のガッチリしたキャビンを印象づけている。

リアビューも初代・2代目同様にすっきりとし、ステップワゴンのアイデンティティである縦型テールランプに、横長のリフレクターを組み合わせて、積載量の多さも感じさせてくれる。

フルモデルチェンジされた内装についても確認しよう。

内装の見所 乗り物酔いも研究

新型ステップワゴンのインテリアは、小さいころからミニバンに乗って育った、ミニバンネイティブ世代に向けた「家族のための大空間」を進化。

運転のしやすさと、家族それぞれが自由に使える室内空間を目指している。

運転のしやすさという点では、車内から見ると、フロントウインドウからサイドウインドウへ、ガラスの下端が段差なく、水平につなげられたのが印象的。

シートは2列目、3列目の着座位置を高めた。いちばん高い3列目に座っても前方視界がよく、ウインドウ下端・上端のラインが水平なのでクルマの動きを掴みやすい。乗り物酔いを研究するチームと検討した成果だ。

室内は寸法以上に広く感じられ、「ホンダ史上最大の空間」と呼ばれている。

当然ながら運転席の視界も良くなり、前述のようにAピラー付け根を70mm後退させたことで、交差点などでの視界を遮りにくくしている。また、ボンネットフードを見やすくすることで車両感覚をつかみやすくした。

メーターには10.2インチのフル液晶モニターを採用。エアーではグレー(写真)とブラックの2色のインテリアカラーが設定され、シート地には汚れが目立ちにくいファブリックを採用し、ソファのようなタッチとしている。

2列目の注目は、キャプテンシートの新スライド機構だ。

前後+左右、シームレスにスライド

内装でユニークなのは、2列目シートのロングスライド/中寄せスライド機構。

2列目がキャプテンシート(ベルト内蔵)の場合、右の座席は75mm、左の座席は115mm内側にスライドできる。

前・後のスライドは、外側にシートがある状態で610mm、内側では865mmというロングスライド量を誇る。

しかも操作はシート脇のレバーで、1段引き上げれば前後にスライド、もう1段引き上げれば(左右だけでなく)前後・左右をシームレスにスライド可能。スパーダにはフルフラットになるオットマンも設定される。

これによって、2列目片側をいちばん内側・手前にセットすれば、前席のお母さんが席を離れずに、2列目の赤ちゃんの様子を見たり、あやしたりもできるわけだ。

また2列目を後ろに下げてフットスペースを広げ、旅客機のビジネスクラスのようにゆったりと過ごすことも可能。

3列目シートも座り心地が改善され、おとなが座っても十分なヘッド&フットスペースを確保した。内張りにはソフトパッドも採用され、USBジャックやドリンクホルダーも備わる。

またステップワゴンの伝統で3列目は床下に収納可能。シートを跳ね上げて固定する手間もなく、4人乗車(2列目ベンチシートなら5人乗車)時のラゲッジスペースは、きわめて使い勝手が高い。

スパーダの内外装は? e:HEVも

ノイズレスでクリーンなデザインにまとめられたエアーに対し、スパーダでは力強さ・品格を加味した。

オーバーハングはエアーより前を20mm長く、後ろを15mm長くし、バンパースポイラーの下端も10mm長い。

グリルまわりのメッキパーツも効果的に用いられ、Bピラーはブラックアウトされ、テールゲートスポイラーも装着してクルマを長く見せることにより、エアーよりも伸びやかで低く見えるプロポーションとしている。

スパーダのインテリアカラーはブラックのみで、プライムスムース(合皮)を使用して高級感のある素材使いとした。

シート地はプライムスムースとファブリックのコンビで、撥水・撥油機能を持った防汚効果の高いものになっている。

はじめに記したように、パワートレインに関しては未発表だが、新型はハイブリッド仕様、ガソリン仕様を揃えるようだ。

スパーダの実車は、リアに「e:HEV」のエンブレムが装着されていたので、ハイブリッドが当初からラインナップされるのは間違いない。

ホンダの先進安全運転支援システムである「ホンダセンシング」も全車に標準装備されるだろう。「素敵な暮らし」を実現するためのアイテムとして誕生する新型ステップワゴン、その正式発表が楽しみだ。

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みんなのコメント

86件
  • デザインの方向は嫌いじゃないけど高く売れるデザインじゃないね。ギラギラのノアヴォクと同価格で並べたら絶対に見劣りする。高コストなわくわくゲートも廃したし、戦略的な価格なら勝負できるかもしれない。
  • 素直にダサい
    アヒル顔だよね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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