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ロータスが電動スーパースポーツのコンセプトモデル「セオリー1」を公開

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ロータスが電動スーパースポーツのコンセプトモデル「セオリー1」を公開

 英国ロータスカーズは2024年9月17日(現地時間)、電動スーパースポーツのコンセプトモデル「セオリー1(Theory 1)」を発表した。

 ロータスの“インテリジェント・パフォーマンス・ビークルズ(intelligent performance vehicles)”の未来を体現する初のコンセプトカーのセオリー1は、ロータスによる新しいデザインマニフェスト“ロータス セオリー”、具体的にはデジタル、ナチュラル、アナログの3大要素を高次元で融合したデザインを採用したことが特徴である。デジタルは没入型でインテリジェントかつ直感的なエクスペリエンスを表現。一方でナチュラルは、エモーショナルでつながりのある、人間中心のデザインの描出を目指す。そしてアナログは、ブランドのパフォーマンスエンジニアリングの継続的な進歩を意味し、セオリー1では特に同社のアイコニックモデルであるエスプリの、エッジを強調したシャープなスタイリングを現代的に解釈して取り入れた。

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 基本骨格については、現代の一般的なクルマが100種類あまりの素材で構成されているのに対して、サステナビリティを鑑みてより少ない素材での構築、具体的には10種類の素材による“Challenge of 10”でアプローチした点がトピック。性能や耐久性、軽量性、リサイクル性を備えた10種類の素材には、セルロースベースのグラスファイバー、リサイクルチョップドカーボンファイバー、チタン、リサイクルグレージング、リサイクルポリエステル、リサイクルゴム、エラストマーポリウレタン、透明ポリカーボネート、熱可塑性ポリウレタン、リサイクルアルミニウムを採用する。空力特性も最大限に重視し、専用設計のアクティブリアスポイラーやパッシブリアアンダーボディを含む、高度なエアロダイナミクス技術を導入。モーターとバッテリーアセンブリーをストレスを受けたメンバーとして使用し、サスペンションから直接力を受けるように設計してサブフレームを削除したり、リアスポイラーをモーターとサスペンションアセンブリに直接取り付けて、ダウンフォースをサスペンションマウントに直接作用させたりしたことも、シャシー面の訴求点だ。また、世界的な電子機器メーカーである京セラSLDレーザーと提携し、内外装の両方に新設計のレーザーライトを採用。直径が1mm未満の次世代レーザーワイヤーDRL機能や、7×35mmのレンズを介するメインビームおよびディップビーム機能を組み込んで安全かつ高度な照明システムを提供すると同時に、部品のサイズと重量を大幅に削減する。一方、サスペンションは前後ダブルウィッシュボーン式で構成し、足もとには前9.5J×20/後11.5J×21アルミホイール(ゴールドチタンアクセント入り)+ピレリP-ZERO Elect前265/35R20/後325/30R21タイヤを装着。また、制動機構にはAPレーシング製6ピストンキャリパーと径φ390×厚36mmディスクブレーキを、操舵機構にはステアバイワイヤを配備する。ボディサイズは全長4490×全幅2000×全高1140mm、ホイールベース2650mm、トレッド前1720×後1700mm、オーバーハング前1052×後790mmに、車重は1600kg以下に設定した。

 インテリアについては、ドライバーが中央に、その左右斜め後ろにパッセンジャーが座る3名乗車で構成したうえで、ロータスが独自に開発した新しい没入型ドライバーシステム“ロータスウェア(LOTUSWEAR)”を採用する。同システムは、適応性のある柔らかく軽量なロボットテキスタイル素材を特徴とし、クルマがドライバーや乗客とシームレスにコミュニケーションを取り、より直感的で快適な車内体験を実現。シートとステアリングホイールのインフレータブルポッドを通じて、より多くのサポート、グリップ、および微妙なプロンプトを提供する。具体的には、ホイールの左側と右側のパルスによってドライバーがいつ曲がるべきかを示したり、レンジ/ツアー/スポーツ/インディビデュアル/トラックの5つのドライブモードに即してドライバーの体験とダイナミックな能力を向上させたりする。また、ロータスウェアでは3Dプリントの格子構造ヘッドレストを装備。軽量化や材料効率の向上を図りながら、すべての乗員に最高のエンターテインメントと快適性を提供する。合わせてヘッドレストの一部にはKEFと共同開発したバイノーラルオーディオシステムを組み込み、運転席の後ろに配置したサブウーファーによりさらに強化され、乗員1人ひとりにオーダーメイドのサウンドスケープを供与する。スリルや爽快感、楽しさを強調する“スピード”サウンドも設定した。さらに、車両状態の複数の機能をドライバーや乗員だけでなく他の道路利用者や歩行者にも表示するOLEDテクノロジーや、4つの展開可能なLiDAR、6台のHDカメラ、ミリ波レーダーおよび超音波レーダーで構成する360度自動運転センサースイートなどで構成するロータスウェア テクノロジーラインも組み込んでいる。

 ユーザーエクスペリエンスの進化を図った点も見逃せない。プロジェクションやスクリーン、触覚などをシームレスに統合して、ボーダレスなユーザー体験を実現。具体的には、インテリジェントな環境光、LEDおよびレーザー光コンポーネント、フロントガラスの反射を使用して障害物検出、ブレーキ、ターンなどの情報をドライバーに伝達したり、サスペンションモジュールに車内から見える追加のRGB LEDを組み込んでブレーキングや加速の必要性に応じて緑または赤の信号を表示したり、クリアで機能的な2Dグラフィックスによりステアリングホイール、ERMD、ヘッドアップディスプレイにメインデータを表示したり、ポイントのグリッドが車両の速度、ブレーキ、ターン、ドライブモードに応じて長さ、色、方向が変化する3Dグラフィックスを配したりする先進機能を採用している。

 パワートレインに関しては、システム総出力1000psを発生する前後モーターと総電力量70kWhのリチウムイオン電池を搭載してAWDを構成。最高速度は320km/h、0→100km/h加速は2.5秒以下と公表する。一充電航続距離は欧州WLTPモードで402kmを実現した。

 なお、ロータスはセオリー1で採用したデザインや先進技術を、随時市販モデルに取り入れていくとコメントしている。

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