現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > まさに「クラウン ハッチバック」! トヨタ渾身の「小さな高級車」が凄い! “大排気量エンジン”搭載した「爆速ハッチバック」の正体とは!?

ここから本文です

まさに「クラウン ハッチバック」! トヨタ渾身の「小さな高級車」が凄い! “大排気量エンジン”搭載した「爆速ハッチバック」の正体とは!?

掲載 14
まさに「クラウン ハッチバック」! トヨタ渾身の「小さな高級車」が凄い! “大排気量エンジン”搭載した「爆速ハッチバック」の正体とは!?

■時代を超えた「ショート・プレミアム」発想

 国産車には数々の名車が存在する一方で、中にはユーザーの支持を得られることができずに、一代のみで生産終了となった悲運の車種も存在します。
 
 そしてその中には、時代さえ違えば大ヒットの可能性のあった「誕生が早すぎた」モデルも。
 
 トヨタの「ブレイド」も、まさに時代を先取りしすぎたと言える一台です。

【画像】「えっ…!」 似てる! これが「ブレイド」と「クラウン」の比較画像です(26枚)

 2006年に発売したブレイドは、「大人しくない大人に、ショート・プレミアム」というコンセプトで開発された、当時のトヨタブランドの最上級ハッチバックです。

 同年発売のベーシックなハッチバック「オーリス」をベースに上級仕様として独自のデザインが与えられ、ボディサイズは全長4260x全幅1760x全高1505-1530mmと、コンパクトでありながらワイドな全幅の3ナンバーサイズを採用。

 「b」をモチーフとした専用エンブレムやベースのオーリスより遥かに大型のグリルを備え、さらに同社の伝統的な高級車「クラウン」に通じる複雑なデザインのヘッドライトやテールライトを取り入れたことで、まさにハッチバック版のクラウンと言っても過言でない、高級感のある新モデルが誕生しました。

 また、販売ディーラーもトヨタ店とトヨペット店に限られていたことから、トヨタの様々な上級モデルと共に取り扱われる「選ばれた車種」であったことが分かります。

 搭載するパワーユニットには、エスティマやハリアーなどにも用いられていた2.4リッター直列4気筒エンジンと7速のスポーツシーケンシャルシフトマチックのSuper CVT-iを組み合わせ、駆動方式はFFと4WDの2つから選択が可能と、一切の不足を感じさせない高い走行性能を実現しました。

 また、高いプレミアム性を宣言したコンセプトのとおり、サスペンションやブレーキには標準状態でもハイグレードのものを装備。内装にもスエード調表皮を施したパネルやホールド性を重視したシートなど、こだわりのインテリアも特徴だったブレイドは、ベースグレード「ブレイド」とハイグレード「ブレイドG」の2グレードで展開されました。

 しかし、たとえ上質な素材や内装を備えようと、搭載エンジンが実用的な印象の2.4リッターでは、海外高級ブランドがラインナップする上級ハッチバックへの対抗には力不足とトヨタは考えたのか、ブレイドには発売1年後のタイミングで驚くべきハイパワー仕様が投入されます。

 それが2007年8月に発売した「ブレイドマスター」です。

 なんとクラウンにも搭載される大排気量3.5リッターV型6気筒エンジンをコンパクトなボディに搭載し、最高出力は280馬力を発揮。

 これにパドルシフト付のスーパーインテリジェント6速ATを組み合わせ、さらに専用サスペンションやディスクブレーキ、17インチタイヤなど、より「走り」に特化した装備によって小さな車体を軽々と加速させる「攻めたモデル」が完成しました。

■わずか6年で販売が終了…!?

 まさに現在でも通用する「ショート・プレミアム」というコンセプトを体現したといえる「ブレイド」および「ブレイドマスター」。

 奇しくも2023年の秋には、全長4190mmのレクサスの新しいコンパクトSUV 新型「LBX」の発売が予告されるなど、現在は小さいプレミアムカーという市場は大きな注目を浴びているものの、ブレイドの発売した2000年代後半にはまだ奇抜な色物クルマと捉えられる向きもあり、ブレイドの販売は苦戦します。

 発売から数ヶ月は月販目標販売台数の3000台を超える販売台数を維持しましたが、次第に販売数は低迷。2007年以降は月間1000台を下回り、末期には100台以下の月も続きました。

 そしてブレイドシリーズは数回のマイナーチェンジを繰り返した後、2012年6月27日に販売を終了と、登場からわずか6年という短い期間で姿を消しました。

※ ※ ※

 走行性能は高く評価されたものの、残念ながら6年で販売終了となったブレイドシリーズ。

 新車価格は約224万円から342万円と、もちろん中身に伴ったプライスが提示されていましたが、中古車検索サイトを調べてみると、2023年9月現在最上級モデルであるブレイドマスターでも100万円以下、個体によっては50万円前後の価格で見つけることも可能です。

 珍しい大排気量エンジンを搭載した、トヨタ渾身の高級ハッチバック。興味のある人は探してみても面白いかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
カー・アンド・ドライバー
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レスポンス
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
くるまのニュース
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
くるまのニュース
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
レスポンス
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
日刊自動車新聞
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
AutoBild Japan
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
くるまのニュース
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
レスポンス
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
モーサイ
昔じゃ考えられない「長期の夏季休暇」を設定する新車ディーラー! 最大10連休なんて店もあるが裏で苦悩するディーラマンもいる
昔じゃ考えられない「長期の夏季休暇」を設定する新車ディーラー! 最大10連休なんて店もあるが裏で苦悩するディーラマンもいる
WEB CARTOP
トヨタが「新たなクラウン」を初公開! 話題の「エステート」はどうなる? SUVやセダン以外のモデル登場は? クラウン群の行方とは
トヨタが「新たなクラウン」を初公開! 話題の「エステート」はどうなる? SUVやセダン以外のモデル登場は? クラウン群の行方とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」マフラーから白煙の原因を排気ポートから診断!
カワサキ「Z2」マフラーから白煙の原因を排気ポートから診断!
バイクのニュース
サーブ 9-3Xは派手さはないが、よくできたクロスオーバーSUVだった【10年ひと昔の新車】
サーブ 9-3Xは派手さはないが、よくできたクロスオーバーSUVだった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
6月販売ランキング、NーBOX首位返り咲き!ダイハツ・タント3位に浮上!(24年6月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )
6月販売ランキング、NーBOX首位返り咲き!ダイハツ・タント3位に浮上!(24年6月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )
カー・アンド・ドライバー
スバルから新「凄い4ドアセダン」登場! 300馬力超えの水平対向ターボエンジン搭載!? 謎の「X FUTURE」が九州を走る!?
スバルから新「凄い4ドアセダン」登場! 300馬力超えの水平対向ターボエンジン搭載!? 謎の「X FUTURE」が九州を走る!?
くるまのニュース
巨大リアウイングがそびえ立つ! 670馬力の史上最強・最速のWRX 米国スバル「WRXプロジェクト・ミッドナイト」登場
巨大リアウイングがそびえ立つ! 670馬力の史上最強・最速のWRX 米国スバル「WRXプロジェクト・ミッドナイト」登場
VAGUE
夜間も車が停めやすい! 埋め込み型ソーラーライトが便利 
夜間も車が停めやすい! 埋め込み型ソーラーライトが便利 
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

14件
  • よいさく
    トヨタ・ブレイドが存在していた当時はこのクルマを「クラウン・ハッチバック」なんて呼称する人はいなかったぞ
    毎回毎回くるまのニュースは適当なんだよ
  • mas********
    内装も後から貼ったハリボテ感凄くて一切高級感は無かったけどね。
    自慢の3.5LエンジンもFFでトラクション全くかからず、何を目指しているか分からない車だった。
    この時の暗黒期を思えば、今のGRシリーズとか別会社に思える。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

230.0330.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18.298.0万円

中古車を検索
ブレイドの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

230.0330.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18.298.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村