■なぜいまフォレスターのターボ車が復活した?
2018年のデビューから2年が経過したスバル「フォレスター」ですが、2020年10月の年次改良においてターボエンジン搭載車として「スポーツ」グレードが追加されました。
歴代フォレスターにはターボ車が設定されていたものの、現行モデルのデビュー時に廃止。
2.5リッター水平対向エンジン(自然吸気)と2リッターエンジン+モーター「e-BOXER」のハイブリッド仕様の2機種のエンジンラインナップとなっていました。
なぜ現行モデルの登場から2年が経過してから、フォレスターのターボ車が復活したのでしょうか。
今回フォレスターに搭載されたターボエンジンは、新開発の1.8リッター直噴ターボ“DIT”エンジンの「CB18型」で、2020年10月にフルモデルチェンジした新型「レヴォーグ」と同じものです。
スバルによると、「もともとフォレスターにターボを搭載する計画はありました。今回、新型レヴォーグにも搭載したCB18型エンジンが完成したので、フォレスターにも搭載することが可能になりました」とコメント。
先代モデルで廃止されたターボが復活した背景には、新エンジンの完成を待っていたという事情があったようです。
新型レヴォーグでは、従来モデルの1.6リッターターボエンジンに代わる新世代エンジンとして1.8リッターターボを搭載。
この1.8リッターターボは、北米の3列シートSUV「アセント」に搭載される2.4リッターターボとともに、スバルのダウンサイジングターボのひとつに位置づけられています。
新型レヴォーグもフォレスタースポーツも、最高出力は177馬力、最大トルクは300Nmと同じスペック。日常での扱いやすさを重視し、低回転域から300Nmの高トルクを発生します。
また、少ない燃料でより多くのエネルギーを生み出す最新技術リーン燃焼などの採用によって、優れた環境性能を実現しました。
実際にフォレスタースポーツを運転してみると、滑らかな加速と、アクセルを踏んだときのレスポンスの良さが際立っています。
新グレードのスポーツは、新開発エンジン搭載に加えて、専用開発のダンパーとコイルスプリングを採用することで、SUVでありながら質感の高い、スポーティな走りを実現。ワインディングでもSUVとは思えない身軽な走りを体験できました。
さらに、高速道路でSIドライブを「Sモード」にしてみると、音もなく加速し、アッという間に制限速度に達するという俊足ぶりを見せてくれます。
坂道もグイグイと登っていくフォレスタースポーツは、その名にふさわしい、スポーティな動力性能の持ち主だと感じました。
「歴代フォレスターのターボエンジンはハイオク仕様でしたが、新開発のCB18型はレギュラー仕様なので、経済性にも優れています」とスバルは説明します。
2リッター以下のターボエンジンで、300Nmの最大トルクを発揮するパワフルなエンジンは国産車ではほかになく、フォレスターとの相性も良いという印象でした。
フォレスターのターボ車の復活を待ち望んでいたファンにとっては、ようやく本命が登場したということになりそうです。
※ ※ ※
今回の年次改良で、フォレスターのラインナップが整理されました。
e-BOXER搭載グレードの展開が拡大され、これまで搭載されていた「アドバンス」だけでなく、2.5リッターNAエンジンだった「ツーリング」「X-BREAK」もe-BOXER搭載へ変更。
これによりフォレスターのエンジンはe-BOXERとターボのふたつとなり、2.5リッターエンジンが廃止されました。
フォレスタースポーツは、内外装に専用装備を備えています。
外観は、ピアノグロスブラックのフロントグリルやフォグランプカバー、グレーメタリックのドアミラーとリアガーニッシュを装備。
さらに、フロント/リア/サイドにはシルバーのアクセントが施されるなど、精悍な印象です。
18インチのアルミホイールもグレーメタリック仕様で、足元を引き締めています。なお、ファルケンのオールシーズンタイヤが標準装備され、ちょっとした雪道であれば問題なく走行できます。
デザイン面でもっとも大きい特徴として、フォレスターの唯一の2本出しマフラーを装備するなど、スポーティな走りを予感させるアイテムも取り入れられました。
スバルのターボエンジン搭載車というと、ボンネットに穴(エアインテーク)が開いているイメージがありますが、レヴォーグや「WRX」とは異なり、フォレスターはターボ車でもエアインテークはありません。
これは、フォレスターがモデルチェンジの度に本格SUVとして車高が上がってエンジンルームに余裕が生まれ、フロントグリルから十分な空気が取り入れられるようになったためだとされています。
ボンネットの内側には、フロントグリルからの空気を取り込むダクト(管)が通されているのが確認できました。
内装にもスポーティなデザインを採用。ブラックのウルトラスエードと本革を組み合わせ、さらにシルバーステッチを施したシートは、スポーティなデザインだけでなく、ホールド性などの機能性にも優れています。
またこのブラックのウルトラスエードは、インパネやドアトリム、センターコンソールなどにも用いられており、シックで大人っぽい印象の室内を演出。
さらに、アルミのスポーツペダルや高触感革を使用した本革ハンドルなど、フォレスターの最上級モデルにふさわしい上質感も感じられる仕様としました。
※ ※ ※
安全装備として、フォレスターは全車に「アイサイト」を搭載し、安心・安全な運転をサポートしてくれます。
また、今回の年次改良で乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」が全車に装備可能になり、スポーツ/アドバンスは標準装備、ツーリング/X-BREAKはオプション設定されました。
フォレスターのドライバーモニタリングシステムは、インパネセンターバイザーに内蔵されたカメラが顔を認識し、ドライバーが乗り込むと、その人に合わせたシートポジションやドアミラー角度、空調などを自動的に再現する機能や、居眠り・わき見運転を監視して注意を促す機能を備えています。
その一方で、新型レヴォーグで注目される、渋滞時に手離し運転などが可能になる高度運転支援技術「アイサイトX」においても、このドライバーモニタリングシステムは不可欠の装備です。
フォレスターにドライバーモニタリングシステムが装備されたということは、近い将来、アイサイトXの搭載も視野にいれているといえるのではないでしょうか。
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みんなのコメント
先代フォレスターのターボは5%、MTなんか数パーセントしか売れなかったんだよ。
それでもターボを出してくれたらスバルに感謝だわ。
GRヤリスの1.6ターボは370Nmあるけど、国産車じゃないの?