ついにホンダが、クロスオーバーSUV「新型ヴェゼル」を先行公開。
ヴェゼルは、2014~2016年、そして2019年のSUVカテゴリにおける新車販売台数ランキング(暦年)で4度の1位を獲得している、大人気モデルだ。
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昨2020年も、1位のライズ(12万6038台)、ハリアー(6万6067台)、RAV4(5万4848台)、C-HR(3万3676台)に続く、5位(3万2931台)にランクイン、すでに8年目に突入したモデルとしては、大健闘している。
人気モデルとしての実績があるだけに、ヴェゼルが今回の新型で、大ヒット中のヤリスクロスやライズなどトヨタSUV勢の勢いを止められるか、注目が集まっている。
今回、先行公開されたティザー画像から、新型ヴェゼルがどのように進化するのか、考察したい。
文:吉川賢一
写真:HONDA、ベストカー編集部、ベストカーWEB編集部
【画像ギャラリー】ついにヴェールを脱いだ!? 新型ヴェゼル 先行公開された全写真をチェック
新型ヴェゼルは一層「クーペSUV」らしく進化
今回リリースされたホンダのプレス情報によると、新型ヴェゼルは、2021 年春の発表・発売を予定。2月18日には、デザインを世界初公開するワールドプレミアイベントを、オンラインでおこなうという。
今回は、それに先駆け、5枚のティザー画像が公開された。少ない情報だが、そこから新型ヴェゼルの姿を推測していく。
新型ヴェゼルでは、リアウィンドウの傾斜がなだらかになり、「クーペSUV」の方向性へと進化、リアオーバーハングも伸びているようにも見える
現行型ヴェゼルの同じ角度でのショット。リアウィンドウの傾斜の違いがよく分かる
まず、現行型ヴェゼルよりも、リアウィンドウの傾斜がなだらかになり、ハリアーのような「クーペSUV」の方向性へと進化しているように見える。
また、公開された画像では、後輪のセンターが判別しにくいため推測だが、リアオーバーハングが相当長くなったように見える。目測だが、150~200ミリは伸びているのではないだろうか。
テールランプも、縦方向に薄型になり、シャープなデザインへと進化していることも分かる。
後席ドアハンドルは、現行ヴェゼルと同じく、リアガラスの後端にブラックアウト化して配置、現行のクロスオーバーSUVテイストを踏襲している。また、後席乗員の頭上までくるほどの、超大型サンルーフが備わっているのもわかる。これほど広い面積だと、車内は相当に明るい雰囲気となるだろう。
後席ドアハンドルは、リアガラスの後端にブラックアウト化して配置 また、後席乗員の頭上までくるほどの超大型サンルーフが備わっている
インテリアはフィットに近い雰囲気に
2020年2月に登場した現行型フィット 大型のナビゲーションモニタをダッシュボード最上段に配置、すっきりとした印象のインテリアだ
インテリアは、ナビゲーションモニタをダッシュボード最上段へと移動し、周囲にスイッチなどを配置しないことで、すっきりとした印象だ。エアコン温度調整のような、調整ノブが並ぶ様子は、現行型フィットの雰囲気に近いようにも考えられる。
シフトノブも、ホンダeのようなスイッチ式ではなく、センターコンソールから生えた通常のタイプを踏襲しているようだ。
また、おそらく後席用のスピーカー(ツイーター?)が、後席ドアのBピラーの傍に配置されている。推測だが、このショットを先行公開画像に選んだホンダの意図としては、後席乗員のためにも良い音質を聞かせる工夫をした、ということだろうか。
ナビゲーションモニタをダッシュボード最上段へと移動した また、シフトノブはホンダeのようにスイッチ化せず、センターコンソールから生えた通常のタイプを踏襲
フィットに続く新HV搭載で低燃費も実現
筆者は、現行ヴェゼルの1.5リッターi-VTECガソリンエンジンを残し、高性能&低燃費のe:HEVか、経済的なガソリンか、という選択肢を用意してくるのではないかとみている。
そして「e:HEV(イーエイチイーブイ)」のエンブレムも公開された。新型フィットと同じ、2モーター方式の1.5Lハイブリッド(132ps/15.9kgm、モーター29.5ps/16.3kgm)が、そのまま搭載されるはず。
現行ヴェゼルに搭載されている、1.5L i-VTEC(131ps/15.8kgm)や、上級グレード採用のVTECターボ(172ps/22.4kgm)が廃止されてしまうのかが、気になるところだ。
新型ヴェゼルは上級移行して登場!?
2013年12月に現行型の初代ヴェゼルが誕生してから約7年。SUVのトップセラーにも輝いた人気車が、いよいよ初のモデルチェンジを迎える。その進化と「変化」に期待と注目が集まる
筆者は、ヴェゼルは今回のモデルチェンジで、RAV4やエクストレイルといった4WD SUVカテゴリでも存在感を得るため、現行ヴェゼルの立ち位置よりもやや上級移行したクロスオーバーSUVとなるのではないか、と予想している。
今回公開された情報では、まだ決定的なことはわからなかったが、リアのオーバーハングが伸びているように見えることを考えると、その予想もあながち妄想ではないのかもしれない。
(現行ヴェゼルは全長4330mm。RAV4は4610mm、ハリアー 4760mm、エクストレイル4690mm)
現在の日本市場では、コンパクトSUVが乱立状態だ。特に、ロッキー/ライズは手ごろなサイズと価格で、使い勝手も抜群。
いま人気沸騰中のヤリスクロスは、ハイブリッドが228万円(ハイブリッドX 2WD)と、エントリー価格が非常に安い。それらに対抗するには、相当魅力的なモデルでないと太刀打ちできない。
ホンダとしても、大ヒットが見込める新型ヴェゼルには、相当力をいれて開発に取り組んでいると思われる。ホンダが威信をかけて開発しているであろう、新型ヴェゼルの登場は、非常に楽しみだ。
新型ヴェゼルの予想CG。当初は現行型に極めて近いデザインが予想されたが、公開されたティザーから、より「変わる」可能性が高い
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