ベストカー本誌で30年も続いている超人気連載「テリー伊藤のお笑い自動車研究所」。過去の記事を不定期で掲載していきます。今回はプジョー208 アリュール(2020年-)試乗です!(本稿は「ベストカー」2021年6月26日号に掲載した記事の再録版となります)
撮影:西尾タクト
あんまり知られてないのが悔しい!! フランス車は日本車より楽しいぞ!!! プジョー208アリュール試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
【画像ギャラリー】フランス車をもっと知ろうぜ! テリー伊藤 プジョー208アリュール試乗の様子をチェック!(9枚)
■「フランス車のある生活」はそれだけで特別なものだと思う
プジョーに乗るならお約束のライオンマークのマネ! 独特のホンワカムードはなくなってきたが、フランス車はいつも気になる存在だ
昨年(2020年)7月に日本デビューを果たしたプジョー208が今回の試乗車だ。
EVの「e208」ではなく、ガソリンエンジン車の「アリュール」で、EV化が騒がれているが、まだまだ普通の人が選ぶのはガソリン車が大半だろう。価格は259万9000円である。
価格260万円前後といえば日本の激戦区でライバル多数。ざっと挙げるだけでカローラスポーツ、ヤリスクロス、キックス、ヴェゼル、マツダ3などが思いつくが、そんななかでもフランス車はやはり特別だ。
日本で走っているクルマは半分近くがトヨタ車で、輸入車は5%くらいらしい。フランス車にかぎるとその割合はもっともっと下がってしまう。
クルマ雑誌の仕事をしているとフランス車は身近だが、普通の人、特に地方の人にとっては特別な存在。どこで買えるのかさえ知らない人が多いのではないだろうか。実にもったいない話である。
ずっと前から言っていることだが、「フランス車のある生活」というのはそれだけで特別なものだ。
ガレージにフランス車があると、近所の人たちにクルマ好きであることが伝わるし、クルマだけでなく生活全般にこだわりがある人のようにも見えることだろう。
フランス車を所有するというのは、そういうことなのだ。トヨタ車にはマネのできない芸当である。
テールランプを一直線に見せるデザイン手法が流行っており、このクルマも採用している。私も好みだ
で、プジョー208だが、フランス車の個性という点では薄らいでいるかもしれない。
ルノールーテシアほど「無国籍感」が漂っているわけではないし、国産コンパクトとは異なる雰囲気も健在だが、これまでよりもシャープさが増して、それがフランス車独特のホンワカした感じを減らしているように思える。
しかし、それも「しかたないよな」と思う。古きよきフランス車を求めるならそういう時代の中古車を買うしかなく、それだって充分にタマはあるのだから問題なしだ。
エンジンは3気筒の1.2Lターボで、100psだ。数字だけ見るとショボイかな? と思ってしまうが、走らせてみるとまったくそんなことはなく、充分な性能を持っていることがわかる。
それに、運転してみるとフランス車らしさも確かに残っている。個性的な内装は日本車にはないものだし、街中を普通に走っている時でも運転が楽しい。
「やはりフランス車は違うな」と実感する。
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■日本人はもっともっとフランス車に乗るべき! マクロンよ!「フランス車後進国」の日本を援助してくれー!
ジャストサイズでシートの出来もいい。ストレスなく運転できることを確認
しばらく試乗して「日本人はもっとフランス車に乗るべきだ」という思いを強くした。
トヨタ車を買っていれば間違いはないだろう。その信頼感たるや凄いものだが、そのクルマ人生もちょっと物足りないな、と思ってしまう。
フランス車、しかもこのプジョー208のような実用車を買うのは、なかなかのハードルの高さだ。
繰り返すが、普通の人はプジョーがどこで買えるのかさえわかっていないだろう。それでも私は多くの人にフランス車を薦めたい。日本人はもっともっとフランス車に乗るべきだと訴えたい。
そこで私に提案がある。フランス政府は日本人に「フランス車購入補助金」を出すべきだ。
先進国が開発途上国にODA(政府開発援助)を行うのが当たり前なら、フランスはフランス車が足りていない日本を援助するのも当然だろう。日本はフランス車後進国なのだ。マクロン大統領に直接メールでお願いするから、誰か本人のアドレスを教えてほしい。
街乗りでも運転の楽しさを感じられるのがプジョーの美点だ!
あるいはフランス車を買った日本人には、フランス政府公認のフランス名が与えられるというのはどうか。ピエール、ガブリエル、カトリーヌ、好きなものを選んでいい。そして、そのネームプレートを買ったフランス車に貼り付けてくれたら完璧だ。
それらが難しいならもっと簡単な方法もある。フランス大使館ご招待、フレンチレストランフルコース無料券、フランスパン1年分プレゼントなどアイデアは次々に浮かぶ。
半分冗談だが、半分は本気である。今こそフランス車は攻めの姿勢に転じるべきだ。官民一体となって日本に大攻勢を仕掛けるのだ。
その結果、多くの日本人が「フランス車のある生活」を楽しめるようになれば、日本はもっと明るくなるだろう。それは日本の国益にもなるのだ!
(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
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故障し無ければ良い車ですよ