■復活のアコード 実は若年世代にも人気か
2024年3月にデビューした11代目となるホンダ「アコード」。長らくホンダのフラッグシップを担っていた「レジェンド」がなきあと、国内で復活を果たし、同社の最高級セダンの役割を担うことになりました。
そんなアコードですが、デビューから8ヶ月が経過した現在の状況はどうでしょうか。
【画像】超カッコイイ! これがホンダの「新たな最上級車」です!(55枚)
11代目となるアコードのグランドコンセプトは「Driven by My ACCORD ~相棒アコードとより高みへ~」です。
1976年にデビューした初代アコードから一貫して持ち続けてきた「人と時代に調和したクルマ」の思想を踏襲しつつも、その時代のホンダの最新の安全技術や先進装備を搭載し、ユーザーとメーカーがともにより高みを目指せるようなモデルを目指して開発されています。
新型アコードのボディサイズは、全長4970mm×全幅1860mm×全高1450mm、ホイールベースは2830mm、乗車定員は5名です。
先代モデルと比較して全長が75mm伸ばされ、リアのトレッドが10mm幅広くなっているなど、ボディサイズが大型化しています。
搭載されるエンジンは2リッター、直列4気筒DOHCに2モーターハイブリッドを組み合わせたハイブリッドシステム「e:HEV」が採用されています。
エンジンの最高出力147ps、最大トルク182N・m、モーターは最高出力184ps、最大トルク335N・mをそれぞれ発生します。
また、ドライブシーンやドライバーの気分に応じて走りのテイストが選べるドライブモードスイッチを搭載しており、「ECONモード」「COMFORTモード」「NORMALモード」「SPORTモード」に加え、「INDIVIDUALモード」では自分好みの設定を登録することも可能です。
さらに、回して押すという操作で車内のイルミネーションやオーディオ、エアコン温度などを一括して変えられる「エクスペリエンスセレクションダイヤル」を搭載しました。事前にプリセット登録したものに変更でき、車内を自分好みの雰囲気に変更できます。
シンプルでありながら存在感のある外観のデザインは、フルLEDを採用した薄型フロントヘッドライトと、横一文字のリアコンビネーションランプを採用することで、よりワイドな印象を強調しています。
インテリアは水平基調のデザインで、インパネなど手の触れやすい部分にソフトパットを採用。質感の高い金属調フィルムをあしらい、トリムのステッチ縫製にもこだわるなど上質に仕上げています。
1グレードのみの構成で、車両本体価格(税込み)は544万9000円となっています。
名実ともにホンダのトップモデルとして君臨する新型アコードですが、気になる納期や人気のボディカラーについて、首都圏にあるホンダディーラーに問い合わせてみました。
「現状ですと、ご納車まで半年程度お待ちいただいております。
人気のボディカラーはプラチナホワイト・パール(オプション)とクリスタルブラック・パールですね。
レジェンドがなくなり、アコードがホンダのフラッグシップセダンとなったので買うことにしたという60代の方がいらっしゃいました。
その他、本田宗一郎の大ファンで、お父様がCVCCエンジンを搭載した初代アコードに乗っていて自分も手に入れたかったという40代後半の方もいらっしゃいますね」
やはりアコードは、レジェンドの“後釜”として支持されているようで、ホンダに唯一残るフォーマルなセダンということもあって、支持する人もいるようです。
また、別の販売店のスタッフは以下のように話します。
「ざっくりとしたご納期ですが、6~8ヶ月程度お待ちいただくことになると思われます。
シンプルだけど存在感のあるデザインがカッコいいということで、若い方で実車を見てみたいとご来店されたケースもありました。
諸経費込みで600万円クラスのクルマですし、若い方にとっては手が届きにくい価格帯ではありますが、中古車でもいいからいつか手に入れたいとおっしゃっていただけるのは嬉しいですね」
昭和から平成初期にかけてのホンダの勢いを知る往年のホンダファンから、単に「カッコいい」という理由で新型アコードに惚れ込む若い方まで、幅広い年齢に支持されているようです。
現在、新車の主力はSUVやミニバンなどで、これらに押され影が薄くなりがちなセダンタイプ。
そんななかアコードは、実はがっちりとファンを獲得している可能性が高そうです。
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