ソニー・ホンダモビリティが予定するスケジュール
2022年3月、ソニーとホンダが協業して新しい自動車を生み出すという発表がありました。そして10月13日、「ソニー・ホンダモビリティ」という両社が50:50で出資した新会社が設立されたのです。
設立会見で明らかとなったのは…
・新型モデルの生産は北米で行なう
・2025年前半に発表・先行受注開始
・2025年内には発売
・2026年前半に北米でデリバリー開始
・2026年後半に日本でデリバリーが開始
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というものです。
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北米生産&ローンチは世界戦略上、順当な判断
ソニー、ホンダといえば20世紀の高度経済成長期には、北米市場で日本企業を代表するブランドとして認知されていました。BEV(電気自動車)の普及スピードや競合他社の動向からしても、北米をローンチの場として選んだのは順当ではないでしょうか。
10月11日にホンダは7億ドルを投資して、オハイオ州にある3工場を北米におけるBEVのハブ工場に生まれ変わらせるという発表もしています。ソニー・ホンダモビリティのBEVもオハイオで生産されることになるのでしょう。
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基本は少量生産の高付加価値商品
さて、気になるのはソニー・ホンダモビリティがどのようなBEVを生み出すのかでしょう。設立会見では、“既存の自動車メーカーとは一線を画すモビリティづくりをしていく”という意思が感じられました。
そのキーワードは3つの「A」にあります。※写真2枚目参照。
Autonomy:進化する自律性
Augmentation:身体・時空間の拡張
Affinity:人との協調、社会との共生
非常に抽象的なキーワードですが、設立会見での発言をまとめて整理すると、「少量生産の高付加価値商品」からソニー・ホンダモビリティのクルマづくりはスタートするといえそうです。
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自動車メーカーとIT業界がミックスしたスタイルを模索
具体的には、レベル3以上の自動運転を搭載した安全性の高いBEVで、自動運転中のエンターテインメントにソニー製品を活用するクルマがイメージできます。
一方で、ホンダだけが車体設計や生産を担当するというわけでもなさそうです。
会見では、「生産調達はホンダの考え方に準じる」という発言もありましたが、「既存の自動車メーカーとは異なるアプローチ」という主旨の発言もありました。旧来の自動車メーカー的な垂直統合とIT業界の水平分業がミックスしたスタイルを模索している印象です。
「やるからには最先端技術で勝たなければならない」という発言にも注目です。ホンダにしろ、ソニーにしろテクノロジーファーストなイメージをもつブランドです。技術は並みで、エンタメで付加価値を生むといった生半可なアプローチは考えていないという意気込みを感じます。
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ソニーのエンタメには自動運転技術の進化が必須
その意味で期待したいのは自動運転領域の拡大です。
筆者は、世界初の自動運転レベル3を搭載した「ホンダ レジェンド」に試乗してレベル3走行を体感したことがあります。レベル3ではドライバーが周辺の監視から解放されるので、画面の注視が可能になり、ディスプレイで映画を楽しむこともできます。
しかし、筆者が試乗したシチュエーションでは自動運転レベル3での走行が長時間続くことはありませんでした。いいところで自動運転レベル2に戻ってしまい、画面は自動的に閉じられてしまうのです。これではエンタメを楽しめる移動空間にはなり得ません。
ソニーが主体となって車内エンターテインメントの新提案をするというのであれば、ドライバーが運転操作から解放される領域を広げ、時間を伸ばす必要があります。つまり自動運転テクノロジーの進化は、ソニー・ホンダモビリティにとっては欠かせない要素となるはずです。
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コンパクトでウェアラブルなモビリティにも期待
また、そうした技術の進化に対して、ソニーが業界をリードする車載カメラ技術の分野でも両社の協業が進むことにも期待がかかります。
こう考えてみると、ソニー・ホンダモビリティは付加価値の高い自動運転モビリティだけをターゲットにしているわけではなさそうです。
ソニーブランドを代表する歴史的プロダクトといえばウォークマンがありますが、コンパクト化、ウェアラブル化などもソニーとホンダに共通するブランドイメージではないでしょうか。電動キックボードのような領域までカバーするモビリティカンパニーとして発展していくことも、大いに可能性があるといえるかもしれません。
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文:山本晋也
写真:
1枚目:ホンダ シビックタイプR
2枚目:ソニー・ホンダモビリティの設立会見資料より、イメージ画像
3枚目:ホンダ ホンダ e
4枚目:ホンダ レジェンド
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