クルマ趣味は我慢の今だからこそ、思い切り楽しめる時に備えておきたいもの。そこで、アフターコロナに改めて味わいたい、この1年で印象に残ったクルマ達を紹介。ひと時、ともに楽しい妄想の世界に浸っていただければと思う。
存在感を裏切らない、らしさを進化させた走り
日本導入からすでに1年以上が経つこともあり、街中でプジョー508/508SWと遭遇する機会、ずいぶん増えたなと感じる。まさにデザインコンシャスなその姿は、最初に見た時のインパクトが今も薄れることなく、実に存在感があっていい。
そんな風に街で遭遇して気に入って、実際にステアリングを握ってみても、きっと期待が裏切られることはないはずだ。まず乗り込む前、開いたドアがクーペさながらのサッシュレス構造となっていることに、気分がアガる。並のセダンではないんだよという感じが、すぐに漂ってくる。
乗り込むと、インテリアもまた視線を奪うポイントにあふれている。小径ステアリングホイールと、その上から覗くデジタルディスプレイで構成されたi-Cockcpitは、近年のプジョーのアイデンティティ。ダッシュボード中央の8インチタッチスクリーンは今や大画面とまでは言えないが、その下にずらりと並ぶトグルスイッチの繊細な“メカ感”には、ちょっとくすぐられるものがある。
一方、内装は上質な素材でコーディネートされ、各部に効果的にステッチが入っていて、なかなかの雰囲気。エア封入のマルチランバーサポートシートがもたらす心地よい座り心地も相まってラグジュアリー性は高い。このハイテク感とオーセンティックな上質感の融合ぶりは、プジョーならではの世界だ。
では走りっぷりはと言えば、かつてのフランス車のイメージとは一線を画する剛性感の高いボディを土台に、電子制御式サスペンションが普段はしなやかにストロークする一方、必要な時にはしっかりとしたコシの強さを発揮して、とても心地よい乗り味だ。フランス車と言えば、そしてプジョーと言えば、しなやかな乗り心地というイメージを、508/508SWは一層進化したかたちで継承しているのである。
エンジンはガソリン1.6リッターターボと、ディーゼル2.0リッターターボの2種類。前者は8速ATの巧みな制御もあって、想像以上に活発な走りを楽しめるが、フランス車らしいゆったりとした、息の長い加速感という意味では後者の方がそれっぽいだろうか。Dレンジで走っていると、100km/hでも8速に入らないくらいハイギアードな設定なのだが、トルクがあるからそれでも不満は皆無。じわーっと速度を伸ばしていくこの感覚と、ゆったりした乗り心地は、ロングドライブへと気持ちを駆り立ててくる。
実用性にも配慮。どこか遠くを目指してみたい
そして実際に長旅に出掛けたとしたら、そうした走りに加えて、ここでもハイテクが大きな味方になってくれる。実は508/508SWは、ADAS=先進運転支援装備が非常に充実しているのだ。
中でもACCは完全停止・再発進付きで、しかも新設定のレーンポジショニングアシストによって、車線の中央を維持できるだけでなく左右どちらか任意の白線から一定の距離を保ちながらの車線トレースを可能にしている。車線中央維持機能を使ってはみたものの、左右いずれかの車線との距離がやたら近く、不安でイマイチ使えないと感じている人は、きっと少なくないはず。メーカーや車種によって癖のようなものがあるからだが、このレーンポジショニングアシストがあれば、そんな悩みは解消というわけである。
また、オプションの自動駐車機能、フルパークアシストはステアリング操作だけでなくアクセル、ブレーキ、更にはD~R間のシフト操作までもクルマがやってくれる。ドライバーは周囲の安全確認さえしておけば、出先の不慣れな駐車場でも停めるのに心配無用というわけだ。
遠くまで遊びに行くならば荷物は自ずと多くなる。あるいは現地で仕入れてくるもの、お土産だって増えるだろう。ワゴンボディの508SWは5人乗車時でも530リッターという大容量の荷室を持ち、デザインコンシャスかと思いきや実用性にもしっかり配慮されていることに唸る。
そして一方の508はと言えば、実は単なるセダンではなく、リアには大型のテールゲートが備わるハッチバックだ。こちらの荷室容量も487リッターと大きく、後席シートバックも40:60分割可倒式だから、下手なワゴンを凌ぐ使い勝手を実現しているのだ。このスマートなフォルムとのギャップで、個人的にはこの508に萌えているところである。
さすがバカンスの国、フランスのクルマ。ロングドライブを思う存分楽しめる時になったら、この508/508SWでどこか遠くを目指してみたい。街中でその美しい姿とすれ違うたび、そんなことを夢想してしまうのだ。
文・島下泰久 写真・グループPSAジャパン 編集・iconic
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