<中編(1)ではオーディオ選びをレポート! 意外な選択とは?>
ひととおり装着するオーディオ機器が決まったので、早速ボンドプラス(埼玉県さいたま市)にクルマを預けた。
29歳、フェラーリを買う──Vol.17 ちょっと古いフェラーリに最適なオーディオ・システムを選んだ!<中編(1)>
システムの装着場所などを決めるべく交換作業に立ち会った。担当する關口(せきぐち)祐希さんに「360モデナのオーディオ交換作業は難しいですか?」と、訊いた。
「ヘッドユニットやスピーカーの装着はそこまで難しくないですよ」とのこと。ただし、「内装部品の取り外しが、むしろ大変です」と話す。ポルシェなどと比べても大変という。
ドアの内張以外にも、F1マチックのシフトレバー部分やシガーソケット&灰皿部分も取り外されていく。「配線を通すために、これらはいったん取り外します」と、關口さんは話す。
外されたドアの内張を見て驚いた! よくわからない数字が大胆に(というか雑に)書かれている。なんでも、昔のフェラーリにはよく書かれているという。部品の製造番号か? 謎が深まるばかりだ。
さらに、あらゆる部品に「MADE IN ITALY」と記されている。さすがは、イタリアが誇るスーパーカー! と、思いつつも、イタリア製の部品がクオリティに優れるのかどうかはよくわからないので若干心配になる。それほど、いたるところに「MADE IN ITALY」が記されていたのだ。
ほかにも、助手席シートがきちんと固定されていないのが発覚! 關口さんが言うには「修理ないしは点検などで取り外したあと、きちんと取り付けられなかったんでしょうね」とのこと。なぜ、助手席シートが取り外されたのかわからないという。いずれにせよ、“修理ミス”であるのは間違いない。なお、インテリアのコンディションは「悪くないですね」と、關口さんは評した。
ちなみに、取り外されたスピーカーについて、ハーマンインターナショナルの石原さんは「良いスピーカーですね」と話す。メーカー名はわからないものの、音質を左右するマグネット部分が大きいあたり、音質はそれほど悪くないのでは? と、分析した。
取り付け作業にいよいよ入るべく、オーディオ・システムの装着場所を決めなくてはいけなくなった。
とはいえ、置き場が限られているタイトな居住空間ゆえ、アンプ、クロスオーバー・ネットワーク、サブウーファーはすべてフロント・シートうしろに設置することとなった。シート下は、高さが限られているゆえ、設置不可能だったのだ。
ただし、設置方法で大いに悩むこととなった。配線を隠す・隠さないで決心がつかなかったのだ。というのも、配線を隠すべくフロア下に通すのであれば、フロアに穴を開ける必要が生じるが、1度開けてしまった穴は元に戻らない。
ゆえに、ノーマル状態ほど下取り価格が高価になるフェラーリでは困る。もし、新車時の状態に戻すのであれば、フロア部分を総交換しなくてはいけないからだ。なにも考えず、壊れた純正オーディオを処分してしまったボクとしては慎重に判断したい。
また、フェラーリ本社にある「フェラーリ・クラシケ」(クラッシック・フェラーリ担当部門)が、オリジナルモデルにのみ発行する鑑定書を、将来取得するのであれば、なおさら手はくわえたくない。
以上の理由から、フロアに穴をあけて配線を通す方法はナシとなった。とはいえ、配線がむき出しの状態はカッコ悪い。
そこで、「“MDF”を加工して、配線を隠しましょう」と、關口さんが提案してくれた。MDFとはMedium Density Fiberboardの略称で、木質繊維を原料とする成型板(ファイバーボード)だ。これを加工し、配線を隠すという。
くわしく述べると、加工したMDFを、シートうしろのスペースに置き、おもて側にサブウーファーやクロスオーバー・ネットワークを設置し、ボードのうら側に配線やアンプを隠すそうだ。なおMDFには、東レの「ウルトラスウェード」を使い、インテリアと調和させるという。
關口さんが描いたイラストを見る限り、おさまりは良さそうだ。ノーマル状態を維持しつつ、しっかり余計な配線などを隠す方法があるなんて……。さすがは、フェラーリのオーディオ交換を得意とするボンドプラスだ。「日中、365BBのオーディオ交換作業をしていたんですよ」と、關口さんが話していたように、あらゆるフェラーリが入庫しているのには驚く。
とはいえ、こだわりの設置方法ゆえ、それなりに費用は嵩む。最初にもらった見積額の約2倍、要するようだ。車検も控えているため、なかなかイタイ出費である。でも、こだわりの設置方法ゆえ致し方ないだろう。もし、フロアに穴をあけてしまったら、それこそ売却時、間違いなく後悔するはずだ。
はたして、交換後の音質はいかに? 次週、生まれ変わったオーディオ・システムの印象&感想を報告する!
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