ルノーの高級EVブランドとして
text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
【画像】新型ルノー5【オリジナルの「5」や現行EVと写真で比較】 全96枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
EVブランドとして生まれ変わるアルピーヌは、2024年にルノーの新型「5」の強化版に始まり、A110の後継モデル、さらにはグランドツアースタイルの大型車をデビューさせる。
アルピーヌはルノーの高級EVブランドと位置づけられ、3台の「ドリームガレージ」を準備している。
その中には、現在アルピーヌがロータスと共同開発している2人乗りのスポーツカー、次世代A110も含まれている。
また、2024年に登場予定のルノー5のハイパフォーマンス仕様「R5」もラインナップされている。5は、現行のゾエに代わるルノーの電動コンパクトハッチバックだ。
標準の5には、最高出力135ps(100kW)の電気モーターが搭載されるが、アルピーヌR5には、近日発売予定のクロスオーバー車メガーヌEテック・エレクトリックに搭載される最高出力218ps(160kW)のモーターが採用される。
ルノーのエンジニアリング部門の責任者であるジル・ル・ボルニュは次のように述べている。
「メガーヌに搭載する電気モーターを小型化することで、100kWのモーターを開発しました。同じ生産ラインを通すことができ、同じ技術を使用していますが、銅をはじめとする各要素が少ないため、短くなっています」
イメージ通りのアルピーヌを
218psの大型モーターが5のCMF-BEVプラットフォームに適合するかどうかを尋ねられたル・ボルニュは次のように答えた。
「最終的な答えは『イエス』です。なぜなら、わたし達はイメージ通りのアルピーヌ車を作りたいからです。アルピーヌR5ではよりスポーティになるので、トレッドを調整する必要があるでしょう」
アルピーヌは過去に、初代5のパフォーマンス仕様を生産していた。
公開されたシルエットのうち最も大型のものは、アウディeトロン GTや次世代ポルシェ・マカンのライバルとなるであろう、ややハイライドのクーペのように見える。
このモデルは、ルノーのCMF-EVプラットフォームを使用し、新型メガーヌ(クロスオーバー)のパフォーマンス仕様として導入される可能性がある。フロントアクスルにはメガーヌの218psのモーターを使用するが、ル・ボルニュは「リアには大きなサプライズがあるでしょう」と語った。
具体的な内容は明らかにしなかったが、同氏は次のように述べている。
「トルクベクタリングを行い、アルピーヌでイメージされるような、本当に素晴らしいハンドリング性能を実現したいと考えています」
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