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新型SL登場! 4人乗り+ソフトトップへ大変貌を遂げた!

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新型SL登場! 4人乗り+ソフトトップへ大変貌を遂げた!

10月28日、メルセデスAMGは、新型「SL」を発表した。

ソフトトップ化でマイナス21kg

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新型SLは、初代から数えて第7世代だ。これまでの「メルセデス・ベンツ」ブランドではなく「メルセデスAMG」ブランドから発売される。

新型のボディは、全長×全幅×全高=4705×1915×1353mmで、ホイールベースは2700mm(SL63 4マティック+)。RWD(後輪駆動)用に開発された最新の「MRA」プラットフォーム使い、定員はふたりから2プラス2の4人乗りに変更された。ただし、リアシートの居住性について、メディア向け資料には「身長1.5mまでの人のスペース」と、書かれている。

エクステリア・デザインは、長いホイールベースとボンネットフード、そして短いリア・オーバーハングがSLらしい。車両重量は定員の増加や4WDシステムの採用もあって1970kg(SL63 4マティック+)に達した。先代のSL63と比べ、約125kgの増加だ。ホイール・サイズはSL55 4マティック+が19インチでSL63 4マティック+が20インチ。

ほかのAMGモデルとおなじく縦型のルーバーのあるラジエター・グリルは、1952年に登場した300SLプロトタイプの流れを汲む。薄型のヘッドランプは配光を緻密に制御する「DIGITAL LIGHT LED」だ。前後には速度に応じて展開するスポイラーも装着され、Cd値は0.31に抑えられている。

開閉可能なルーフは、先代モデルの金属製から3層構造のソフトトップに変更され、21kgの軽量化を実現した。開閉はセンターコンソールのスウィッチまたはインフォテインメント用ディスプレイで操作する。開閉状況はアニメーションで表示されるそうだ。

開閉に要する時間はわずか15秒。リアウインドウはガラス製だから、かつてのSLがビニール製だったのと異なり劣化の心配も少ない。ラゲッジルーム容量は通常時240リッターで、ソフトトップを格納すると213リッターに減少する。

インテリアは、新型Sクラスを彷彿とさせる縦型の11.9インチのインフォテインメント用モニターが目を引く。メーターも12.3インチのフルデジタルで、ステアリング・ホイールも新世代のデザインにあらためられた。フルレザーのシートはヘッドレスト一体型で、首もとから温風が出る「エアー・スカーフ」も備わる。

4.0リッターV8ターボ+4WD

搭載するエンジンは、4.0リッターV型8気筒ガソリンツインターボであるものの、チューニングが異なる2種類が用意される。

SL55 4マティック+が搭載する「M176」は、メルセデス・ベンツ「S560」や「G550」が搭載するものとでおなじで、476ps/5500~6500rpmの最高出力と700Nm/2250~4500rpmの最大トルクを発揮し、0~100km/hの加速タイムは3.9秒で、最高速度は295km/hに達する。

SL63 4マティック+が搭載する「M177」は、M176をもとにAMG専用にチューニングされたもので、585ps/5500~6500rpmの最高出力と800Nm/2500~5000rpmの最大トルクを発揮し、0~100km/hの加速タイムは3.6秒で、最高速度は315km/hだ。今後、モーターを組み合わせた電動モデルも追加投入されるというが詳細は明かされていない。

いずれのモデルも、AMG専用にチューニングされた「AMG SPEEDSHIFT MCT 9Gトランスミッション」を介して、歴代SLとしては初めて四輪を駆動する。

油圧式の「AMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンション」は、SL63 4マティック+に標準装備。段差を乗り越えたときの乗り心地などが向上したという。

後輪操舵システムの「アクティブ・リア・アクスル・ステアリング」は、速度に応じて、後輪が前輪と反対方向(100 km / hまで)または同方向(100 km / h以上)に動く。走行モードは、「Slippery」、「Comfort」、「Sport」、「Sport +」、「Individual」のほかに、SL63 4マティック+では「RACE」も用意される。

カメラとレーダーを併用した運転支援装備は新型SクラスやCクラスに準じ、衝突被害軽減ブレーキやレーン・キーピング・アシスト、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、360°カメラなどを搭載する。

新型SLの価格は今後明かされる。海外メディアは、メルセデスAMG GTロードスター(1917万円)と同等になるのでは? と、予想している。

文・稲垣邦康(GQ)

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