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8000万円超の「EV救急車」導入から1年 デイタイム救急隊で活躍する稼働現状はいかに

掲載 更新 13
8000万円超の「EV救急車」導入から1年 デイタイム救急隊で活躍する稼働現状はいかに

■日本初! 8000万円超のEV救急車とはどのようなクルマ?

2020年3月31日、東京消防庁は日本初の「EV救急車」を導入したことをSNS上で公表しました。

その後、同年5月18日にEV救急車を東京消防庁に納入した日産は、「東京消防庁池袋消防署へ納車した日本初のゼロ・エミッション(EV)救急車が稼働を開始した」と発表しています。

稼働から約1年経った現在までにどのような動きがあったのでしょうか。

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従来の救急車では、患者や隊員の身体的な負担軽減が求められることや、精密医療器具を搭載する必要があるといいます。

その要素を求めると、静粛性が高く、振動の少ないEVのメリットは大きいと日産は説明しています。

日産が納入したEV救急車は、東京都が推進する「ゼロエミッション東京」の取り組みの一環として、東京消防局に初のゼロ・エミッション救急車として導入されました。

なお、東京都の入札情報サービスによると2019年5月15日に「特殊救急車(電気自動車)」として8142万5570円で購入されています。

このEV救急車は、日産が欧州で販売している「NV400」をベース車両とし、ボディサイズは全長5548mm×全幅2070mm×全高2499mm、車両総重量は3.5トンで、乗車定員は7名、駆動方式はFF(前輪駆動)です。

心臓部となる駆動用モーターは最大出力55kW、最大トルク220Nmを発揮します。

このEV救急車には、駆動用バッテリー(33kWh)と装備品用バッテリー(8kWh)のリチウムイオンバッテリーを搭載。

駆動用バッテリー(33kWh)は、充電AC200V、最大出力7kWで普通充電(タイプ2)に対応。

装備品用バッテリー(8kWh)は、充電AC100V、最大出力1.5kWに対応しています。

ふたつのバッテリーを搭載することで、電装機器やエアコンをより長時間作動させることや、停電時や災害時には移動電源としても活用することが可能です。

また、救急隊員の負担を軽減するために電動ストレッチャーの採用や、全席シートに乗員の安全性を向上させるシートベルトを装備。

日本法規への適合や専用の救急架装については、救急車として導入実績のある日産「パラメディック」での豊富な実績を持つ、オートワークス京都が担当。内外装は欧州の緊急車両架装大手であるGruau社の救急架装パッケージを採用しています。

EV救急車について、日産の代表執行役最高執行責任者兼チーフパフォーマンスオフィサーとなるアシュワニ・グプタ氏は次のように述べています。

「日産は、持続可能なモビリティによって、ゼロ・エミッション、ゼロ・フェイタリティ社会の実現に向けて貢献していきます。

本車両は、地域社会において環境にやさしいクルマがより利用しやすくなっていく、大きな事例のひとつとなるでしょう」

■稼働開始から約1年。 EV救急車はどうなった?

EV救急車は、2020年5月12日に稼働開始されたといいます。

EV救急車を稼働させている池袋消防署における救急車の要請が昼間に多いということで、池袋消防署では2019年5月に「デイタイム救急隊」を発足させました。

運用時間は、その名のとおり平日の8時30分から17時15分までの間で、夜間はEV救急車の充電時間となります。

東京消防庁によると、稼働開始から2021年3月31日までの出場件数は、5月は38件、6月は72件、7月は68件、8月は15件、9月は0件(※8月、9月は東京消防庁の装備工場にて点検整備)、10月は79件、11月は69件、12月は38件、2021年は53件、2月は3件(※2月はメーカーの法定点検)、3月は75件となっています。

総件数は510件、総走行距離は4425kmとなっており、1日に1回以上のペースで運用されています。

導入当時に大きな話題となったEV救急車について、東京消防庁広報課報道係の担当者は次のように話しています。

「EV救急車を導入してみて、電気自動車であることで低振動、低騒音化につながり、傷病者にとっても従来の救急車より車内が静かで安心できる環境になること、排ガスがゼロのため環境にもやさしいのが従来の救急車と異なるメリットといえます。

また、電気救急車には電動ストレッチャーが装備されており、傷病者の搬送時に大きな力になってくれます。

この電動ストレッチャーは、318kg(昇降227kg)の人まで乗せることができます。

EV救急車の隊員からは、実際に体格の良い人を搬送した事例がありましたが、通常よりも少ない人数で安全に持上げることができましたという回答も得ています。

距離については、1回の満充電で走行可能距離は約130kmです。(JC08モード)

運用はデイタイム(日中)になるため、運用中に充電が必要になることは少ないと想定しています。

仮に充電が必要になった場合は、各署に配置している非常用の救急車両(ガソリン車)を運用する方針です。

そのほかの課題点については現在洗い出している段階です」

※ ※ ※

国内初導入となった8000万円超えのEV救急車は、導入から1年が経過した時点で多くの人の救助に役立っているようです。

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みんなのコメント

13件
  • キャラバンベースのパラメディックが1500万弱
    装備を追加したにしても8000万は高すぎる気がするなぁ
    あと満充電で130km(JC08モード)って、救急要請が連続したときとか災害時で充電ができない可能性とか考えたら可能な限り可用性を高めるためにはEVじゃなくてディーゼルとかで長距離走れるようにしておくべきじゃないのかな
    台数の少ない救急車で環境への影響がどうのとか言うより、命を救える可能性を少しでも上げる方が大事でしょ
  • 試作車両扱いだから高額はやむなし。
    コンパクトカーの一次試作車の製作価格を聞いたことがあるが、億前後。
    当方が納めた試作部品価格から想定してもそうなるだろうとは思った。
    この金額に文句を言う人は車作りを知らない人だろう。
    何台か発注すれば一台当たりの価格はかなり下がる。
    EVのベース車がたくさん出回ってくれば劇的に下がるだろう。
    車台の共用が容易なEVなら、アンビュランス専用車もあっても良い。
    まあ、これからだわ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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