■ダイハツが軽トラック初の自動ブレーキ採用
軽トラックはこれまで実用性が最優先で、価格の安さも重要。安全装備を搭載することで価格が上がることは好まれないと思われていました。しかし先日、ダイハツが軽トラック初の自動ブレーキを「ハイゼットトラック」に一部改良で自動ブレーキ(衝突回避支援ブレーキ)を搭載しました。そこにはどんな理由があるのでしょうか?
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軽自動車サイズで作られたトラック、通称「軽トラック」。軽トラックの年間販売台数は2017年で18万1728台。同期間の軽自動車総販売台数が184万3341台ですから、軽自動車販売の約1割が軽トラックと人気のカテゴリーです。
軽トラックの主な使われ方は荷物の運搬や農作業のサポートですが、実は業務だけで使われるわけではありません。特に農家では軽トラックが自家用車の1台であり、日常の足として愛用されます。畑や田んぼへ通うだけでなく、スーパーへの買い物や学校への子供の送迎など、生活に密着した足として重宝されているのです。
「軽トラックだからと言って安全性を気にしなくてもいいということはありません。また、乗用用途で使うユーザーが増加傾向にあり、乗用車と同様に安全性を気にするユーザーが増えています」と、これまで多くのダイハツ商用車を手がけてきた「ハイゼットトラック」チーフエンジニア鈴鹿信之さんは言います。
また、高齢者のユーザーが増えていることも背景にあるそうです。高齢ドライバーの運転ミスによる事故の防止対策として新型ハイゼットトラックは、自動ブレーキに加えて前方の誤発進抑制制御機構を搭載(AT車のみ)しました。
これは前方に壁などがあるとアクセルを踏み込んでもエンジン出力を抑えて急加速をさせない機能で、最近問題になっているアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を防ぐことを目的としています。
ダイハツは今回「ハイゼットトラック」への自動ブレーキの搭載にあたり、軽トラック専用のシステム「スマートアシストIIIt」(スリー・ティ)を開発しました。ステレオカメラを組み合わせてダイハツで幅広く使われている衝突回避支援システム「スマートアシストIII」をベースにしています。なぜ専用のシステム開発が必要だったのでしょうか?
■軽トラック専用の衝突回避支援システム「スマートアシストIIIt」を開発
軽トラックは乗用車とは違い特殊な特性があるので、これまでの衝突回避支援システムにいくつかの改良が必要だったといいます。
その特性とは「ショートホイールベース」「リア車重の軽さ」、そして幅広い荷物をいろんな状態で積む「積載条件の広さ」の3つ。どんな状況でもしっかりとブレーキをかけ、衝突を回避できる状況を広げるために軽トラック用に最適化された「スマートアシストIIIt」が開発されたというわけです。
「スマートアシストIIIt」は、センサーにステレオカメラを使い、対車両の衝突警報機能は約4~100km/h、歩行者に対しては約4~50km/hで対応。被害軽減ブレーキは速度上限約50km/h、衝突回避は対車両が速度上限約30km/h、歩行者には約50km/hまで対応します。
またMTにも組み合わせられるのもポイントのひとつで、自動ブレーキが作動した際はクラッチを切らないとエンジンが停止しますが、車両が停止してから約2秒間はブレーキを掛けた状態を保持する仕組みです。
新型ハイゼットトラックは基本的なグレードすべてで「スマートアシストIIIt」装着車が選べ、その価格は実質5.4万円となっています。
また、ハイゼットトラックは数ある軽トラックのなかで8年連続の販売台数ナンバー1を達成しています。その理由はどこにあるのでしょうか?
ハイゼットトラックの商品企画担当者は「パーソナルユースを重視していること」をあげます。
「たとえばキャビン形状は、通常よりも後方に広くてシートリクライニングなどができるタイプを従来から設定。またボディカラーはオレンジ、ブラック、カーキ、そしてローズマイカなど軽トラックの定番である白やシルバー以外も設定していて、バリエーションを豊富にしています。
さらにボディ同色のドアハンドルなどを採用して上質感を高めたほか、今回の改良では『農業女子パック』としてIR&UVカットガラスやバニティミラーなどの上級装備を組み合わせたセットオプションを用意するなど、乗用車感覚で軽トラックに乗るユーザーへの親和性を高めています」といいます。
「軽トラック」は実用性が最優先のはたらくクルマから、最近では快適性・安全性も考慮した「万能型軽自動車」にユーザーニーズを取り入れながら進化しています。
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