これまで日本にはたくさんのクルマが生まれては消えていった。そのなかには、「珍車」などと呼ばれ、現代でも面白おかしく語られているモデルもある。しかし、それらのクルマが試金石となったことで、数々の名車が生まれたと言っても過言ではない。
当連載では、これら「珍車」と呼ばれた伝説のクルマや技術などをピックアップし、その特徴を解説しつつ、日本の自動車文化を豊かにしてくれたことへの感謝と「愛」を語っていく。今回は、時代を先取りながら、自由闊達な作風を謳歌したスズキのX-90(エックス・ナインティ)について紹介していこう。
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 スズキX-90は時代を先取りし過ぎたクロスオーバー
文/フォッケウルフ、写真/スズキ
■クロカン4WDとオープンカーの特徴を融合
現代では、ふたつの異なるクルマの特徴が混じり合ったSUV=「クロスオーバーSUV」が、新車、中古車を問わず市場において圧倒的に支持されている。しかし、クロスオーバーSUVというジャンルがまだ確立されていなかった20年以上前に、超個性的なクルマをスズキがリリースしている。
この小型のクロスオーバーSUV・スズキ X-90は、小型ながらクロカン4WDの逞しさを持ち、そこにオープンカーの爽快さをプラスするという、とてつもなく自由な発想で作られたモデルとして日本の自動車史にその名を刻んでいる。
1993年に開催された東京モーターショーでお披露目されたのをはじめ、欧米のモーターショーにも出展されたX-90は、1995年10月に市場へ導入された。パッケージングは2シータークーペで見た目もスポーツカー然としていたが、ベースとなっているのはエスクード(初代)である。
エスクードは街なかで使われることも考慮されたクロカン4WDだったが、本格ラダーフレームを持つ本格派である。これをベースにオープンカーの特徴を融合したというX-90は、ショーに出展されたコンセプトモデルをそのまま具現化した、まさにスズキの意欲作だった。
コンパクトカーのようなフロントデザインに、2シータースポーツのような胴回り、そしてボディ後方はトランクを備えた、実に個性的なつくり
全長3710mm、全幅が1695mmというサイズはエスクードよりも若干ワイドだが、全高は115mm低い1550mmに設定され、160mmというSUVと乗用モデルの間をとったような最低地上高も相まって、ベースモデルがクロカン4WDであることをまったく感じさせない。
スポーツカーには似つかわしくないサイドウォールに厚みをもたせた高扁平タイヤを履くが、リヤスポイラーを標準装備し、ルーフを2枚の脱着可能なガラスルーフで構成されるTバールーフとするなど、スタイルを構成する各部の仕上げはスポーツカーそのもので、同社のライトウェイトスポーツであるカプチーノを連想させる。
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みんなのコメント
トヨタ直系部品メーカーの開発者に普通見せないだろうが、よほど自信作で自慢したかったんだろうなあ。
見せても良い段階だったからでも有るけど、これ出すの?売れるんかいが第一印象。
ぶっちゃけ面白みが理解できなかったのは、こちらの頭がトヨタイズムで硬かったから。
マイティボーイも面白い車だった。「金は無いけど目立ちたい」がどこかの雑誌のタイトルだったけど、エポックメイキングな車を作るとこの企業はすごい力を持っていると思う。
バイクでもケルンの衝撃のカタナや、隼などをだすからこの企業は面白い。
何が違うのかオラよぐわがんね。