2019年5月28日、ポルシェジャパンは8世代目となった新型ポルシェ911を日本初公開し、7月5日(金)より発売すると発表した。(タイトル写真は左からポルシェAGエクステリアデザイナーの山下周一氏、ポルシェジャパン 七五三木(しめぎ)敏幸 社長、同社マーケティング部 山崎香織 部長)
8世代目「タイプ992」は、さらに高性能に、先進機能も充実
まずは、新型911発表会のアンヴェール風景を動画でどうぞ!
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世界的に販売が好調なポルシェ。日本でも、2010年から9年連続で対前年実績をクリアしており、2018年は年間販売台数の新記録(7166台)を達成。2019年も対前年クリアを目指している。
そんなポルシェの最新モデルが、8世代目となった「タイプ992」の新型ポルシェ911だ。そのスタイリングは、1963年に登場した「タイプ901」の初代911以来、基本的に変わっていない。
リアにエンジンを搭載した2ドアファストバックのクーペ。そして丸型のヘッドランプ。どの世代の911も、遠目から見ても誰もが「911だ」と分かるスタイルは、この新型911にも引き継がれている。
曲線や直線をよりシンプルに表現する一方、ワイドなボディを力強い造形で包み込むことで、存在感あふれるスタイリングを生み出している。
新型911では、どんな道でも安心かつ快適にスポーツカーの走りが楽しめるように、ワイドボディを全モデルに採用した。
先代とホイールベースは同じだが全長が20mm長くなり、フロントのトレッドはカレラS/カレラ4Sとも46mm、リアのトレッドはカレラSで39mm拡大している。
さらにリアホイールを大径化し、道路や天候に左右されにくい安定したロードホールディングを実現した。
インテリアは、1970年代の911をモチーフとした水平基調でよりワイドな印象が強まったダッシュボードを採用。
その中央に10.9インチの大型モニターを配し、メーターパネルも中央のタコメーター以外はデジタル化され、両側に7インチのモニターが備わる。
またキーレスゴーを採用したが、911の伝統でステアリングコラム左に回転式のイグニッションON/OFFスイッチが備わっている。
3.0Lの水平対向6気筒エンジンは、ターボチャージャーを大型化して過給圧を高めたほか、吸排気系の効率を高めることで、従来型比+30ps/30Nmの最高出力450psと最大トルク530Nmを発生する。
組み合わされるミッションは、今のところ初採用の8速PDK(DCT)のみ。
ちなみに最高速度は308km/h(従来型比+2km/h)、ニュルブルクリンクのラップタイムは7分25秒(従来型比-5秒)を記録している。
また、世界で初めて新開発のウエットモードを標準装備した。この機能は路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに伝えるというもの。
衝突被害軽減ブレーキや自動再発進機能付きアダプティブクルーズコントロールなどの先進安全運転支援システム、レーンキープアシスト、84素子のLEDを用いたマトリックスLEDヘッドランプ、ナイトアシストなど、一部はオプションだがアシスタンス装備も充実している。
価格(税込み)は、911カレラSが1666万円、911カレラ4Sが1772万円、911カレラSカブリオレが1891万円、911カレラ4Sカブリオレが1997万円。いずれもトランスミッションは8速DCTで、ハンドル位置は右のみ。
フルEVの「タイカン」も2019年9月初旬にはワールドプレミアされ、同年内には日本でも公開予定。モータースポーツのサポートも引き続き行い、ポルシェの魅力をフルに体験できるポルシェ エクスペリエンスセンター ジャパン(PEC Japan)も2021年には千葉県木更津市に開業予定。ポルシェの快進撃は、とうぶん続きそうな勢いだ。
911カレラS(カレラ4S) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4519×1852×1300mm
●ホイールベース:2450mm
●重量:1515kg(1565)
●エンジン種類:水平対向6 DOHCツインターボ
●排気量:2981cc
●最高出力:331kW<450ps>/6500rpm
●最大トルク:530Nm<54.0kgm>/2300-5000rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:リアエンジンRWD(リアエンジン4WD)
●タイヤ:前245/35ZR20、後305/30ZR21
●税込み価格:1666万円(1772万円)
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