現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > テスラ コンパクトハッチバックを投入へ VW IDがライバル

ここから本文です

テスラ コンパクトハッチバックを投入へ VW IDがライバル

掲載 更新
テスラ コンパクトハッチバックを投入へ VW IDがライバル

もくじ

ー 5年以内にコンパクトハッチバックを
ー バッテリーのコストダウンで優位性保つ
ー 中国での生産 フレックス回路も鍵
ー テスラのラインナップ拡大計画

なぜテスラは値引きしない? はじめに適正価格を提示 オーナーの声は

5年以内にコンパクトハッチバックを

テスラのイーロン・マスクCEOは、コンパクトEVを「5年以内に」発売すると発表した。

同社は現在モデル3の生産問題を解消しきれていない。しかし、フォルクスワーゲンIDのライバルとなるこのクルマは、テスラが真のグローバルなメーカーとなるためのカギになるだろう。

このコンパクト・テスラは、新しい上海工場でモデルYとともに生産されると見られている。この新工場は年産50万台程度のキャパシティを持つとされる。

フォルクスワーゲンのIDは2020年に出荷が開始されるのに対し、テスラはコンパクトEVの市場にやや遅れて参入することになる。ただし、バッテリーを自社開発することによる低コストは大きなアドバンテージだ。

バッテリーのコストダウンで優位性保つ

テスラはパートナーのパナソニックとの協力により、バッテリー製造のコストを大幅に下げることに成功している。EVの生産において各メーカーが最も苦労している点だ。

IDハッチバックは2万7000ポンド(380万円)程度で発売される予定だ。そのバッテリーのコストは1kWhあたり200ユーロ(2万5000円)といわれている。エントリーレベルには60kWhのバッテリーが搭載されるとすれば、バッテリーだけで1台あたり1万2000ユーロ(150万円)程のコストがかかるのだ。これは通常のガソリンエンジンよりも非常に高額だ。

ブルームバーグ新エネルギー・ファイナンスの調査によれば、主流のバッテリーメーカーは2025年までに1kWhあたり100ユーロ(1万2500円)程度までコストを下げるという。この価格になれば、EVは爆発的に普及するとの予想だ。

しかし、テスラとパナソニックは2020年までにその水準に達するという。さらに、このゴルフと同等サイズのテスラ車が2022年に発売されるときには、1kWhあたり70ユーロ(9000円)程度にまで下がるとのことだ。つまり、60kWhでも4200ユーロ(53万円)にすぎない。

中国での生産 フレックス回路も鍵

この中期予想が正しいとすれば、5年以内にテスラは価格面で相当の優位性を持つことになり、マスクが楽観的な姿勢を取るのもうなずける。しかし、テスラが本当に低価格なEVを生産するまえに、モデル3の生産プロセスを改善する必要があるだろう。

コンパクトなモデルを需要の大きい中国の新工場で生産することは理にかなっている。実際、中国は現在大気汚染問題を抱えていることから、EVにとって最大の市場だ。

先日報じた通り、テスラは上海に新会社を登記した。この工場の設立は大きな挑戦であったはずだが、米国や欧州と比べると建設自体はより単純で素早いものとなる。

テスラが持つもうひとつの優位性は、新しい「フレックス回路」技術である。これは極薄のプラスティック板の間に伝導体をサンドイッチしたものであり、モデルYに最初に採用される。

以前報じたとおり、モデルYはフレックス回路により配線長が100メートルで済むという。モデルXは3kmもの配線を持つほか、モデル3でも1.5kmに達する。これは新たなコンパクトモデルでもコスト削減につながるだろう。

テスラのラインナップ拡大計画

トレーラー:2019年

プレオーダーはすでに開始されている。航続距離965km超を誇り、価格はおよそ18万ドル(1990万円)だ。

モデルY:2020年

モデル3のプラットフォーム使った小型SUV。モデルXの弟分となる。

ピックアップ:2020年

テスラのホームマーケットを意識したモデル。モデルXをベースとしており、ライバルはフォードF150など。

ロードスター:2020年

テスラの花形モデル。マスクによれば、0-97km/h加速はわずか1.9秒。

コンパクト・ハッチバック:2022年

フォルクスワーゲンIDをライバルとする、テスラ史上最も安価なモデル。バッテリーのコストダウンが鍵となる。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
motorsport.com 日本版
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
くるまのニュース
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
レスポンス
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
motorsport.com 日本版
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
レスポンス
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
motorsport.com 日本版
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
くるまのニュース
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
Webモーターマガジン
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

531.3725.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

227.9550.5万円

中古車を検索
モデル3の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

531.3725.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

227.9550.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村