現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > レヴォーグの孤軍奮闘状態! ヨーロッパじゃ人気なのに日本で「ステーションワゴン」が「衰退」するワケ

ここから本文です

レヴォーグの孤軍奮闘状態! ヨーロッパじゃ人気なのに日本で「ステーションワゴン」が「衰退」するワケ

掲載 更新 23
レヴォーグの孤軍奮闘状態! ヨーロッパじゃ人気なのに日本で「ステーションワゴン」が「衰退」するワケ

 日本市場ではもはや風前の灯ともいえるほど縮小傾向

 日本にステーションワゴン・ブームを巻き起こしたモデルといえば、なにを思い浮かべるだろうか。1980年代までのワゴンは、「ライトバン」と呼ばれた商用車をベースに乗用仕立てにすることが多かった。そうしたなか、バンではなく走りを優先したスポーツワゴンとして、新しいキャラクターを提案したのが1989年に誕生したスバル・レガシィツーリングワゴンだった。

見た目は実用車なのにエンジンは超強烈! リアル羊の皮を被った狼な国産車5選

 その正統な後継モデルが、ステーションワゴン専用車であるスバル・レヴォーグで、間もなく初めてのフルモデルチェンジを予定しているのは、ご存じのとおりだ。

 とはいえ、レガシィツーリングワゴンの全盛期には、日産ステージアやホンダ・アコードワゴン、トヨタ・アベンシスワゴンなど、各社からさまざまなライバルが登場していたが、いまや国産ステーションワゴンは希少車種となっている。日産の国内向けラインアップからステーションワゴンは消滅、ホンダもフィットベースのシャトルを用意するのみだ。あとはマツダMAZDA6ワゴン、トヨタがカローラにふたつのバリエーションを設定するのとプリウスαくらいのものだ。そんなわけで走りを重視したガソリンターボのステーションワゴンとしては、レヴォーグの孤軍奮闘状態となっている。

 一方、輸入車ではステーションワゴンの選択肢は豊富だ。とくにドイツ車のステーションワゴンのイメージが強い。メルセデス・ベンツでいえば、よりスポーティなワゴンであるシューティングブレークを含めると、CLA、Cクラス、Eクラスの3モデルに用意されているし、BMWでは3シリーズと5シリーズにステーションワゴンが設定されている。

 アウディはA4とA6にアバントと呼ばれるステーションワゴンをラインアップしている。VWではゴルフとパサートにヴァリアントと名付けたステーションワゴンが存在。そのほか、フランス車でいえば、プジョー308と508にステーションワゴンがある。スウェーデンのボルボはV40、V60、V90にそれぞれワゴン(エステート)を設定している。

 速度域の高い欧州では空力的にもステーションワゴンが必要

 このように欧州ブランドにステーションワゴンが目立つ理由について「レジャーユースのモデルであっても、速度無制限のアウトバーンを走るためには、空力面などで有利なステーションワゴンを求めるユーザーが一定数以上存在しているから」などと説明されることが多い。

 逆にいうと、高速道路でもせいぜい120km/hが制限速度の上限となる日本においては、本質的にはステーションワゴンのニーズはさほど高くないといえる。たくさんの荷物を積みたいのであれば、ミニバンのほうが有利であるし、乗車人数も増やすことができる。さらに、アウトドアレジャーでちょっとした悪路を走る可能性があるならば、ロードクリアランスの大きいクロスオーバーSUVのほうが便利というのは世界的トレンドだ。

 前述した欧州ブランドにしても、クロスオーバーSUVのラインアップも充実しているのはご存じのとおり。欧州ではまだまだステーションワゴンのファン層が一定数いるため多くのモデルが存在しているが、ワゴンからSUVという流れが当分続くことは間違いないだろう。

 その意味では、しっかりとレヴォーグを進化させてくるスバルは、ステーションワゴン・ファンにとっては貴重なモデルといえるのだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
motorsport.com 日本版
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
くるまのニュース
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
バイクのニュース
デジタル装備が進化、走行性能もアップ!フリークも納得した新型「ゴルフ8.5 GTI」の高い実力
デジタル装備が進化、走行性能もアップ!フリークも納得した新型「ゴルフ8.5 GTI」の高い実力
@DIME
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
motorsport.com 日本版
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
レスポンス
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
motorsport.com 日本版
スバル新型「S210」登場! 計算された“300馬力”の意図は? めちゃ速いのに室内が超快適なワケとは? 「“スゴい”スポーツセダン」についてSTI本部長に聞いてみた!
スバル新型「S210」登場! 計算された“300馬力”の意図は? めちゃ速いのに室内が超快適なワケとは? 「“スゴい”スポーツセダン」についてSTI本部長に聞いてみた!
くるまのニュース
 今や“シールドあり”が主流!? 「オフロードヘルメット」とは?
今や“シールドあり”が主流!? 「オフロードヘルメット」とは?
バイクのニュース
タナク、2.5秒差の3番手から虎視眈々「明日を楽しみにしている」/WRCスウェーデン デイ2コメント
タナク、2.5秒差の3番手から虎視眈々「明日を楽しみにしている」/WRCスウェーデン デイ2コメント
AUTOSPORT web
ランチア「ストラトス」やアウディ「クワトロ」など貴重なラリーカーが富士を逆走!「トヨタ7」のエンジンにも火が入りました
ランチア「ストラトス」やアウディ「クワトロ」など貴重なラリーカーが富士を逆走!「トヨタ7」のエンジンにも火が入りました
Auto Messe Web
Genbの『ハイエース』用ブレーキパッドが進化、同乗者や積載物にも優しい自然なフィーリング実現
Genbの『ハイエース』用ブレーキパッドが進化、同乗者や積載物にも優しい自然なフィーリング実現
レスポンス
神童アントネッリ……実は普通の18歳。好物は和牛!? 「鈴鹿を走るのは楽しみだけど、東京とか日本の色々な所に行ってみたい!」
神童アントネッリ……実は普通の18歳。好物は和牛!? 「鈴鹿を走るのは楽しみだけど、東京とか日本の色々な所に行ってみたい!」
motorsport.com 日本版
インテグラなのにおっさんセダン! マークXなのにFF!! 名前は「名車」中身は「迷車」なクルマ4選 
インテグラなのにおっさんセダン! マークXなのにFF!! 名前は「名車」中身は「迷車」なクルマ4選 
WEB CARTOP
路面電車にも「スピード違反」はあるのか 最高速度制限の法律と運用どうなっている?
路面電車にも「スピード違反」はあるのか 最高速度制限の法律と運用どうなっている?
乗りものニュース
わずか全長4m! マツダ「ベリーサ」に反響多数!「まさに小さな高級車」「エンジンが良く回って楽しい!」 コンパクトカーに“豪華内装”実現した「プレミアムハッチ」は今注目の1台!
わずか全長4m! マツダ「ベリーサ」に反響多数!「まさに小さな高級車」「エンジンが良く回って楽しい!」 コンパクトカーに“豪華内装”実現した「プレミアムハッチ」は今注目の1台!
くるまのニュース
死亡リスク大!! 楽しいバイクライフに潜む事故の原因とは?
死亡リスク大!! 楽しいバイクライフに潜む事故の原因とは?
バイクのニュース
F1日本GPアンバサダー、市川團十郎親子が鈴鹿サーキットに見参! レースの世界を満喫……スポーツ走行のエンジン音にも興奮「すごい緊張感」
F1日本GPアンバサダー、市川團十郎親子が鈴鹿サーキットに見参! レースの世界を満喫……スポーツ走行のエンジン音にも興奮「すごい緊張感」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

23件
  • SUVなんて誰が流行らせたの?
  • またこの手の記事か。ここはヨーロッパじゃないし、買いたい人が勝手に買えばいい。人気がないということは日本のマーケットでは魅力がないということ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.2576.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.8590.0万円

中古車を検索
レヴォーグの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.2576.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.8590.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村