新型コロナウイルスの感染拡大により、開催スケジュールが大幅に変更されている2020年のF1。そんな中バーレーンでは、今年後半に2レースを開催することを目指していて、そのうち2戦目は、サーキットの外周部分のみを使ったレイアウトにする計画が持ち上がっている。
3本の長いストレートがあるこのレイアウトについて、F1のモータースポーツ面のマネージング・ディレクターを務めるロス・ブラウンは”ほぼオーバル”と呼んでいる。
■バーレーン”オーバル”GPの実現可能性は高い? その理由は……
このレイアウトは、セクター1とセクター3は、現在と同様のレイアウトである。しかしセクター2は大きくショートカットされる形となり、高速のS字区間となる。
バーレーン・インターナショナル・サーキットのCEOであるシェイク・サルマン・ビン・イサ・アル-ハリファはこのレイアウトについて、ドライバーとファンに刺激的なモノを提供することになるだろうと語った。
「このレイアウトは、ダウンフォースを非常に少なくする必要がある」
そうアル-ハリファCEOは語った。
「モンツァと比較する術を私は持ち合わせていない。しかしこれは、最小のダウンフォースでマシンを走らせるレイアウトだ。したがって、スリップストリームがよく効くだろう。うまくいけば、3つのDRSゾーンを設定することができるかもしれない」
「それでもまだ、(急速なブレーキングゾーンである)ターン1とターン4が残っている。ターン1でミスを犯してしまうと、ターン4までに競り負けてしまうことになる。そこには、オーバーテイクのチャンスがあるのだ」
「ターン4から先の外周区間は、F1マシンでは全開で駆け抜けるだろう。そして激しいブレーキングで減速し、シケインを通過する。そこはミスが起きやすいところだと思うが、オーバーテイクは難しいだろう」
「その後、最終コーナーに向かうストレートに出る。ここはこれまでのレイアウトに比べて、全開区間が200~300m長くなることになる。ピットストレートと同じ長さだ」
なお今回シミュレータでこの”半オーバル”レイアウトを走ったところ、1周のラップタイムは1分を切る結果となった。コースの全長は3.543kmと、モナコに次ぐ短さ……さて実際のF1マシンでのラップタイムは何秒になるのか?
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