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名車「VWゴルフ」の誕生に驚き!! ハッチバックの王様が愛され続けるワケ

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名車「VWゴルフ」の誕生に驚き!! ハッチバックの王様が愛され続けるワケ

 2024年には初代登場から50年を迎える、フォルクスワーゲンゴルフ。ハッチバックというジャンルを定番化させた。長年愛され続ける名車ゴルフの誕生秘話をお届け。

文/西川昇吾、写真/Volkswagen、Renault、佐藤正勝

名車「VWゴルフ」の誕生に驚き!! ハッチバックの王様が愛され続けるワケ

■ハッチバックの原型はルノー4にある

ルノー4(キャトル)は、1961年から1992年まで販売されていた。現代ハッチバックの原型と言われている

 自動車の起源をたどると馬車に行き着く。セダンやクーペといったボディスタイルは馬車からの流れだ。

 いっぽう、自動車となってから誕生したボディスタイルやジャンルも存在する。歴史があるハッチバックスタイルも自動車が誕生した後に出来たボディスタイルだ。

 そしてこのハッチバックというジャンルを定番にしたのがフォルクスワーゲンのゴルフだ。

 Cセグハッチバックは今でも「ゴルフクラス」と呼ばれることが多く、このクラスは、どのモデルもゴルフに追いつき追い越せで開発していると言える。

 ハッチバックで成功を納め、ハッチバックが広まるキッカケとなったのはゴルフであるが、ハッチバックというボディスタイルを作ったのはゴルフではない。

 1961年に登場したルノー4(キャトル)が現代のハッチバックの原型と言われている。

 ただ、ルノー4もFFのパワートレインに室内空間を広く取ることを意識したハッチバックスタイルと現代のハッチバックの原型といえるパッケージをしている。

■ゴルフはビートルの後継車? デザインと実用性、走りの良さで大ヒット

フォルクスワーゲン初代ゴルフは、1974年から1992年まで販売されていた。大衆車として大ヒットした

 ルノー4も成功を納めた訳だが、ゴルフが登場したのはそれよりも10年以上後となる1974年のことだ。

 なんでそんなに後になったか? というとそれまで大衆車としての役割は、第二次世界大戦記から作られていたビートルが担っていたという部分が大きいだろう。

 ビートルの古さが目立つようになり、その後継車としてゴルフは開発されたという背景が大きい。

「ちょっとまてまて、RRで2ドアのビートルとFFで3・5ドアハッチバックのゴルフじゃ全然後継と言えないじゃないか」

 そんな声が聞こえてきそうだが、国民車として時代に合わせた実用性がFFハッチバックというゴルフのパッケージを作ったのだ。

 ビートルがRRで室内空間を確保してリアシートを用意し、フロントにトランクルームを用意したように、時代の移り変わりと共にFF車に対する技術が発達して室内空間と荷室を確保するのに最適で、価格も安くできる手段はFFハッチバックという回答に至ったという訳だ。

 このように合理的な理由からFFパワートレインにハッチバックというパッケージで登場したゴルフ。

 このような背景だけ聞くとつまらないクルマに思えてしまうかもしれないが、ジウジアーロデザインを採用した初代ゴルフはデザイン面でも高い評価を受けた。

 コンパクトカーとは思えない広い室内空間が生み出す実用性、アウトバーンの走行にも耐える走行性能の高さ、斬新なデザイン、これらが理由となりゴルフが大ヒットとなる。こうしてハッチバックというボディスタイルを定番として確立したのだ。

 ハッチバックボディ、FF、フロントストラット、リアトーションビームというパッケージは今日でも多くのコンパクトカーで採用されている。ゴルフが無ければ今ある多くのコンパクトカーは誕生しなかったかもしれない。

■今日までに続くVWゴルフとポロの関係性とは

フォルクスワーゲン8代目ゴルフ(2021年~/全長4295×全幅1790×全高1475mm)

 登場当初は、フォルクスワーゲンのエントリーモデルとして登場したゴルフだが、1975年には早くも弟分が登場。

 それがポロだ。ゴルフと似通ったデザインながらより小さなボディサイズとなっていた。ポロもゴルフほどのスマッシュヒットとは行かなかったが、高い評価を受けて今日までその歴史が続いている。

 今日ではゴルフは8代目、ポロは6代目となっている。どちらもボディサイズが大きくなってきているが、現行モデルの両車を比べると全長で210mm、全幅で40mmポロの方が小さいという関係性は変わっていない。

 どちらも大きくなったという声は上がっているが、ライバルたちも大きくなっているのは事実だ。

 それでも売れているのだから、各種性能などを考えると時代がこのボディサイズを求めているとも言えるだろう。

 また、ゴルフの場合は現行モデルと先代モデルを比べると全長がわずか30mm伸びた程度で、実用上でのボディサイズの変化はないと言えるだろう。

 ただ、ポロは先代モデルが5ナンバーで、全長が4m以下であったことを考えると「大きくなったなぁ」感が否めなくはない。

 先代モデルから比べると全長で90mm、全幅で65mm大きくなった。ポロはゴルフの弟分であるため、Bセグメントに位置づけられることが多いが、このクラスのモデルとしてはやや大きめだ。

 もう少し小さければ…とは個人的には思ってしまう。そうすればゴルフとのキャラクターの明確化もできるのではないだろうか。

 ハッチバックの基準であり続けてきたゴルフは新しいメカニズムやテクノロジーなどを導入してきた背景もある。それは基準としてトレンドを作り続けてきた者の宿命とも言えるだろう。

 今後ゴルフがどう進化していくかは、ハッチバック、ひいては自動車の将来の姿を占うことになるかもしれない。

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みんなのコメント

10件
  • 弾正
    ベースモデルが質実剛健をきっちり体現しているからでしょうね。
    特徴が無いのが特徴ともいえますが・・・
  • zab********
    デザインはオーソドックスで、平凡で面白くもなんとも無いけど、真面目でしっかりと造られていて「安心感」があるんだろうね…堅実、質実剛健っていう古き良きドイツ人気質を体現したようなクルマでした、今や前輪駆動2BOXカーのお手本みたいなモンです。マツダファミリアはゴルフをコピーして倒産を免れました(笑)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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