話題になっているGRスープラ。ところで車名に冠される「GR」をしっかり理解している人はどれだけいるだろうか? GRブランドの認知度はトヨタが思うほど世間に知られていないのが実情ではないだろうか?
1月14日、デトロイトモーターショーでついに世界初公開された新型GRスープラ。クルマの詳細については、本HPでさんざんお届けしているので、今回は車名に冠された「GR」に迫ってみたいと思う。
トヨタファンやエンスージアストにはいまさら何を言っているんだ? と言われそうだがトヨタが掲げる「GRMN」「GR」「GR Sports」というブランド名を正確に認知している人は意外と少ない気がする。かくいう自動車誌の編集者でさえ、熟知している人は少ない。つまり、BMW MやメルセデスAMG、スバルSTIのよりも知名度が低い(あるいは複雑でよく理解できない)といったほうが単純明快だろう。
トヨタの新型スープラ、日本のナンバープレートを付けるとどうなる?
そもそも「GR」とはTOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)が手掛けたクルマのブランド名である。TGRはトヨタが運営するポータルサイトGAZOO.comから生まれた豊田章男社長肝いりのプロジェクトで、「もっといいクルマづくり」を実現するために、ニュル24時間耐久レースやWRCなどの世界最高峰のレースに挑んできた。このようなレース活動を通じ、得られたノウハウを市販車に落とし込んだのが「GRブランド」なのである。
わかりづらさのひとつにGRブランドには4つのカテゴリーが存在することがある。ハイエンド向けの究極のスポーツモデルとして少量限定生産される「GRMN」、日常的にクルマを操る喜びを提供する「GR」、ライトチューニングが施された「GR SPORT」、アフターパーツの「GR PARTS」だ。
今回発表された新型スープラは、上記の「GR」にカテゴライズされる市販車として初めてグローバル展開されるという。TGRが培った技術の粋を落とし込んだスーパースポーツだからこそ、GRを冠したのだろうが、GRの認知度や知名度を上げることが、今後トヨタには求められている気がしてならない。
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