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「チョイ乗り」が多いとクルマを傷めるというのは本当か?

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「チョイ乗り」が多いとクルマを傷めるというのは本当か?

 とくにエンジンには負担が大きくなる

 クルマに乗っていると「チョイ乗り(短い距離の走行、1回8kmくらいが目安だろうか)はクルマを痛めやすい」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。結論から書くとそれは本当だ。その理由を考えてみよう。

しばらく乗っていなかったクルマはいきなり走っても大丈夫?

●暖気を十分に行うことができない

 機械モノかつ、たくさんのパーツの集合体であるクルマは、各部が暖まり熱膨張して適切なクリアランス(隙間)となることで本調子となり、エンジンの冷却水や各オイルなどにも適温がある。人で例えれば「ランニングなどの運動する前には準備運動が必要」なのと同じことだ。

 クルマの準備運動はしばらくユックリ走る暖機運転となるが(現代のクルマであれば停止したままのアイドリングは基本的に不要で、エンジンを掛けたらすぐ走り出してOK)、チョイ乗りは暖機運転が終わる前に目的地に着きエンジンを止めることになるので、クルマへの負担は意外にも大きい。

 実際クルマの説明書や整備手帳には、シビアコンディションと呼ばれる厳しい使われ方をする場合の消耗品の交換サイクルが記載されているのだが、シビアコンディションの中には想像しやすい悪路走行が多い、雪道の走行が多い、山道の走行が多いといった使い方に加え、まさにチョイ乗りが該当する短距離の繰返し走行が多いというのも含まれ、エンジンオイルの交換サイクルは通常の半分の走行距離(通常が1万5000kmなら7500km)が指定される。

 このことがチョイ乗りの意外なクルマに対する負担の大きさを象徴しているといえるだろう。

●エンジンのオン、オフが多くなりがち

 ドライスタート、コールドスタートと呼ばれるエンジンが温まっていない状態でエンジンを掛けるのは、エンジンが消耗する非常に大きな原因と言われている。「チョイ乗りだとドライスタートも多い」とは言い切れないにせよ、例えば「クルマで近場のスーパーマーケットとホームセンターに買い物に行く」といった使い方は自ずとドライスタートが多くなり、クルマへの負担は大きい。

 以上のことを考えるとチョイ乗りに入るクルマの使い方をするなら、徒歩や自転車で用を済ませたほうがいいというのが結論にはなる。しかし「近距離の送迎や買い物に必要だからクルマを使っている人」が大勢いるのも事実であり、そういった使い方が多くてもそれに伴った手入れをすれば滅多に壊れることがないというのは現代のクルマのありがたいところでもある。

 またチョイ乗りが多いというのであれば、家庭での充電設備が必要というハードルはあるが、電力プラン次第ではエネルギーコストがガソリンスタンドで入れる燃料より安く済む可能性も大いにある電気自動車を選ぶというのもいい選択かもしれない。(とくに日産リーフの先代モデルや三菱i-MiEVの中古車は新車価格や同クラスの中古車の値段を考えれば信じられないくらい安い。この点は電気自動車の大きな弱点であり、考え物でもある)

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