あえて外した8年前のDC100
8年前に公開されたDC100(ディフェンダー・コンセプト100)は、次世代モデルのデザインのふたつの方向性を示すとされていた。ひとつは無骨なスタイルの3ドア車、もうひとつは2ドアのコンバーチブルだ。
当初の予想通り、意見は割れた。特にコンバーチブルはそのレジャー向けのルックスから、ディフェンダーのファンからの反発を受けたのだ。この時はイヴォークが成功を収め、レンジローバーやレンジローバー・スポーツの売れ行きも好調であり、ランドローバーの注力先が変化していた。
にも関わらず、ランドローバーの当時のブランドディレクターを務めていたジョン・エドワーズはAUTOCARに対し、このコンセプトへの反応に「とても勇気付けられた」と語った。
今日、ランドローバーのデザインディレクターであるゲリー・マクガバンはこのコンセプトについてさらに語ってくれた。「1990年代後半から、新型ディフェンダーの計画は存在していました。しかしこのDC100を境に、さらに真実味を増したのです。したがって、これらのコンセプトはディフェンダー刷新に向けてのわれわれの意思表示でした」
ディフェンダーらしいルックスを追求
「あのスタイリングはみなさんを騙すためといっては言い過ぎですが、あえて的を外したのです。でなければコピーされかねませんからね」
「つまり、今日みなさんが目にしたモデルは、DC100の進化形ではありません。われわれに求められているのはある意味で純粋さを持つモデルです。DC100は95%の意見が好意的でしたが、昔からのファンには受けなかったという点でだめなのです。このことを確認するのが、DC100を発表した主な目的でした」
「われわれのチームは目的意識を明確にする必要がありました。そして昔からのディフェンダーのオーナー達が、われわれにはっきりとしたメッセージを返してくれたのです。そして2016年にはもう一台のコンセプト、LR1を作りましたが、その時は公にはしませんでした」
「傾斜したルーフや上昇するベルトラインはイヴォークには良いですが、ディフェンダーには合いません。ディフェンダーにはそれらしいデザインが必要なのです」
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