2022年3月7日、日産自動車(以下、日産)は、電気自動車「アリア」に搭載される電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」の技術から着想を得て、スープをこぼすことなく、素早くラーメンを運ぶトレイ「e-4ORCE ラーメンカウンター」を開発し、動画を公開した。
車体の揺れを抑えるe-4ORCE技術から着想を得たラーメントレイ
2020年7月にワールドプレミア(世界初公開)され、日本でも販売が開始されたクロスオーバーBEV(電気自動車)の「アリア(ARIYA)」。このアリアに採用されている、新たな4輪制御技術を日産では「e-4ORCE(イーフォース)」と呼んでいる。
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「e-4ORCE」は、前後に搭載された合計2基の電気モーターそれぞれのトルクを個別にコントロールすることで、優れた加速性能を実現するとともに、減速時においても前後のモーターそれぞれで回生ブレーキを制御し、クルマの沈み込みや車体の揺れを低減させる四輪制御技術だ。
日産では、この技術を応用した月面ローバの駆動力制御に関して、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)とともに共同研究を行っていることは、以前に当Webモーターマガジンでも紹介した。
そして今回、「e-4ORCE」の技術から着想を得て、スープをこぼすことなく、素早くラーメンを運ぶトレイ「e-4ORCE ラーメンカウンター」を開発した。このトレイはパワフルな2個の電気モーターによって走行する。素早く、そして滑らかに加速するとともに、前後モーターの減速量を個別に制御し、トレイに置かれたラーメンのスープをこぼすことなくお客の前で停止する。
・・・といっても、日産がラーメン店を開業するわけではない(たぶん)。このラーメントレイは、素早く加速し、減速時の揺れを抑えるe-4ORCEの特徴を、ドライバーだけでなく、助手席や後席に同乗する人たちにも分かりやすく伝える目的で開発されたものだ。
日産のWebサイトでは、このトレイが、実際にラーメン屋さんのカウンターでお客の前にラーメンを運ぶシーンを描いた「e-4ORCE ラーメンカウンター」ビデオを公開している。
動画では、店主がツインモーターで走る電動のトレイにラーメンを乗せ、そのトレイが素早く、スープをこぼすことなく、お客の席へとラーメンを運ぶ様子を描いている。出来立てのラーメンをお客へいち早く届けるラーメントレイを通じて、「e-4ORCE」の加速性能や揺れが少ない乗り心地の良さを表現している、というわけだ。
ところで、この動画を見て「このトレイ、ウチでも使いたい!」と言ってくるラーメン屋さんがいたら、日産で製造・販売してくれるだろうか? このトレイ見たさで行列が増えるかどうかは、なんとも言えないけれど・・・。
[ アルバム : 「e-4ORCE ラーメンカウンター」 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
凄い技術だと思うし
ちょっとラーメン食べに行ってくるわ