実用性と走りの楽しさを持ち合わせるホットハッチモデル。
ここでは歴代のホットハッチをテーマに、斎藤 聡氏、国沢 光宏氏、桂 伸一氏、3人の自動車評論家に「日本車と輸入車の歴代No.1ホットハッチ」を選んでもらった(現行モデル含む)。
新型シビック6/24世界初公開!! 発売は8月!! 売れるのか? そしてどうなるタイプR??
いずれも刺激的なモデルが揃った。新鋭アウディS3にもフォーカス!
※本稿は2021年5月のものです
文/斎藤 聡、国沢光宏、桂 伸一 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年6月10日号
【画像ギャラリー】コイツも楽しそう!!! 未来のホットハッチアウディS3をギャラリーでチェック!!!
■等身大のFFスポーツと刺激的モンスター(斎藤 聡)
日本車ホットハッチ歴代1位は初代シビックタイプR。ホンダの鷹栖テストコースが完成して間もない頃、シビックタイプRはここで開発テストが行われた、初めてのスポーツタイプだった。
FFながら、リアサスを積極的に使って操縦性を高めるという、当時としては極めて進んだ考え方のハッチバック。エンジンは1.6LのVTECで、速く走らせるためにはきっちりエンジンを回す必要があった。
手ごわいけれど攻略しがいのある、楽しさを持った等身大のFFスポーツだった。
日本車 歴代No.1…ホンダ初代シビックタイプR(1997年)。FFながらリアサスを積極的に使う操縦性が光る
●サンクターボのリメイク
輸入車ホットハッチNo.1に挙げたいのはルノーのルーテシア(クリオ)RS V6だ。2000年のデビュー。ルーテシアのボディをベースにしながら3L、V6エンジンをリアミドに搭載したことがエポックだ。
1980年代にWRCで活躍したサンクターボ(市販バージョンはターボ2)を彷彿とさせる……というか完全なリメイクバージョン。ホイールベースは短かったが、リアサスをソフトにセットした落ち着きのある後輪駆動セッティングだった。
V6、3Lで230ps/30.6kgmのパワー&トルクを発揮していたので、充分にパワフルで刺激的だった。
同じミドシップのアルピーヌV6ターボ(A310)はどアンダーで、そういうセッティングが好きなメーカーなのだと思っていたのだが、ルーテシアRS V6はアクセルのオン・オフをきっかけにリアのスライドを誘発でき、滑り出しが案外穏やかで、コントロールしやすかったのが特に印象的。
輸入車 歴代No.1 ルノールーテシアRS V6(2000年)。3L、V6エンジンをリアミドに搭載
■ホットハッチを味わうなら「今の楽しさ」を選ぶ(国沢光宏)
昔話ばっかりしてるジジイならシビックだのミラージュだのヘチマだのということになるが、私は郷愁より今の楽しさを選ぶ。ということで、歴代ホットハッチNo.1の日本車としてリーフe+を選ぶ。
残念なことに日産はこのクルマを「航続距離の長いリーフ」というアピールをしているけれど、乗るとビックリする! 速いのだった! しかもガソリン車のハイパワーモデルとまったく違う楽しさを持っている。レスポンスのよさときたら私の拙い文章力だと表現できないほど。
ガソリン車の場合、エンジン回転を上げておかないとパワー出ないため、MT車ならギアを合わせなくちゃならないし、AT車でも適切なギアを選ぶ必要がある。もちろん咄嗟に対応することは不可能。
一方、リーフe+はどの速度域で走っていても、アクセル全開にしたらフル加速が始まるのだった。しかもサスペンションを少し固め、高性能タイヤ履くだけで筑波サーキットを1分10秒台で走っちゃうんだから驚く。
遠からずガソリン車は電気自動車に勝てなくなるだろう。
日本車 歴代No.1日産リーフe+(現行)。ガソリン車ハイパワーモデルとまったく違う楽しさi
●そのトルク、4000cc級
輸入車は現代の最強ハッチバックとしてメガーヌR.S.のトロフィーを選ぶ(シビックのタイプRもいい勝負ながらもう売ってない)。
このクルマに乗るとムカシのホットハッチが郷愁だということを再認識させられます。ガッツリ効くブレンボのブレーキや、ターボなし4000cc級のエンジンと同等のトルク。
ハンドル切ってアクセル踏めば、グイグイ曲がるトルセンLSDなどなど。何より乗っていて楽しいし、こんなクルマが495万円で買えるんだからステキです。
輸入車 歴代No.1…ルノーメガーヌR.S.トロフィー(現行)。現代の最強ハッチバック、今乗らなきゃ
■愛車にした2台。心に突き刺さるモデルたち(桂 伸一)
思い入れがあるのは愛車にした2台。国産はホンダがDOHCを復活させた第一弾、ワンダーシビックSi。
当時SOHCのシビック25iを購入。その半年後にSiが誕生して愕然とした。1.5LのSOHCと1.6LのDOHC。排気量とロングストロークによるトルクとDOHCサウンドに惚れ、何より軽量でフットワークのよさから大物を喰えた! 愛車の意味ではレースカーとして多くの時間を過した。
平面ガラスのようなリアビューのデザインなど超個性的な部分は、今のホンダに原点回帰を望みたい。エンジン特性を含めて日本のホットハッチを語るうえで必須の一台である。
日本車歴代No.1…ホンダ3代目シビックSi(1984年)。軽量でフットワークのいい”大物喰い”
●他人と同じはイヤなので!
次は輸入車。1980~1990年当時、輸入車の代表格はゴルフGTI。ヒトと違う物を欲しがる私の性格からすると、見た瞬間、そのコンパクトなボディサイズに4気筒1.9Lを押込んだ姿に衝撃を受け、オーバークオリティ感溢れる動力性能に惚れた。
その後に控えたフォーミュラマシンのシフト練習も兼ねていたので、左ハンドル右シフトで、しかもカッコいい、ということで選んだプジョー205GTI 1.9だ。
回さずともトルクでグイグイ引っ張るエンジン特性と、硬い脚だが乗り味は荒くないサスとシートとボディの関係は、クルマの特性や味を知るうえで、いい教材になった。
コンパクトだけどチープにはならない魅惑のデザインの妙技。初号機“クロ”を追突されて“アカ”に乗り替えたが、高級感溢れるクロのボディ色で、もう一度手元に置きたい一台ではある。が、タマ数は地上から減り続けている。
輸入車歴代No.1…プジョー205 GTI 1.9(1988年)。デザインの妙技が宿ったコンパクト韋駄天
【番外コラム】これも歴史に名を刻みそう! アウディS3、日本上陸
第4世代となる新型アウディA3シリーズが4月に発売。なかでも“走りの”4WDモデル、S3は注目だ。
エアインテークを備えたフロントデザイン、左右4本出しのマフラーなどスポーティさに磨きをかけたスタイルに目がいく。
アウディS3。価格は642万円
4気筒2Lターボを搭載し、310ps/40.1kgmを発揮。底から湧き上がるトルクは刺激的で、7速Sトロニックの組み合わせはまさにベストマッチ。リアシートを倒すとラゲッジの容量は1145Lと膨大。こいつは“使える”モデルだ。
室内は黒基調でスポーツシートを採用する
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たとえ速くても、リーフをホットハッチ呼ばわりするのは違和感がある。