現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【国内試乗】細かすぎて伝わらない!? マツダCX-5の商品改良でクルマ作りの奥深さを知る!

ここから本文です

【国内試乗】細かすぎて伝わらない!? マツダCX-5の商品改良でクルマ作りの奥深さを知る!

掲載 更新 107
【国内試乗】細かすぎて伝わらない!? マツダCX-5の商品改良でクルマ作りの奥深さを知る!

2019年10月に続く2度目の商品改良を受けた最新モデルに試乗!

2012年に初代が登場するや、世界的な反響で一躍マツダの基幹車種となったCX-5。2017年に現行モデルである2代目となり、今回は2019年10月に続く2度目の商品改良を受けた最新モデルに試乗することができた。

【スクープ】2021年登場の新型「マツダ2」は欧州向けが「トヨタ・ヤリス」ベースに?

従来の国産車にありがちであった、2年でマイナーチェンジ、4年でフルモデルチェンジというサイクルを既にマツダはとっておらず、ショールームにある新車が常に最新の状態であるという"一括企画"を採用してきており、それもだいぶ定着してきた感がある。事実、マツダスカイプランと呼ばれる残価設定型ローンを活用し、"洋服を着替えるように"こまめに最新型へ買い替えるユーザーも出ていると聞く。

マツダ側も「新型車だけでなく現行モデルを大事に育てていく姿勢も見て頂きたい」(開発主査の松岡英樹さん)とコメントしており、そういった目線で今回の商品改良を見ていくと、見え方もまた異なってくるもの。なにせ見た目の違いと言えば、限定車のブラックトーンエディションは別として、インテリアのセンターディスプレイが最新版に変更されたくらいだからだ。

今回の改良のポイントは、2.2リッターのディーゼルの最高出力を190ps/4500r.p.m.から200ps/4000r.p.m.へと向上させ、高速道路での合流や追い越し時の加速を持続させること、アクセルペダルの操作力を最適化させコントロール性能を改善したこと、6速A/Tの応答性を向上させたこと、となる。




それだけ? と言われれば"イエス"と答えるしかないが、試乗会を催すくらいであるから、結論を先に書けば効果絶大だった。マツダの試乗会では恒例の旧型も用意され比較したゆえの結論であるから、勘違いではない。

旧型から新型に乗り換えると、変更されたディスプレイは"最初からこうじゃなかったっけ?"と思えるフィット感。ポイントは事前にわかっていたので、旧型では前後の車間を確認しつついやらしくアクセルペダルをあおってみると、確かに"ブン!"とクルマが前に出過ぎる感じがあったのが、新型では見事に改善。前に出過ぎずかつ加速が足りない感じもなく、マツダはアクセルペダルに対するクルマの反応を"躍度"と呼んで以前より研究してきたが、今回はまさにその成果が出たといった印象だ。

高速道路に乗り入れても、A/Tの制御も効いているのだろう、アクセルに対するクルマの動きが自然になっており、より"自由自在感"、"人馬一体感"がでてきたと思えた。試乗車を4WDから2WDに乗り換えると、車重が軽いからかより軽快な動きを見せてくれ、終始好印象の試乗となったのである。




試乗後、そのあたりの印象を伝えながらパワートレイン開発本部の鴻海健二郎さんに話を伺ってみた。まずA/Tに関しては、登坂時の変速を変更。これまで踏みこむ量と動力性能の発生にズレがあり、それを適切化したそうだ。またペダルに関してはバネレートを変更。ペダルのフィーリングと速度の出方をマッチさせたという。

ユーザーの好みはそれぞれで、しかもCX-5のようなワールドワイドに販売する車両だと走行環境も様々で、落としどころが難しいように感じる。しかし鴻海さんは、人間の筋力の使い方は同じであり、そこを捉えればフィーリングが同じになると説明。操作感が日本人であっても欧州の人であってもあうように、目標を設定しているのだ。

そういった人間の筋力や動きを研究しているからこそのエピソードをひとつ。先ほど、"4WDから2WDに乗り換えると、車重が軽いからかより軽快な動きを見せ"と書いたが、鴻海さんによれば加速度自体は同じで、4WDと比べ2WDはどうしても前を押し上げる姿勢になり、その傾きを"首の筋肉で感じた"ことを、筆者は軽快と受け取ったのではないか、とのこと。

ちょっとした変更であるが、実に奥が深い話であった、というのが本稿の趣旨。なかなかユーザーには"細かすぎて伝わらない"話なので、こうして原稿にした次第だ。マツダが"大事に育てていく姿勢"がよくわかった試乗となった。

こんな記事も読まれています

約100万円! トヨタ最新「軽トラック」は使い勝手サイコー! 斬新モデル「エクストラ」は“豪華装備”がすごい! めちゃ「過酷な環境」で愛用される“超タフ軽トラ”の魅力とは!
約100万円! トヨタ最新「軽トラック」は使い勝手サイコー! 斬新モデル「エクストラ」は“豪華装備”がすごい! めちゃ「過酷な環境」で愛用される“超タフ軽トラ”の魅力とは!
くるまのニュース
これがなくっちゃ被っちゃいけない!?「SG規格」とは?【バイク用語辞典】
これがなくっちゃ被っちゃいけない!?「SG規格」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
パンク知らずで空気圧チェックも不要! ブリヂストンの夢のタイヤ「AirFree」に乗ったらアリだった
パンク知らずで空気圧チェックも不要! ブリヂストンの夢のタイヤ「AirFree」に乗ったらアリだった
WEB CARTOP
ステーションワゴン専用モデルに刷新した新型フォルクスワーゲン・パサートが日本で販売開始
ステーションワゴン専用モデルに刷新した新型フォルクスワーゲン・パサートが日本で販売開始
カー・アンド・ドライバー
いすゞ、EV路線バス「エルガEV」の量産を開始
いすゞ、EV路線バス「エルガEV」の量産を開始
日刊自動車新聞
【オープントップ ランクル】ピックアップトラックにも転換可能!トヨタ、SEMAでオープントップ ランドクルーザー コンセプトを初披露!
【オープントップ ランクル】ピックアップトラックにも転換可能!トヨタ、SEMAでオープントップ ランドクルーザー コンセプトを初披露!
AutoBild Japan
「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
くるまのニュース
トヨタ『カローラツーリング』などリコール…後方カメラが映らなくなるおそれ
トヨタ『カローラツーリング』などリコール…後方カメラが映らなくなるおそれ
レスポンス
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
カー・アンド・ドライバー
トライアンフの大排気量バイク「ロケット3」に“伝説のスタントマン”に敬意を込めた特別仕様車が誕生! 日本限定15台の超貴重モデルです
トライアンフの大排気量バイク「ロケット3」に“伝説のスタントマン”に敬意を込めた特別仕様車が誕生! 日本限定15台の超貴重モデルです
VAGUE
DSの新型電動SUVクーペ、年内デビューへ…ボディに描かれた「750」の意味
DSの新型電動SUVクーペ、年内デビューへ…ボディに描かれた「750」の意味
レスポンス
いま路線バスのサバイバルが始まっている! 電動バス・小型バス・二階建てバスで細かなニーズに対応することが鍵か
いま路線バスのサバイバルが始まっている! 電動バス・小型バス・二階建てバスで細かなニーズに対応することが鍵か
WEB CARTOP
大人の遊び心をくすぐるクラシックデザイン!「CRONOS」と「YADEA」がコラボ車両を発売
大人の遊び心をくすぐるクラシックデザイン!「CRONOS」と「YADEA」がコラボ車両を発売
バイクのニュース
トヨタ新型「ハイラックス“ミカン”」公開! タフ顔&オシャベージュ幌の「チャンプ」! 大注目の「新モデル」日本導入ありそう!?
トヨタ新型「ハイラックス“ミカン”」公開! タフ顔&オシャベージュ幌の「チャンプ」! 大注目の「新モデル」日本導入ありそう!?
くるまのニュース
アウディ Q7/SQ7【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
アウディ Q7/SQ7【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
ROTARY-EVも設定するマツダMX-30が商品改良。特別仕様車Retro Sports Editionも新登場
ROTARY-EVも設定するマツダMX-30が商品改良。特別仕様車Retro Sports Editionも新登場
カー・アンド・ドライバー
新車で買える「“4人乗り”軽トラ」が存在! 斬新すぎる「個性派トラック」が凄い! 悪路に強く「仕事×アウトドア×日常用」まで毎日使えるダイハツ「商用モデル」に注目あり!
新車で買える「“4人乗り”軽トラ」が存在! 斬新すぎる「個性派トラック」が凄い! 悪路に強く「仕事×アウトドア×日常用」まで毎日使えるダイハツ「商用モデル」に注目あり!
くるまのニュース
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
くるまのニュース

みんなのコメント

107件
  • 伝わらないような改良や制御をさもすごいことのように宣伝記事書かせるから提灯記事だらけと言われる。
  • そんな事より自動車会社なんだから飲酒運転はしないように管理者に徹底して指導しないとね?
    窃盗は論外だな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

291.0422.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.0388.5万円

中古車を検索
CX-5の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

291.0422.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.0388.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村