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フェラーリ ミッドシップベルリネッタの歴史を辿る 注目の中古車も紹介

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フェラーリ ミッドシップベルリネッタの歴史を辿る 注目の中古車も紹介

輸入車 [2022.12.05 UP]


フェラーリ ミッドシップベルリネッタの歴史を辿る 注目の中古車も紹介
フェラーリ ミッドシップベルリネッタ|語り継がれる名車の系譜 vol.24|

ポルシェ911カレラ中古車試乗!プロも唸る万能スポーツカーの魅力

文●ユニット・コンパス 写真●フェラーリ
※中古車参考価格はすべてグーネット2022年11月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年1月号の内容です)

スーパースポーツカーブランドのフェラーリは、なぜミッドシップレイアウトにこだわるのか。そこにはフェラーリならではの理由があった。


ミッドシップベルリネッタの伝統

レースと市販車を繋ぐキーテクノロジー
 フェラーリほど歴史と語るストーリーの多いブランドもないだろう。今回はそのなかで「ミッドシップベルリネッタ」について紹介する。ミッドシップベルリネッタとは、ミッドシップレイアウトを採用したクーペ(ベルリネッタはイタリア語でクーペを表す)のことだ。
 そもそもフェラーリとは、F1チーム「スクーデリア・フェラーリ」が原点であり存在意義だった。
 初期のフェラーリはレースの活動費を賄うために型落ちのレースカーを販売していたが、裕福なコレクターはそれで街中を走りたいと考えた。そこでフェラーリはレースカーに簡単な装備と公道を走行可能な装置を与えたモデルの開発に乗り出す。スーパースポーツカーブランド・フェラーリの始まりだ。
 レーシングカーのエッセンスを取り入れたスポーツカーというクルマづくりにおいて、「F1と同じミッドシップレイアウト」が強い意味を持つのは当然だろう。フェラーリにおいてもディーノ206/246でミッドシップレイアウトが採用され、伝説のスーパーカー365BBが「フェラーリ=ミッドシップレイアウト」の方程式を完成させた。
 308(1975年)以来、運動性能を重視したモデルとして成功を続けるミッドシップベルリネッタ。その歴史と物語は、最新作「296GTB」へと受け継がれている。


フェラーリ ミッドシップベルリネッタはこんなクルマ
 最新作となる「296GTB」は、V6エンジンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド。7.45kWhのバッテリーを搭載し、最長25kmまでモーターのみで走行可能となっている。

 エンジンをホイールベースの内側、リアよりに搭載するミッドシップレイアウトは、運動性能を重視したフェラーリのキャラクター性にマッチ。

 装飾を排したシンプルなデザインのコックピット。過去のモデルをオマージュしたシフトゲートなど細部にまで気を配る。

 2992ccの排気量を持つV6エンジンはバンク角を120度とすることで、完全バランスを実現。バンク間にターボを搭載する。


[フェラーリ ミッドシップベルリネッタが名車になった理由]勝利を目指す情熱が結実したミッドシップレイアウト

モータースポーツの最高峰から市販車へ
 フェラーリを語る上で欠かせないのがF1との関連性。そもそも、フェラーリの市販車はレース活動を終えたレースカーを市販向けに販売したところが原点。だからこそ究極のスポーツカーであることを宿命づけている。


究極の運動性能を求めてたどり着いたミッドシップ方式
 エンジンやトランスミッションといった重量物をホイールベースの内側しかも後席のスペースに収め、運動性能の資質を高めたミッドシップレイアウト。365BBからスタートしたそれは、ひとつのアイコンとなった。


コンパクトで性能を重視したミッドシップベルリネッタたち
 ラグジュアリーな要素があるV12搭載のフラッグシップ系に対して、V8以下のコンパクトなエンジンをミッドシップに搭載するのがミッドシップベルリネッタの定義。市販車では308がその始祖で、影響の大きさが見て取れる。


レースカーのエッセンスを取り入れた機能
 市販車のデザインや機能性にレースカー的なフレーバーを取り入れて、より非日常性のある体験ができるようになっている。ドライブモードの切り替えやエンジンスタートもステアリングに備わるスイッチで操作可能だ。


スーパースポーツでなおかつ最高のラグジュアリーカー
 ミッドシップベルリネッタの魅力は卓越した運動性能のみではない。ラグジュアリーカーとして快適にクルージングする能力も求められる。オープントップモデルはそうしたニーズに最適で、人気を集めている。


V8からV6へと受け継がれるミッドシップの系譜
 40年以上積み重ねてきたV8エンジンが環境規制により搭載が難しくなった。そのフィナーレとして生み出されたのが「F8トリブート」。V8系フェラーリの集大成ともいうべきモデルだ。今後はV6がその歴史を受け継いでいく。


いま買いの中古車たち

ベントレー コンチネンタルGT(先代)
 17年から販売されている現行モデル。登場から5年が経過したことで物件数も数多く、なおかつ初期モデルを中心に手が出しやすい価格のものも増えてきた。マイナーチェンジは2020年9月。

中古車参考価格帯:240万円~800万円(17年~22年)


フェラーリ 458イタリア
 2009年のフランクフルトショーで発表された458イタリア。名前の由来は4.5Lの排気量とシリンダー数から。そしてイタリアのものづくりを代表するモデルというプライドが込められている。

中古車参考価格帯:2000万円~3400万円(10年~16年)


フェラーリ F430
 世界中で大ヒットした360モデナの後継モデルとして作られたF430。電子制御デフやステアリングのモードスイッチなど、機能性はさらに高められた。中古車市場での評価も高く、360同様に価格が高騰している。

中古車参考価格帯:1000万円~2400万円(05年~10年)


フェラーリ 360モデナ
 伝統工芸品的だったクルマづくりから、最新テクノロジーをふんだんに使ったスーパースポーツへと生まれ変わった記念碑的モデル。再評価が進み、状態の良いクルマは2000万円もの価格がついている。

中古車参考価格帯:700万円~2000万円(99年~05年)

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