■2024年に発売される新型「クラウンエステート」とはどんなクルマ!?
2022年9月、トヨタは高級車ブランド「クラウン」を刷新しました。4つのモデルを順次発売していくとし、まず「クラウン クロスオーバー」が先行発売されています。
続く3つの未発売モデルのなかでも、17年ぶりの復活となるのが「クラウン エステート」です。どのようなクルマになるのでしょうか。
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高級セダンブランドのイメージが強いクラウンですが、過去には2ドアハードトップやステーションワゴンなど、複数のボディタイプを用意していた時代もありました。
2022年に発表された16代目クラウンは、こうした過去をほうふつとさせる4つのラインナップを用意し、シリーズを完成させます。
セダンとSUVのクロスオーバーモデルとして先行発売されたクラウン クロスオーバー(以下、クロスオーバー)を皮切りに、2023年以降「クラウン スポーツ(以下、スポーツ)」「クラウン セダン(以下、セダン)」「クラウン エステート」の3モデルを発売していく予定です。
スポーツはミドルSUV、セダンは文字通りの4ドアセダン、そして新型クラウン エステートはラージSUVとなります。
それぞれのモデルの発売時期については、2023年4月に明らかにされています。
スポーツはHEV(ハイブリッド車)が2023年秋頃、PHEV(プラグインハイブリッド車)が2023年冬頃、セダンがHEV、FCEV(燃料電池車)ともに2023年秋頃と、それぞれ年内に発売する予定だといいます。
一方で新型クラウン エステートは、他モデルほど詳しい時期が明らかにされず、「2024年の発売」とだけ発表されました。
新型クラウンシリーズのラストを飾る“エステート”ですが、1999年に登場した11代目クラウンにラインナップされていたステーションワゴンモデルの名称としてかつて使われていたものです。
当時のクラウン エステートは、他のクラウンシリーズが2003年に12代目へフルモデルチェンジするなかでも販売を継続し、2007年まで生産されていました。
2024年に新型クラウン エステートが登場すれば、およそ17年ぶりの車名復活となります。
■「車中泊」もイケそうな広大荷室が気になる!
ただし前出の通り、新型クラウン エステートはステーションワゴンからラージSUVへとボディタイプを変えるのが特徴です。
先行情報を掲載するトヨタの公式ウェブサイトでは、そのコンセプトについて次のように説明しています。
「洗練と余裕の大人の雰囲気を併せ持ち、後席のフラットデッキと共に、機能的なSUVとしてアクティブライフを楽しめる、ワゴンとSUVの融合」
ワゴンとSUVの融合と紹介していることから、かつてのワゴンモデルと新型に連続性があることを示唆しているのが興味深いところでしょう。
搭載されるパワートレインはHEVとPHEVの2タイプで、ともに駆動方式は4WDのみが設定される模様です。
ボディサイズは、全長4930mm×全幅1880mm×全高1620mm、ホイールベースは2850mm(開発目標値)。国内で販売されるSUVのなかでも大柄な部類に属します。
同じトヨタ車で比較すると、大型クロスカントリーSUV「ランドクルーザー」(ランクル300)は、全長4985mm×全幅1980mm×全高1925mm、ホイールベースは2850mmで、かなり近いことがわかります。
なおランクル300は3列シート・7人乗り仕様もラインナップされますが、新型クラウン エステートの乗車定員は5名だといいます。
公式サイトでは後席を前倒しした状態のラゲッジの様子も紹介され、フラットに拡がる荷室も確認できます。
荷室長などの寸法は明らかにされていませんが、車中泊もできそうな広大さが感じられます。
インパネまわりは、基本的にクロスオーバーと同様のデザインのようですが、内装色のカラーバリエーションとして、ブラックに加えブルーやベージュの新カラーも用意されているようです。
なお外装色については、単色(モノトーン)5色、バイトーン(2トーンカラー)5色の全10色が用意される模様です。
※ ※ ※
2023年秋ごろ、新型クラウンシリーズのスポーツやセダンが発表される見込みです。
新型クラウン エステートの正式な発売時期など、さらなる詳細情報についても、同タイミングで公開されることが期待されるところです。
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