オーナーからのパーツリクエストも受付開始
トヨタが「GRヘリテージプロジェクト」を開始。これは簡単にいうと絶版モデル用のパーツを復刻し再び販売する、という取り組みだ。第一弾に復刻・再生産されるのは、初代70型スープラと2代目80型スープラ用のパーツ。
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トヨタのスペシャリティカーであるセリカの上級仕様として1978年にセリカXX(ダブルエックス)が登場。海外向けは、このモデルからスープラを名乗った。1981年に2代目セリカXXとなり、1986年にフルモデルチェンジされ国内で初めて海外仕様と同じ車名を名乗ったのが70型スープラだ。1993年フルモデルチェンジされ2002年まで生産されたのが80型スープラ。トヨタ車を代表するFRスポーツモデルといえる。
「GRヘリテージプロジェクト」第一弾として復刻・再生産され再販売されるのは、この2世代のスープラ用補給部品だ。具体的には、70型スープラ用はプロペラシャフト、ドアハンドル、フューエルセンダーゲージ、ウェザーストリップ、フロントエンブレムの5品目。
80型スープラ用はヘッドランプ、ドアハンドル、ブレーキブースターの3品目。実際のパーツ販売は2020年内を目指すという。
この2車のオーナーにとってはもちろん、これからオーナーになることを目指している旧車ファンにとっても朗報としかいいようがない。
ラインアップされているパーツ品目が少ない……と嘆くのは早急だ。GRヘリテージパーツのサイトでは必要とするパーツのリクエストも専用フォームで受け付けている。もちろんすべてのリクエストには応えられないだろうが、今後パーツが増えていく可能性は十二分にあるということだ。
根強い人気に支えられている国産旧車だが、こういったパーツの復刻を動きは、マツダが初代NA型ロードスター、日産はニスモからR32~34スカイラインGT-Rを対象にパーツ品目を徐々に増やしながら発売されている。旧車を長く乗り続けるファンは意外と多い。貴重なスポーツモデルに限らず、旧いクルマを後世に伝えるという文化的側面からも、メーカーがパーツを復刻・再版することは極めて有意義なことであるのは間違いない。
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