現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「普通にテレビ番組楽しめないの?」と言われてもムリなものはムリ! 「クルマ好き」がテレビ視聴しているときの「常人には理解不能な性」とは

ここから本文です

「普通にテレビ番組楽しめないの?」と言われてもムリなものはムリ! 「クルマ好き」がテレビ視聴しているときの「常人には理解不能な性」とは

掲載 22
「普通にテレビ番組楽しめないの?」と言われてもムリなものはムリ! 「クルマ好き」がテレビ視聴しているときの「常人には理解不能な性」とは

 この記事をまとめると

■クルマ好きがテレビをみている時に気になることを解説

にわか確定! 本物のクルマ好きはやらない公道での無意味な行為6選

■自動車保険のCMに出てくるクルマの車種について考えてしまう

■またドラマの時代設定と劇中車の年式が合っていないと違和感を抱くことも

 つい自動車保険のCMに出てくるクルマの車種を考えてしまう

 私は自動車ライターという職業で生計を立てているだけあって、もちろんそれなりにクルマ好きではある。だがこの業界には変態的なまでに「日々、クルマのことしか考えてない」みたいな人も多いため、そういった人を見るにつけ、「自分なんてぜんぜん“クルマ好き”じゃないよなぁ……」などとも思っている。

 だが(毎日ヒマなので)テレビジョンを視聴していると、「やっぱり自分はなんだかんだでクルマ好きであり、普通の人はこんなこと、気にもしないのだろうなぁ」と気づかされる瞬間は多い。

 たとえば自動車保険のCMを見ているときである。

 通常、自動車保険のCMというのは、何らかの人が何らかのクルマをガチャン! と事故らせてしまい、「あちゃー! どうしよう……」みたいなシーンが含まれる場合が多い。

 その際に、CM内でガチャンと言わせてしまったクルマが、たとえば明確にトヨタ・プリウスであったななら、トヨタ自動車のしかるべき部署からアクサやらチューリッヒやらソニー損保などに苦情が入ることは想像に難くない。何なら訴訟案件になるのかもしれない。

 それを避けるため、アクサやらチューリッヒやらソニー損保やらはCM内で「なんだかよくわからないクルマ」をワンオフないしはCGで作り、ガチャンと言わせるわけだ。

 その際に、普通の人は「あー、役所広司さんが(CM内で)事故ったなぁ」とか、「内田有紀さん、相変わらず美人だなぁ」などとしか思わないのだろう。まぁそのほか考えるのは「保険、ダイレクト型に替えようかな……?」ぐらいのことであるはずだ

 だがクルマ好きは役所広司のことなど考えないし、内田有紀も眼中にない。何なら保険のこともいっさい考えない。

 考えるのは、「……ところで、あの車両のベース車両は何だ?」というだけである。我ながらキモチワルイ性癖だと思うが、これはもう避けようのない宿痾というか性(さが)のようなものなので、どうしようもないのである。

 もはやコンテンツを純粋に楽しめない……

 そのほか、「劇中車の年式にいちいちうるさい」というのもあるだろうか。

 1970年代初頭を舞台としたドラマを見れば、筋や役者さんの演技は(ほぼ)そっちのけで「マツダ・コスモAPが発売されたのは1975年だから、この時代に走ってるわけがないじゃないか! おかしいよ!」と唾を飛ばして周囲の人にウザがられ、1980年代後半のバブル初期を題材としたドラマであれば、「……確かにあの時代、“小ベンツ”ことW201型メルセデス・ベンツ 190Eはたくさん走っていたけど、サッコプレートが付いた後期型は1988年からであって……」などと誰にも求められていないウンチクをブツブツつぶやき、嫌われる。

 こういった「どうでもいいこと」をいちいち気にしていると、せっかくのドラマの感動が薄まってしまうため――つまり自分にとって“損”であるため――筆者はなるべく気にしないように努めている。努力はしている。

 だが過日。NHKの朝ドラ『舞いあがれ!』にて、主人公のまいちゃんが2013年に運転していたIWAKURAの社用車であるトヨタ・プロボックスが、2014年8月以降に販売されたマイチェン型であることに気づいた私は、思わずごはん茶碗を左手に持ったまま立ち上がり、「まいちゃん、それおかしいよ! しかもなぜか3ナンバーだし!」と叫んでしまった。

 あの回が放映されたのは確か2023年1月だったと記憶しているが、以来4カ月、家人は私に口を利いてくれないままでいる。

 そのほかでは「劇中車複数の車種から、表立って公表はされていないスポンサーを推測する」「箱根駅伝にて、がんばっている選手ではなく、新たに先導車として起用された新型プリウスについて『おっ?』と思う」「ウルトラセブンの再放送を観て、ポインター号の前後オーバーハングの長さを心配する(緊急出動時、狭い道に入って行けるの?)」などの悪癖もあり、これら悪癖をどうにかして改善したいとは思っている。そうしないと、テレビジョンのコンテンツを純粋に楽しめないからだ。

 だがこれはもう“クルマ”というものを好きになってしまった者の宿命のようなものでもあるため、半ばあきらめているというのも事実だ。

 この悪癖が治るのは死ぬときか、あるいはボケたときなのだろう。それまでは、悪癖とボチボチ付き合っていくしかないのだ。

こんな記事も読まれています

真逆のマシン特性でレッドブルに挑んだメルセデス。サインツ、ペレスがハマった難関ターン6【中野信治のF1分析/第9戦】
真逆のマシン特性でレッドブルに挑んだメルセデス。サインツ、ペレスがハマった難関ターン6【中野信治のF1分析/第9戦】
AUTOSPORT web
あと1歩届かなかった……トヨタ小林可夢偉、前途多難のル・マン24時間レース惜敗に「めちゃめちゃ悔しい」
あと1歩届かなかった……トヨタ小林可夢偉、前途多難のル・マン24時間レース惜敗に「めちゃめちゃ悔しい」
motorsport.com 日本版
フォルクスワーゲン・トゥアレグ 詳細データテスト 実直な大型SUV PHEVの経済性はそこそこ
フォルクスワーゲン・トゥアレグ 詳細データテスト 実直な大型SUV PHEVの経済性はそこそこ
AUTOCAR JAPAN
雨に翻弄された101年目のル・マン。燃料ギリギリ! 50号車フェラーリが優勝。トヨタ7号車は最後尾から追い上げも届かず2位|ル・マン24時間:フィニッシュ
雨に翻弄された101年目のル・マン。燃料ギリギリ! 50号車フェラーリが優勝。トヨタ7号車は最後尾から追い上げも届かず2位|ル・マン24時間:フィニッシュ
motorsport.com 日本版
正式発売前のプロトタイプ先行試乗をプレイバック! 3代目レクサスISはBMW3シリーズを超えられたのか?
正式発売前のプロトタイプ先行試乗をプレイバック! 3代目レクサスISはBMW3シリーズを超えられたのか?
ベストカーWeb
ガソリンがリッター263円なら安い!? 給油するならドイツ、フランスを避けてルクセンブルクがオススメです【みどり独乙通信】
ガソリンがリッター263円なら安い!? 給油するならドイツ、フランスを避けてルクセンブルクがオススメです【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ル・マン24時間レース決勝速報|フェラーリ、逃げ切り2連覇達成! トヨタとの近年稀に見る大接戦を制す
ル・マン24時間レース決勝速報|フェラーリ、逃げ切り2連覇達成! トヨタとの近年稀に見る大接戦を制す
motorsport.com 日本版
7号車トヨタがレクサスとの接触でマシン破損/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 ウォームアップ
7号車トヨタがレクサスとの接触でマシン破損/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 ウォームアップ
AUTOSPORT web
マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 試作車へ試乗 最高水準の魅力に揺るぎナシ!
マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 試作車へ試乗 最高水準の魅力に揺るぎナシ!
AUTOCAR JAPAN
初心者でも安心! 自分のレベルに合わせてサーキットを楽しめる「GR Garage」主催の走行会に人気集中。ゲストドライバーに松井孝允選手も
初心者でも安心! 自分のレベルに合わせてサーキットを楽しめる「GR Garage」主催の走行会に人気集中。ゲストドライバーに松井孝允選手も
Auto Messe Web
“直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間
“直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間
AUTOSPORT web
前年から運用方法が一部変更。2024年のル・マン24時間セーフティカールールをおさらい
前年から運用方法が一部変更。2024年のル・マン24時間セーフティカールールをおさらい
AUTOSPORT web
伝説の「6輪F1マシン」を生んだ小屋 70年前のティレル工場が移転保存 英国
伝説の「6輪F1マシン」を生んだ小屋 70年前のティレル工場が移転保存 英国
AUTOCAR JAPAN
JAFが義務化しているユニバーサルロゴの意味は? 実際にラリー車両に貼ってモータースポーツ参戦している人の声を聞いてきました
JAFが義務化しているユニバーサルロゴの意味は? 実際にラリー車両に貼ってモータースポーツ参戦している人の声を聞いてきました
Auto Messe Web
余裕と安心の「サイレント」スポーツ ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(2) 創業者も認めた1台
余裕と安心の「サイレント」スポーツ ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(2) 創業者も認めた1台
AUTOCAR JAPAN
ロールス・ロイス傘下の「ダービー」世代 ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(1) 端正なコーチビルド
ロールス・ロイス傘下の「ダービー」世代 ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(1) 端正なコーチビルド
AUTOCAR JAPAN
日産「新型“超凄い”スカイライン」まもなく登場! 420馬力の“史上最強”モデルはまさに「集大成」! もはや「次期型」に期待な“NISMO”実際どう?
日産「新型“超凄い”スカイライン」まもなく登場! 420馬力の“史上最強”モデルはまさに「集大成」! もはや「次期型」に期待な“NISMO”実際どう?
くるまのニュース
日本のキャンピングカーは仕上がりが違う! 知られざる「キャブコン」の製造工程とは
日本のキャンピングカーは仕上がりが違う! 知られざる「キャブコン」の製造工程とは
WEB CARTOP

みんなのコメント

22件
  • 車好きなら車、銃が好きならドラマ、映画全ての銃が気になる。
    片手で撃てる訳が無いとか、屋外と室内で撃っても発砲音が同じでオモチャと判るとか。
  • 「ランボー」で4ストのXTに2ストの音が当てられていて興醒めしたバイク好きは少なくなかったはず。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村