この記事をまとめると
■海外からも注目されているデコトラ
「ど派手ペイント」「巨大羽根」「飛び跳ねるクルマ」! 最近激減したクルマの「カスタム」5選
■デコトラを間近で見てみたいという人も少なくない
■デコトラが集うイベントは全国各地で開催されている
ナイトシーンは必見!
日本が世界に誇る改造車文化のひとつであるデコトラ。その素晴らしさは海外でも話題になっており、大手ファッションブランドのプロモーション映像にも日本のデコトラが抜擢されるなど、大きな盛り上がりを見せている。
それほどまでに刺激的なデコトラだが、近年の仕事車では昭和時代のようなド派手な装飾が嫌われる傾向にあるため、いかにもデコトラといった雰囲気のトラックを町なかで見かける機会は、めっきり少なくなってしまった。そのような現状に、どことなく寂しい思いをしている人も多いのではないだろうか。しかし、ド派手なデコトラそのものが消えたわけではない。仕事車を派手に飾ることが難しくなった現代においては、愛好家たちがプライベートでデコトラを楽しんでいるのだ。
ならば、そのようなプライベートなデコトラにはどのようにすれば会えるのだろうか。
あまり知られていないことかもしれないが、そんなデコトラが大挙として集うイベントは、毎月のように全国各地で開催されている。交通遺児育英会や災害などに見舞われた被災地への寄付金を募るため、デコトラクラブの有志たちがチャリティ撮影会を定期的に開催しているのだ。その規模は大小あるが恒例のイベントでは少なく見積もっても200台、ときには500台以上ものデコトラが集まるほど、デコトラのイベントは大盛況となっているのである。これほどの頻度で幅広いエリアで開催されている改造車のイベントは、おそらくデコトラぐらいではないだろうか。
デコトラのイベントといっても、単に車両を並べて展示するだけではない。会場にはたくさんの露店が並び、まるでお祭り会場のようになっているケースもある。主催クラブによって内容は異なるが、一般的なイベントではステージ上でチャリティーオークションやビンゴ大会、プロの歌手による歌謡ショーなどが行われるのだ。地域によっては伝統の踊りや太鼓の演奏なども披露され、子ども向けのお菓子撒きなども定番のアトラクションとなっている。そのため、デコトラに興味がない人であっても存分に楽しむことができる内容になっているのだ。
もちろん、一般ギャラリーも快く受け入れてくれるため、気負いすることなくぜひとも参加してみてほしい。そして夕刻になると各車が電飾を灯してくれるナイトシーンの時間も用意されている。1日いればデコトラの素晴らしさを肌で体感できることだろう(ちなみにイベント会場の確保やその開催までにはさまざまな苦労や努力があるので、いずれ披露したい)。
そんなデコトライベントの開催情報は、デコトラの専門誌やインターネット上で確認することができる。もしも近くで開催されることがあれば、一度は足を運んでみることをお勧めしたい。さらには映画『トラック野郎』の主演車両である本物の「一番星号」はいまでも現存している。また、その女房役である「ジョナサン号」もレプリカが存在しているため、運が良ければ伝説のデコトラに出会えるかもしれないのだ。そんな経験ができたなら、きっと一生ものの思い出となるに違いない。
日本が誇るデコトラ文化とは、どのようなものなのか。日本人のクルマ好きの人たちには、ぜひともイベント会場特有の雰囲気と熱気に包まれてみてほしい。なにかと特殊な文化ではあるが、半世紀以上にも渡って発展してきたデコトラと触れ合うことで、きっとその素晴らしさに気づくことができるだろう。
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みんなのコメント
しかし、デコトラやトラックドライバーに対してガラが悪い、怖いというイメージをもつ人が多いのが実情。
ほかにもトラック入退出時の改造マフラー音やクラクション等の騒音公害、近隣でのポイ捨てや道路渋滞が発生したせいで自治体や土地所有者が次回以降のイベント開催を認めないケースもある。