ダニエル・リカルドはシンガポールGPを最後にRBを離れ、その後任としてリアム・ローソンが、今週末のアメリカGPからRBのマシンをドライブしている。
同チームの代表であるローレン・メキーズは、リカルドのF1での最後のレースにあたって、もっと良い形にできたのではないかと考えていることを明かした。
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リカルドの離脱は、シンガポールGPのかなり前の段階で決まっていた。しかしその決定は極秘とされ、シンガポールGPの際にはリカルドからもチームからも、これがF1で最後のレースになるということは明らかにされなかった。
結果的にリカルドは、フィニッシュ後にグランプリに駆けつけた関係者らに拍手で迎られるというシーンはあったものの、大々的なセレモニーなどが行なわれることもなく、レース勝者でもあるリカルドに対して失礼な振る舞いだと、ファンを中心に批判が持ち上がった。
これについてメキーズ代表は、もっと別のやり方があったのではないかと考えていることを明かした。
「確かにフラストレーションが溜まったし、ああいう形で週末を過ごすというのは理想的ではなかった」
そうメキーズ代表は語った。
「まず、プロフェッショナルとしても個人的な問題としても、彼にとってもよくなかった。そして彼の周りにいるチーム全員にとってもね」
メキーズは、シンガポールGPの前に決定を公にするかどうか話し合いが行なわれたことを認めたものの、秘密にしておくということが決定された後は、チームとドライバーの両方がそれに従わなければならなかったという。
「ダニエルは知っていたんだ」
そうメキーズ代表は言う。
「週末の前には話し合いをした。様々な理由から、我々はその週末に向け、何も発表しないで臨むことを決めた。その時点から、我々はそのことに対処しなければいけなかった」
「後から考えれば、違うやり方をしたかもしれない。もしかしたらそのままかもしれない。しかしチームもドライバーも、そうすることに賛同したんだ」
完璧な形とは程遠いものではあったものの、ファンや関係者から、リカルドがいかに愛され、尊敬されていたかというメッセージは、リカルドに十分伝わったとメキーズ代表は考えている。
「我々はF1界からダニエルへ、ファンからダニエルへ、どれだけの愛が注がれているかということを、何らかの形で表現する方法を見つけたと思う」
「発表すべきだったのか、あるいはすべきではなかったのか……それはわからない。しかしあの週末を通じて我々が感じた愛と共感は傑出したモノであった。彼がF1ドライバー以上の存在であり、F1よりも偉大な存在であることを示すモノだったと言えるだろう」
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